洗車とコーティングに役立つ知識

車のコーティングの種類は全6種類!特徴と使い分けについて

車のコーティングは種類が多くて選択が難しい?!

自分の車に向いているコーティングかわからない?!

こういった悩みをお持ちの方は少なくありません。

本記事では、車のコーティングの種類の説明や特徴や使い分けなどを1990年創業の、東京のコーティング専門店ポリッシュファクトリーを営む及川がわかりやすくご說明いたします。また、効果や価格に関してもご紹介させていただきます。

コーティングの種類と特徴

コーティングの種類について詳しく説明していきます。車のコーティングは大きく分けると6種類になります。

完全無機のガラスコーティング、有機と無機のハイブリッド型のガラス系コーティング、高分子ポリマーのポリマー系、セラミックコーティング、自己修復系セラミックコーティングなどがあります。

コーティングの種類FAQ

新車 コーティング何がいい?

新車へのボディコーティングをお考えであれば、持続期間の長いガラスコーティングやセラミックコーティングの施工がおすすめです。種類によって特徴の異なるボディコーティングですが、コーティング目的や駐車環境、走行距離、洗車環境により選択されると良いでしょう。 詳しくはこちらで診断されても良いでしょう コーティング選びに迷ったらこちら

ガラスコーティングとワックスどっちがいい?

ワックスは熱に弱く流れてしまうので寿命が短くなります。ガラスコーティングは塗装面にガッチリ密着しますので効果が持続します。ワックスでも最新の商品ですと長期間効果を保てるものもありますが傾向としてはワックスは簡易的商品、ガラスコーティングは長期保護観点商品です。

ガラスコーティングとガラス系コーティングの違いとは?

ガラスコーティングは無機被膜で硬く細かな傷がつきにくく効果が長期間持続します。ガラス系は有機と無機のハイブリッドタイプやシリコン皮膜などになります。適材適所に対応可能ですので環境に見合うコーティングを選択されると良いでしょう。

油脂系コーティング(ワックス)

 油脂系コーティングは油が水を弾く性質を利用したものです。特徴としては、施工が簡単で費用が安く済みます。ですが、雨や熱などに弱く、マメにワックスをし直さなくてはなりません。

【特徴】

  • 手頃な値段で手に入りやすい
  • 素人でもできる
  • 艶が出る
  • 耐久性が弱いため、マメに塗り直す必要がある
  • 撥水性

ポリマーコーティング(樹脂系コーティング)

ポリマーコーティングは、シリコンやフッ素といった成分を含んだコーティングのことです。特徴としては、細かい傷も埋めることができるほか、施行にかかる時間が短いことです。

ただし、ポリマーコーティング加工には、ある程度の道具と技術が必要となるので、素人には難しく、最低限の道具も必要です。市場価格としては、素材料金や技術料で違いますが、数千円から数万円程度です。

【特徴】

  • 比較的安く、ある程度の期間ボディを保護することができる
  • ある程度の知識と技術力があれば自分で行える
  • ワックス以上の艶が出る
  • 耐久性はあまり高くない(スタンドの洗車機ですると剥がれる恐れがある)
  • 劣化しやすく、劣化が進むと汚れつきやすくなる
  • 効果期間が短い(3ヶ月〜もって半年)

ガラス系コーティング(ポリマー+ガラス繊維)

ガラス系コーティングは、施行技術に優れたプロに頼んで下地作りからコーティングの塗布までを行ってもらうことです。

こちらは、自分で施工するのとは違いボディコーティングは、かなり強固です。また、しっかりとメンテナンスを行うことによって、長期間汚れを防ぎ、光沢を保つことができます。

【特徴】

  • プロによるコーティング施行
  • 光沢とツヤがある仕上がり
  • ポリマーコーティングと比べて高価
  • メンテナンスが必要な場合がある(専門店のプロによる)

ガラスコーティング (硬化型ガラス)

ガラスコーティング は塗装の表面をガラス質の被膜で覆うコーティングです。特徴としては、汚れが落ちやすく、カーコーティングの中では高めな強度を持ちます。しかし、施工を専門業者に依頼すると、数万円から数十万円と費用が高額になります。

また、下地処理等を行うため、日数も2~5日程度かかることもあります。費用はかかりますが、色あせや線傷軽減などや様々なダメージから車を守ってくれるので、金額に見合った価値があると言えます。

【特徴】

  • 強度と持続性の高いコーティング(2〜5年程度)
  • 自浄性能(セルフクリーニング効果)に優れる
  • 仕上がった美しさと輝きが長期間持続する
  • 施行費用が高額
  • 施行日数が2〜5日程かかる

