セラミックコーティングは、車の塗装を長期間美しく保つための最新技術です。
この記事では、38年の経験を持つ専門家が、セラミックコーティングのメリットや費用、施工の流れを初心者にもわかりやすく解説します。愛車の美しさを守りたい方は必見の内容です。
※この記事の情報は、2025年6月30日時点の情報です
セラミックコーティングとは
セラミックコーティングは、車の塗装を長期間美しく保つための最新技術です。ここでは、セラミックコーティングの特徴や他のコーティングとの違いについて解説します。
セラミックコーティングの特徴
- 「1~10ミクロン」の厚い被膜で塗装を強力に保護
- 「5~7年」持続する高い耐久性
- 酸性雨や紫外線、汚れへの耐性が高い
- 自己修復機能付き製品も存在
セラミックコーティングは、シリカ(SiO2)などのナノセラミック成分を主成分とし、塗装面に強固な保護膜を作ります。被膜の厚さは「1~10ミクロン」とガラスコーティングより厚く、「5~7年」の長期耐久性が期待できます。
この被膜は耐薬品性や耐スクラッチ性にも優れ、酸性雨や鳥のフン、洗車キズなどから塗装面を守ります。さらに、自己修復機能を持つ製品もあり、微細な傷は熱で自然に修復されることもあります。
セラミックコーティングと他コーティングとの違い
セラミックコーティングは、ガラスコーティングやポリマーコーティングと比べて、耐久性や保護性能が格段に高い点が特徴です。
ガラスコーティングは「0.3~1ミクロン」と被膜が薄く、耐薬品性や耐スクラッチ性はセラミックに劣ります。ポリマーコーティングはさらに耐久性が低く、1年未満で効果が薄れます。
セラミックコーティングは多層塗りが可能で、重ね塗りによる被膜の厚み・光沢・保護力の向上が期待できます。
下記の表で違いをまとめます。
種類 | 被膜の厚さ(μm) | 耐久年数(目安) | 耐薬品性 | 耐スクラッチ性 |
セラミック |
1~10 |
5~7年 |
高い |
高い |
ガラス |
0.3~1 |
3~5年 |
中程度 |
中程度 |
ポリマー |
0.1~0.3 |
1年以下 |
低い |
低い |
このように、セラミックコーティングは「厚い被膜」「長期耐久」「高い保護性能」で愛車を守りたい方に最適です。
▼ガラスコーティングについて詳しくはこちら
車のガラスコーティングとは?37年のプロが解説するメリット・デメリット
セラミックコーティングのメリット3選
セラミックコーティングは、車の美観と塗装保護を長期間維持したい方に人気の高い施工方法です。
ここでは、他のコーティングと比較した際に際立つ、セラミックコーティングならではの主なメリットを3つに絞って分かりやすく解説します。
高い耐久性と被膜の厚さ
セラミックコーティングは「1~10ミクロン」の厚い被膜を形成し、「5~7年」の長期耐久性を誇ります。多層塗りによって被膜がさらに強化され、紫外線や酸性雨、融雪剤などの過酷な環境から塗装面をしっかり守ります。
ベースコートとトップコートの組み合わせにより、光沢も長期間維持されるため、資産価値の維持にもつながります。
ひっかき傷や汚れへの強さ
セラミックコーティングは「9H」相当の高い硬度を持ち、洗車傷や軽度の引っかき傷が入りにくいのが特長です。
防汚性能も高く、汚れや水アカが付着しにくいため、濃色車でも美しい塗装を長く保てます。自己修復機能付き製品であれば、熱によって微細な傷が自然に修復される効果も期待できます
40アルファードExecutiveLounge PLATINUM|セラミックコーティング施工例
- 車種:「アルファードExecutiveLounge」
- カラー:「ソリッドブラック」
ポリッシュファクトリーで施工した「PLATINUMセラミックコーティング」は、2層構造の厚い被膜によって、洗車傷や軽度のひっかき傷が入りにくくなります。実際の施工例では、ソリッドブラックの大きなボディに付いた線傷やシミ、汚染物質を徹底的に除去し、新車以上の艶と輝きを実現しました。
細部まで丁寧な下地処理と、温度・時間管理を徹底したコーティング塗布により、濃淡やモヤリもなく、見た目で分かる光沢と防汚性能が長期間持続します。
専門店ならではの高品質な施工により、黒いボディでも傷や汚れが目立ちにくくなります。美しさを長く保ちたい方や、日々のメンテナンスを手軽に済ませたい方におすすめです。
▼アルファードのセラミックコーティング施工例について詳しくはこちら
40アルファードExecutiveLounge PLATINUMセラミックコーティング施工例
メンテナンス性・耐薬品性の高さ
セラミックコーティングは耐薬品性に優れているため、酸性雨や鳥のフン、融雪剤、洗剤などの化学物質から塗装面をしっかり守ります。
また、表面がとても滑らかなので、汚れが付きにくく、洗車の際も簡単に落とせます。
ワックスがけの必要がなくなるため、日々のお手入れがぐっと楽になり、長期間にわたって美しい状態を維持できるのも大きなメリットです。
これらの特徴は、特に高級車やスポーツカーオーナーにとって大きな魅力です。実際に、真っ赤なイタリア製スポーツカーにセラミックコーティングを施工した常連のお客様がいらっしゃいますが、1年後も艶がしっかり持続していて、私自身もその美しさに驚きました。
▼セラミックコーティングの寿命について詳しくはこちら
セラミックコーティングの寿命を徹底解説!プロが教える長持ちの秘訣
セラミックコーティングのデメリット3選
高い性能と耐久性を誇るセラミックコーティングですが、導入前に知っておきたい注意点や短所も存在します。
ここでは、施工を検討する際に必ず押さえておきたいデメリットを3つにまとめてご紹介します。
施工費用が高い
セラミックコーティングは、ガラスコーティングよりも「10万円」以上高くなる場合が多く、一般的な施工費用は「15〜50万円」程度です。
高品質な仕上がりや長期耐久性が得られる反面、初期費用は大きな負担となります。施工内容や車種によって価格は異なりますが、専門店での最上位メニューとして扱われることがほとんどです。
▼車コーティングの価格について詳しくはこちら
車のコーティング価格相場完全ガイド:種類別の費用とお得な選び方
施工が難しい
セラミックコーティングは、専門的な施工環境や高度な技術が必要です。
温度・湿度管理された専用ブースや、経験豊富な職人による入念な下地処理と塗布作業が求められます。DIYでの施工はムラが出やすく、美観を損ねるリスクが高いため推奨されません。
また、施工に「2〜3日」かかることも多く、簡易なコーティングと比べて手間も時間もかかります。
完全屋内・密閉環境での施工が必須
セラミックコーティングの品質を最大限に引き出すためには、完全屋内で密閉された施工環境が重要です。
例えば、ポリッシュファクトリーでは、温度と湿度が一定に管理された専用ブースを完備し、外部の砂やホコリ、花粉、黄砂などの影響を徹底的に排除しています。
このような環境で施工することで、コーティング液剤の硬化不良や拭き取り作業の失敗といったリスクを防ぎ、美しい仕上がりと長期耐久性を実現します。
定期的なメンテナンスが必要
セラミックコーティングは耐久性が高いですが、ノーメンテナンスで良いわけではありません。
効果を長持ちさせるには「3ヶ月に1回」程度の定期的なメンテナンスや洗車が推奨されます。鳥のフンや樹液、酸性雨などの自然要因によるダメージを放置すると、コーティングの劣化やシミの原因になります。特に屋外駐車の場合は、こまめな手入れが欠かせません。
後ほど、セラミックコーティングのメンテナンス・注意点について詳しくご紹介します!