セラミックコーティング

セラミックコーティングは、そのままの通り、コーティング剤の成分としてセラミックを使用しています。(工業分野の観点ではセラミックは金属や酸素、窒素、炭素からなる化合物とされています)

特長としては、近年では最高硬度のセラミック被膜で塗装面を高度に保護し、超撥水・UVカット効果で色あせを防いで、深みと艶を与えます。

10層などのセラミック?も存在するが必要があるか疑問。

 【特長】

  • 高硬度により傷に強い
  • 長期間の効果持続(3~5年以上)
  • 施行後は、シャンプー洗車のみでお手入れが楽
  • 雨シミがつきやすい種類もある
  • 費用が高額(15万~90万)

自己修復セラミックコーティング

自己修復コーティングとは、塗装表面に付着する細かい傷が、塗装面の温度を50度以上に温めることで、付着した微細な洗車傷やスクラッチ傷復元するコーティングです。

特長としては、被膜の厚みが3~10μ〜という驚異的な厚みであることです。従来のガラスコーティングの被膜の厚みは、だいたい0.3μ〜2μ前後なので、自己修復コーティングは、最大5倍以上の被膜の厚みということなります。筆者は実際に厚みを測定器では未確認です。

 【特長】

  • 傷が復元する(修復性能効果期間が様々)
  • 厚みがある分光沢に優れる
  • 防汚性については不明
  • 施工店が少ない
  • 施行費用が高額(基本的なセットで20〜40万程度)

コーティングによる水弾き

 コーティングによる水弾きは、主に撥水、親水、疎水の3種類があります。
 塗装面と水の玉の接触角度によって、分類されています。
 それぞれみていきましょう。

撥水コーティング

撥水コーティングとは、ボディについた水がボディから落ちる時に、コロコロと転がるように落ちます。この時の接触角度は、90度以上となってます。強撥水となると接触角度が110度にもなります。

【特長】

  • 耐久性はシリコン系で1〜3ヶ月、フッ素系で3ヶ月〜半年程度、ガラスコーティングでは1年以上
  • 傾斜が少ない車や風の影響を受けない駐車場の場合は向かない
  • 撥水表面のコーティングの持続を視認できる
  • 中途半端な撥水は濃厚色車ではイオンデポジットがつきやすい

親水コーティング

親水コーティングは、撥水のようなコロコロ弾くコーティングとは異なり、水をかけてもベターと水が塗装面に、馴染むように広がります。接触角度は約40度以下であり、水玉のような感じはありません。

【特長】

  • 濃厚色車に向いている
  • 柔らかい塗装に向いている
  • 洗車の頻度が少ない車に向いている
  • 屋外駐車の車に向いている
  • コーティングが効いているという実感が湧きづらい 

疎水コーティング

疎水コーティングは、撥水コーティングと水玉の大きさが異なります。比較してみると疎水の方が大きな水玉といったイメージです。
弾きの性質として親水コーティングと似ていますが、疎水コーティングの方が水が素早く流れ落ちます。

呼称については滑水と言われることもあります。(画像はイメージです)

 【特長】

  • イオンデポジットができずらい
  • 大雨では水の弾きは馴染むように弾く
  • 洗車がしやすい
  • 疏水をずっと保てるコーティングは少ない

車にあった水弾きの選び方

コーティングによる水弾きでも少しお話しさせていただきましたが、車にあった水弾きを選ぶには、車の駐車環境と、洗車頻度により異なります。

それぞれの特徴をみていきましょう。

駐車環境

駐車環境は屋外駐車と屋内駐車の2つに分かれます。屋外駐車の場合、雨等の影響を受けやすいため、汚れやすくなります。

また、屋外駐車で、濃色の車に撥水タイプのコーティングをしてしまうと、イオンデポジットがとても付きやすく、直射日光を浴びることで塗装面にシミが固着して取れなくなってしまいます。

洗車頻度

洗車頻度によっても水弾きの選び方が異なってきます。撥水を希望する場合、基本的には月に2回の洗車頻度が求められます。

月に1回の頻度で洗車を行う人には、親水コーティングや疎水コーティングをオススメいたします。

まとめ

 駐車環境と洗車頻度で異なる最適のコーティングや水弾きはまとめると次のようになります。

駐車環境ボディ色自分で洗車自分で洗わない
屋外駐車で月1回程度洗車濃色車親水or疏水コーティング疏水or撥水コーティング
淡色車疏水コーティング撥水コーティング
屋外駐車で月2回程度洗車濃色車撥水or疏水コーティング撥水or疏水コーティング
淡色車疏水コーティング撥水コーティング
屋内駐車で月1~2回程度洗車ボディ色問わず疏水or撥水コーティング疏水or撥水コーティング