主要セラミックコーティング製品の比較
セラミックコーティングには世界中で実績のあるブランドが複数存在し、それぞれ被膜の厚さや耐久性、独自の機能に特徴があります。
ここでは代表的な4ブランドの特長と、スペック・価格帯・おすすめユーザーを分かりやすくまとめます。
セラミックプロ(Ceramic Pro)
(出典:セラミックプロ(Ceramic Pro)公式サイト)
Ceramic Proは「80カ国以上」で採用されている世界的なセラミックコーティングブランドです。
ナノセラミック技術を用いた高品質な被膜は、超疎水性・耐紫外線性・耐薬品性・耐スクラッチ性に優れ、深みのある艶と輝きを実現します。
「Ceramic Pro 9H」は9Hの高硬度を誇り、最大10層まで重ね塗りが可能。2層から5層までのコースがあり、厚い被膜による長期保護が特長です。ウォータースポットや腐食にも強く、濃色車にもおすすめです。
アダムスグラフェンコーティング
(出典:アダムス公式サイト)
アダムスグラフェンコーティングは、グラフェンを配合した革新的なセラミックコーティングです。
10Hの高硬度と7年以上の耐久性を持ち、ウォータースポットや洗車傷、虫汚れにも強く、深い艶と透明度を長期間維持します。セラミック分子と還元型酸化グラフェンの特殊配合により、塗装面への強固な結合と滑らかな表面を実現。紫外線や酸性雨、微細な傷からも車体をしっかり守ります。
アダムスグラフェンコーティングは、長期間にわたり愛車の美観と保護を両立させたい方におすすめです。特に、洗車傷やウォータースポットが気になる方、屋外駐車や過酷な環境下で車を使用する方、深い艶や高い撥水性を重視する方に適しています。
▼アダムスについて詳しくはこちら
Adam's (アダムス)Graphene Ceramic Coating
ファインラボ(FEYNLAB)
(出典:ファインラボ(FEYNLAB)公式サイト)
FEYNLABはアメリカの先進的メーカーが開発した、世界初の「自己修復型」セラミックコーティングです。
50度以上の熱を加えると、被膜に入った微細な傷が自動的に修復されるのが最大の特長。最上位の「HEAL PLUS」は最大7層構造、10~12ミクロンの厚い被膜と80%の自己修復性能を持ち、7年耐久。
「HEAL LITE」は2層構造・5年耐久で、どちらも高い艶・透明性・疎水性能・耐薬品性能を兼ね備えています。
濃色車や洗車傷が気になる方に特におすすめです。
ポリッシュファクトリー|PLATINUMセラミックコーティング
ポリッシュファクトリーが独自に開発した「PLATINUMセラミックコーティング」は、2層構造の厚いセラミック被膜による「長期間の防汚効果」と「深い光沢・艶」が特長の上級グレードです。
ハイクオリティ2層セラミックコーティングで、一般的なセラミックコーティングを超える厚みと持続力を実現しています。撥水タイプで、屋内保管なら「約4〜5年」、屋外保管でも「約3〜4年」の効果持続が期待できます。
紫外線や酸性雨、小石の飛び跳ねなど外的ダメージから車体をしっかり守り、徹底した下地処理と熟練の職人による手作業で、施工前と比較して明らかに分かる光沢・艶・皮膜感を実現します。
ポリッシュファクトリーではその他にも自社のセラミックコーティングを取り扱っています。気になる方はお気軽にご相談ください。
国内外主要製品のスペック比較表
この表は、国内外で高い評価を受けている主要なセラミックコーティング製品のスペックを一覧で比較したものです。
製品名 | 被膜厚さ | 層数 | 硬度 | 耐久年数 | 特長・機能 |
セラミックプロ |
2~10μ |
最大10層 |
9H |
5~10年 |
超疎水・耐薬品・多層可 |
アダムスグラフェンコーティング |
2~10μ |
1~多層 |
10H |
7年以上 |
グラフェン配合・高耐久・防汚・高光沢 |
ファインラボ(FEYNLAB) |
3~12μ |
2~7層 |
9H |
5~7年 |
自己修復機能 |
PLATINUMセラミックコーティング |
非公表 |
2層 |
9H |
4年 |
高光沢・長期防 |
この比較表を参考にすることで、各ブランドの性能や特徴が一目で分かります。コーティングの選択では、被膜の厚さや耐久年数だけでなく、ご自身の車の使用環境や重視したいポイント(光沢、自己修復機能、施工店の実績など)も考慮しましょう。
気になる製品があれば、施工店に詳細を相談するのがおすすめです。
価格帯・保証内容・おすすめユーザータイプ
こちらの表では、各セラミックコーティング製品の価格帯や保証内容、どのようなユーザーに向いているかを整理しています。
製品名 | 価格帯(目安) | 保証内容 | おすすめユーザータイプ |
セラミックプロ |
¥158,000~¥562,000 |
3~10年保証 |
濃色車・多層施工・長期保護重視 |
アダムスグラフェンコーティング |
¥190,000~¥310,000 ※SP車種全般は要問合せ |
~7年保証 |
高耐久・高光沢・屋外駐車・ウォータースポット重視 |
ファインラボ(FEYNLAB) |
¥230,000~¥350,000 |
5~7年保証 |
洗車傷が気になる・濃色車 |
PLATINUMセラミックコーティング |
¥260,000~¥350,000 |
4年 (新車) |
長期美観維持・高級車・専門店品質志向 |
表に記載した価格や保証内容は目安となります。実際の費用や保証期間は、車種や施工内容、施工店によって異なる場合があります。
ご自身の予算やライフスタイル、長期的なメンテナンス計画に合わせて、最適なコーティングを選んでください。複数の施工店で見積もりや相談を行うことで、納得のいく選択がしやすくなります。
セラミックコーティングの施工費用
セラミックコーティングの施工費用は、車のサイズや状態、コーティングの種類、施工店によって大きく異なります。
ここでは、業者に依頼した場合の費用相場を中心に、代表的な価格帯と費用が変動する主なポイントを分かりやすくまとめます。
施工業者による施工費用
専門業者に依頼すると、車種により施工費用が下表のように異なります。
車種 | 施工費用 |
軽自動車・コンパクトカー |
8万円〜25万円 |
セダン・ミニバン |
10万円〜35万円 |
SUV・大型車 |
15万円〜45万円 |
高級車・スポーツカー |
20万円〜50万円以上 |
セラミックコーティングの施工費用は業者により異なるため、依頼前には必ず確認しましょう。
また、施工内容によっても費用は変動するため注意が必要です。
ポリッシュファクトリーでの施工費用
専門店の例として、ポリッシュファクトリーでの施工費用をご紹介します。
【PLATINUMセラミックコーティング】
区分 | 料金 |
国産新車 |
260,000円〜 |
国産中古車 |
330,000円〜 |
輸入新車 |
280,000円〜 |
輸入中古車 |
350,000円〜 |
料金は、国産か輸入車、新車か中古車、車のサイズ、コーティングの種類によって決まります。詳細はお問い合わせください。
DIYでの施工費用
DIYでセラミックコーティングを行う場合、必要な道具や材料を自分で用意する必要があります。
下記の表は、主な必要物品とその費用の目安をまとめたものです。
必要な物品 | 費用 |
コーティング剤 |
5,000円〜50,000円 |
下地処理用品 (クレイバー、コンパウンドなど) |
5,000円〜20,000円 |
施工用具 (スポンジ、マイクロファイバークロスなど) |