コーティング施行店の種類と特徴

ガラスコーティングを行っている業者は主に、ガソリンスタンド、ディーラー、コーティング専門店となります。どれもコーティングの業者と言えばそうですが、内容とコーティングの技術力には雲泥の差があります。

この中で、一番技術力の高いコーティング専門店では、高品質なガラスコーティングをしてもらえます。次に、それぞれの特徴をみていきましょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは、主に安さと作業スピードを売りにしているコーティング業者です。

ホームページやチラシなどの広告で、価格を強調していることが多く、コーティングの種類や効果よりも価格の説明を多くしているのが特徴です。また、施行時間も短く、数十分から1時間程度で施工できたりします。(キーパーコーティングはこちらのページで説明しています

キーパーコーティングの種類と施工金額は以下の表になります

 クリスタルキーパーフレッシュ
キーパー
ダイヤモンド
キーパー
Wダイヤモンド
キーパー
ECOプラス
ダイヤモンドキーパー
EXキーパーEXキーパー
(細密研磨価格)
SSサイズ17,400円27,400円49,900円72,200円72,200円113,500円18,060円
Sサイズ19,500円29,500円55,100円79,900円79,900円123,800円19,960円
Mサイズ21,800円31,800円60,400円87,600円87,600円134,900円21,600円
Lサイズ23,900円33,900円64,400円93,200円93,200円150,200円22,800円
LLサイズ28,400円38,400円70,900円102,900円102,900円160,200円25,200円
XLサイズ32,900円42,900円90,700円131,400円131,400円174,600円別途見積もり
耐久性
(ノーメンテの場合)
1年間1年以上3年間3年間3年間3年間3年間
耐久性
(メンテ有)
  5年間
(1年1回のメンテ)
5年間
(1年1回のメンテ)
5年間
(2年又は1年に1回のメンテ)
6年間
(2年又は1年に1回のメンテ)

ディーラー

ディーラーによるコーティングは、ディーラー本体では施行せずに、下請けの業者が作業していることが多くみられます。

この時にも、比較的安い値段で委託する場合が多いため、効果や仕上がりにはあまり期待が持てません。新車購入時に、値段を下げない代わりにコーティングを安く施行できたりと、購入者側にお得感を出すためのものだったりします。

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コーティング専門店

コーティング専門店によるコーティングは、高品質なコーティング剤の種類を使用している業者がほとんどで、施行方法にも独自のこだわりを持っている業者が多いです。

コーティングを希望する人も、それなりにある程度の品質を求めている人がほとんどです。コーティング専門店による高品質のガラスコーティングは、場合によっては20万円以上するものもあります。

次に、コーティング専門店でのコーティングの料金相場についてみていきましょう。

コーティング料金相場

コーティングは施行する業者によっても価格が異なりますが、コーティングの種類によってもかなり異なります。

コーティングをやるにあたって、価格を抑えるポイントもご紹介させていただきます。

価格の違い

ガラスコーティングの価格相場は10〜20万円となります。車のサイズや、新車か経年車かによって異なります。全国の標準的な料金をまとめて見ました。

(例1)SSサイズの車の場合  日産デイズ等

   新車で、5〜7万、経年車で、10〜13万

(例2)Sサイズの車の場合  ホンダ N-BOX等

   新車で、8〜9万、経年車で、12〜15万

(例3)Mサイズの車の場合  トヨタ プリウス等

   新車で、9〜11万、経年車で、15〜18万

(例4)Lサイズの車の場合  トヨタ クラウン等

   新車で、11〜12万、経年車で、17〜20万

(例5)LLサイズの車の場合  トヨタ ボクシー等

   新車で、13〜14万、経年車で、18〜22万

価格を抑える3つのポイント

ポイント① 上記からでもわかるように【新車納車後】すぐにコーティングをすること(下処理代が浮く)

ポイント② Web等によるキャンペーン割引を確認すること(ほとんどの会社が実施している)

ポイント③ コーティング専門店何社かに、相見積もりをして比較すること(価格競争の観点から)

コーティングを長く保つためには

せっかく高い費用を支払ってコーティングをするわけですから、効果が長期間持続する方がいいですよね。

そのポイントは4つ!!

シャンプー洗車時のクルマ画像

4つのポイント

ポイント① 出来るだけ、マメに洗車をすること

ポイント② 定期的にコーティングのメンテナンスを行うこと

ポイント③ ガラスコーティングの上に推奨されるメンテナンスコーティングをさらに行うと良い

ポイント④ 屋外駐車よりも屋内駐車がおすすめ(屋外でも、使用しない時はカバーをかける等)

最後に

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

カーコーティングと一言でいえども、車の種類や車の持ち主の要求等でさまざまな選択肢があります。

コーティングをやる人にとって、価格と仕上がりの満足度のバランスが取れたものが、その車に合ったコーティングだと思います。

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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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