3,000円〜10,000円 |
DIYの場合は、初期費用を抑えられる一方で、仕上がりや耐久性は使用する製品や作業環境、経験によって大きく左右されます。プロ施工と比較して、コストだけでなくリスクや手間も考慮して選びましょう。
セラミックコーティングの施工方法と流れ
セラミックコーティングは、仕上がりの美しさと耐久性を左右するため、下地処理から塗布、硬化まで一つ一つの工程が重要です。ここでは、施工前の準備から実際の塗布、注意点、プロとDIYの違いまで、流れに沿って解説します。
施工前の下地処理と準備
コーティングの効果を最大限に引き出すには、徹底した下地処理が欠かせません。
主な工程は以下の通りです。
- 手洗い洗車でボディ全体の汚れを除去
- 鉄粉やイオンデポジットなどを専用溶剤で除去
- 必要に応じて研磨作業で塗装面の傷や凹凸を整える
- 脱脂洗浄で油分や残留物をしっかり除去
- 施工環境は温度「10〜25℃」、湿度「50%前後」が理想。屋内の密閉された環境が望ましい
この下地処理が不十分だと、コーティングの密着性や耐久性に大きく影響します。
施工業者による施工の流れ
専門店では、以下の流れで施工を進めます。
- 下地処理(虫取り、鉄粉・ピッチ・タール除去、ホイール洗浄、細部洗浄など)
- 研磨作業(車の状態に応じてミドルフィニッシュやハードフィニッシュを選択)
- 脱脂作業
- コーティング剤の塗布(アプリケーターにスエードを巻き、均一に塗布)
- 拭き取り(粗拭き用と仕上げ拭き用のクロスを使い分ける)
- 赤外線ライトや空調管理下で硬化
- 硬化後は「3日〜1週間」雨に当たらない場所で保管
プロの現場では、温度・湿度管理や細部の仕上げ、最終チェックまで徹底しています。
セラミックコーティングの塗布手順
塗布の際は、以下の手順で進めます。
- アプリケーターにコーティング剤を適量垂らす
- 「50cm×50cm」程度の範囲を目安に直線的に塗り込む
- 気温や湿度によって硬化速度が変わるため、暑い場合はすぐに、寒い場合は「2〜3分」空けてから拭き取り
- 粗拭き用と仕上げ拭き用のクロスを使い分け、ムラや拭き残しがないかしっかりチェック
塗布後は、硬化を妨げないように十分な乾燥時間を確保します。
施工時の注意点と失敗例
施工時は以下の点に注意が必要です。
- 気温や湿度が高すぎると硬化が早まり、ムラや拭き残しが発生しやすい
- 風が強い屋外での施工は、砂やホコリによる傷の原因になるため控える
- 下地処理や脱脂が不十分だと、コーティングの密着不良や硬化不良につながる
- 炎天下や雨天の施工は避け、乾燥・硬化に最適な環境を整える
失敗例としては、ムラや拭き残し、硬化不良による斑点、ボディに傷が入るなどが挙げられます。
プロ施工とDIYの違い・おすすめの選び方
プロ施工とDIYの主な違いは下記の通りです。
項目 | プロ施工(専門店) | DIY |
製品・設備の品質 |
高品質な製品と設備 |
市販のキット使用 |
技術者の経験 |
経験豊富な技術者 |
技術経験は個人差あり |
仕上がりの均一性 |
均一な塗布と仕上がり |
ムラが出やすい |
コスト |
高い |
低コスト |
ムラや失敗のリスク |
低い |
高い |
下地処理・施工環境の影響 |
大きな影響を受けるが管理されている |
環境管理が難しく影響大 |
保証・アフターサービス |
多くの場合付く |
基本的に付かない |
初心者や長期耐久・美観を重視する方には、専門店でのプロによる施工がおすすめです。
コストを抑えたい場合やDIY経験が豊富な方は、DIYキットを活用する方法もありますが、失敗リスクや仕上がりの差には注意が必要です。
セラミックコーティング後のメンテナンス・注意点
セラミックコーティングの美しさと効果を長期間保つには、正しい洗車と定期的なメンテナンスが欠かせません。
こでは、日常のお手入れから定期点検、再施工のタイミングまで、初心者にも分かりやすく解説します。
コーティング後の日常洗車の正しいやり方
セラミックコーティング車の洗車は「手洗い」が基本です。まず、たっぷりの水で砂埃や汚れを上から下へ流し、柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスで中性シャンプーを使って優しく洗います。
洗車後は、マイクロファイバータオルで水滴を丁寧に拭き取りましょう。水滴を放置するとシミの原因になるため、必ず拭き上げてください。
洗車の頻度は「2週間に1回」程度が目安ですが、鳥のフンや虫の死骸がついた場合はすぐに洗い流すことが大切です。
自動洗車機や強い日差しの下での洗車、強いアルカリ・酸性洗剤の使用、硬いタオルでのこすり洗いは避けてください。
【洗車時のポイントまとめ】
- 手洗い洗車が基本
- 中性シャンプーと柔らかいクロスを使用
- 洗車後は必ず水滴を拭き取る
- 鳥のフンや虫の死骸は早めに除去
- 自動洗車機や強い洗剤はNG
効果を長持ちさせるための定期メンテナンス方法
コーティングの効果を長く保つためには、定期的なメンテナンスが重要です。
2~3ヶ月に1回、専用のメンテナンス剤を使って撥水性や光沢を補強しましょう。
また、半年~1年に1回は専門店で点検やメンテナンスコートを受けると、小さな傷や劣化を早期に発見でき、効果を最大限に維持できます。
専用クリーナーやメンテナンス剤を使用する際は、施工店が推奨する製品を選び、自己判断で市販のワックスやコーティング剤を重ね塗りしないよう注意してください。
【定期メンテナンスのポイント】
- 2~3ヶ月に1回、専用メンテナンス剤で補強
- 半年~1年に1回、プロの点検・メンテナンスを受ける
- 推奨品以外のワックスやコーティング剤の使用は避ける
▼セラミックコーティングのメンテナンスについて詳しくはこちら
セラミックコーティングのメンテナンス術|輝きを長持ちさせる秘訣とは?
コーティング効果が薄れたときの再施工・補修
セラミックコーティングの効果が低下したと感じたら、再施工や補修を検討しましょう。
目安となるのは、撥水性や光沢の減少、洗車後の水はじきが悪くなった時などです。一般的には「3~7年」経過が再施工のタイミングですが、使用環境やメンテナンス状況によって前後します。
また、引っ越しや駐車環境の変化(例:海沿いへの転居)も再施工のきっかけになります。再施工はプロに依頼することで、ムラなく均一な仕上がりが期待でき、新車のような輝きが戻ります。
【再施工の目安】
- 撥水性や光沢の低下が見られる
- 3~7年経過した
- 使用環境が大きく変わった(例:海沿い、屋外駐車など)
VWゴルフR|PLATINUMセラミックコーティング再施工例
車種:「ゴルフR」
カラー:「トルネードレッド」
VWゴルフRのPLATINUMセラミックコーティング再施工例では、6年間青空駐車で蓄積した線傷やシミ、ボディ全体のくすみ・艶引けが目立つ状態から、徹底した下地調整と4層セラミックコーティングによって新車以上の艶と輝きを取り戻しました。
コーティング前後で「色の深み」「艶」「透明感」が大きく変わり、見た目の美しさと保護力が新車以上のレベルに仕上がっています!
▼VWゴルフR|PLATINUMセラミックコーティング再施工例について詳しくはこちら
VWゴルフR|PLATINUMセラミックコーティング施工例
セラミックコーティングについてよくある質問
最後に、セラミックコーティングについての質問をまとめました。
セラミックコーティングは何年くらい持ちますか?
セラミックコーティングの寿命は「3年〜7年」が一般的です。
メーカー公称値や促進耐候性試験では「5年〜10年」とされることもありますが、実際の持続期間は駐車環境や洗車頻度、日常のメンテナンス状況によって大きく変わります。
たとえば、ガレージ保管と定期的な洗車・メンテナンスを行っている場合は「7年」以上美観を維持できた例もありますが、青空駐車や洗車頻度が低い場合は「2〜3年」で効果が薄れることもあります。
コーティングの寿命を最大限に伸ばすには、定期的なメンテナンスと適切な保管環境が重要です。
▼セラミックコーティングの寿命について詳しくはこちら
セラミックコーティングの寿命を徹底解説!プロが教える長持ちの秘訣
セラミックコーティングとガラスコーティングの違いは何ですか?
セラミックコーティングはガラスコーティングよりも「被膜が厚く」「耐薬品性・耐スクラッチ性・光沢性」に優れています。
項目 | セラミックコーティング | ガラスコーティング |
被膜の厚さ |
1~12μ |
0.3~2μ |
持続性 |
5~7年 |
3~5年 |
光沢性 |
◎ |
〇 |
耐薬品性能 |
◎ |
△ |
硬度(傷つきにくさ) |
◎ |
△ |
汚れづらさ |
◎ |
〇 |
価格相場(専門店) |
15~50万 |
10~30万 |
セラミックコーティングは、より高い保護力と長期的な美観維持を求める方におすすめです。コストを抑えたい場合や、手軽にコーティングを試したい方はガラスコーティングも選択肢となります。
▼セラミックコーティングとガラスコーティングの違いについて詳しくはこちら
ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いを専門店が解説
セラミックコーティングの値段はいくらですか?
先ほどお伝えしたように、セラミックコーティングの施工費用は「15万〜50万円」が目安です。
価格は車種・サイズ・塗装状態・コーティング剤の種類・施工店ごとに変動します。また、定期メンテナンス費用(1〜3万円程度)が別途かかる場合もあります。
費用の詳細は、施工店での見積もりをおすすめします。
セラミックコーティング施工後に自分でコーティングを上塗りしても大丈夫ですか?
セラミックコーティング施工車に市販の簡易コーティング剤やワックスを上塗りすることは、基本的には推奨されません。
被膜の上に別のコーティング剤を重ねると、本来の撥水性や防汚性が損なわれたり、ムラや曇りが発生する可能性があります。
どうしても上塗りしたい場合は、施工店に相談し、専用のメンテナンス剤や推奨される製品を使うことが大切です。
セラミックコーティング後の洗車方法は?
セラミックコーティング後は、基本的に中性シャンプーを使った手洗い洗車がおすすめです。
水で砂埃をしっかり流し、優しくシャンプー洗車を行いましょう。
ワックスがけは不要ですが、専用のメンテナンス剤を使うことで、撥水性や光沢を長持ちさせることができます。
洗車後は柔らかいクロスで水分を拭き取ると水ジミ防止に効果的です。
セラミックコーティングの欠点は何ですか?
セラミックコーティングの主なデメリットは「施工費用が高い」「小さな傷やシミがつく可能性がある」「ムラが起きやすい」ことです。
高性能な材料を使うため、ガラスコーティングより費用が高くなります。
また、完全に傷やシミを防げるわけではなく、施工時の環境や技術によってはムラや硬化不良が生じるリスクもあります。
定期的なメンテナンスや、専門店での施工が安心です。
セラミックコーティングをするならポリッシュファクトリーへお任せ
セラミックコーティングは、愛車の美観と塗装を長期間守るための最先端の選択肢です。本記事では、主要なコーティング製品の特徴や比較、施工方法、費用、メリット・デメリット、メンテナンスのポイントまで幅広く解説しました。
セラミックコーティングをするなら、実績と信頼のポリッシュファクトリーにお任せください。専門店ならではの高度な下地処理と、独自のPLATINUMセラミックコーティングによる2層構造の厚い被膜で、愛車の美観と塗装を長期間守ります。
豊富な施工実績、明確な料金体系、アフターサポートも充実。美しさと耐久性を両立した高品質な仕上がりをお求めの方は、ぜひ一度ご相談ください。