洗車とコーティングに役立つ知識

車のセラミックコーティングとガラスコーティングどちらがオススメ?プロが解説

アメリカやヨーロッパでは塗装を保護するコーティングを「セラミックコーティング」という呼称がメジャーですがアジアや日本では「ガラスコーティング」という呼称が一般的です。

コーティングの名称については下記用語はクルマ好きの方は聞いたことがあるのではないでしょうか。

チタン(TITANIUM)、シロキサン(SILOXANE)、炭化ケイ素(SiC)、シラザン(SILAZANE)、シラン(SILANE )、シリカ(SILICA)、グラフェン(GRAPHENE)など多くのコーティング物質がありますが、化学物質として本当に存在するものから化学物質名ではなくマーケティング用語とされるものまで色々と存在します。

近年では「グラフェン」と名が付かないと時代遅れになると言ったイメージキャッチコピーまでありましたが、現在ではグラフェンコーティングは一時的なマーケティング用語だったのではと思ったりします。

日本において、ガラスコーティングの次に登場したとされるいわゆる「セラミックコーティング」は高級車のオーナー様やクルマ好きなオーナー様達の間では「ガラスコーティング」よりも人気のようです。

本記事では、1990年創業、東京の車コーティング専門店ポリッシュファクトリーを営む及川が従来型の「ガラスコーティング」と現代型のいわゆる「セラミックコーティング」について説明していきたいと思います。コーティングの名称だけでは良し悪しが一般的には分かりにくいとおもいますのでセラミックコーティングとガラスコーティングの違い、そして理想的なコーティング施工の考え方(膜数や硬さ、下地処理)についてお伝えします。

なお、本記事では世間で認識されつつある高性能なコーティングであるセラミックコーティングのことを「セラミックコーティング」と呼びたいと思います。

セラミックコーティングとは?

アメリカでは通常ペイントプロテクションコーティングの事を「セラミックコーティング」と呼んでいるようですが、日本やアジアではほとんどが「ガラスコーティング」と呼ばれてきました。近年、高性能な成分を含んだ商品が開発され、それを従来型の「ガラスコーティングとは対比した形で「セラミックコーティング」としてラインナップし始めたのだと思います。

実際には成分の違いはあれど塗料保護という観点では同系統といわざるを得ず、名称自体には何の意味もなく、車の塗装上に耐久性のある長期的に層を形成できる製品に対して広義に名称をつけて呼んでいるのです。

またセラミックコーティングはガラスコーティングや一般的なシーラント製品よりも高性能な製品のマーケティング用語として広く使われているのでしょう。

セラミックコーティングについては使用する種類の化学的な固有の特性によって雨や日光などで分解されず長期間にわたり塗装に対して保護層を作ってくれます。

世界中の色々な会社で生産施工されているセラミックコーティングの実際の成分はあきらかにされていない商品が多いのもまた事実ですが、きちんとした化学物質を使用し施工環境、施工下地調整が出来るプロフェッショナルが行うコーティングが真のセラミックコーティングと言えるのではないでしょうか。

ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い

まず成分だけでみると「セラミック」という特定成分があるわけではありません。

成分としてはチタン(TITANIUM)、シロキサン(SILOXANE)、炭化ケイ素(SiC)、シラザン(SILAZANE)、シラン(SILANE )、シリカ(SILICA)、グラフェン(GRAPHENE)など数多くのコーティング化学物質があります。

この中で液剤製造会社には色々なノウハウがあり公開しているところは少ないですが液剤特性として塗装をいかに守ることが出来るか、どんな表面特性があるか、耐久性や耐久特性があるか等々それぞれに特徴が有ります。

施工会社の言い分としては旧来のガラスコーティングに比べると「高性能」「強い」「厚い」などで定義づけが出来るものを「セラミックコーティング」としてラインナップとしているのが実情ではないでしょうか。

ガラスコーティングでもコストパフォーマンスに優れた商品もありますし、セラミックコーティングでも効果の低いながら高単価の商品もあります。

ガラスコーティングとセラミックコーティングの性能の違い

ガラスコーティングとセラミックコーティングそれぞれの特長

 ガラスコーティングセラミックコーティング
光沢感
耐スクラッチ性
耐薬品性

ガラスコーティング の特徴(硬化型ガラス)

ガラスコーティング は塗装の表面をガラス質の被膜で覆うコーティング です。

特徴としては、汚れが落ちやすく、カーコーティングの中では高めな強度を持ちます。しかし、施工を専門業者に依頼すると、数万円から数十万円と費用が高額になります。

また、下地処理等を行うため、日数も2~5日程度かかることもあります。

費用はかかりますが、色あせや線傷軽減などや様々なダメージから車を守ってくれるので、金額に見合った価値があると言えます。

専門店のセラミックコーティング撥水

【特徴】

  • 強度と持続性の高いコーティング(環境により2~5年程度)
  • 仕上がった美しさと輝きが長期間持続する
  • 施工費用が高額
  • 耐薬品性がセラミックコーティングよりも低い
  • 施工日数が2〜5日程かかる

セラミックコーティングの特徴

セラミックコーティングの主成分は様々な成分と研究と試験結果により最高の化学の要素を組み合わせたバランスの取れたコーティングで、各社効果や特徴の異なるセラミックコーティングをPRしているようです。

近年では高硬度や柔軟性の高い自己治癒の被膜で塗装面を保護し、超撥水・疏水・UV軽減効果で色あせを軽減し、深い艶光沢を併せ持ったコーティングが主流となっています。

施工を専門業者に依頼すると10数万から数十万と高額になります。費用対効果が高いコーティングとも言えます。徹底した下地調整が必要ですので施工日数も3〜8日間かかります。

高額な費用はかかりますが様々なダメージから車を守ってくれますので価値は高いと思います。

専門店のセラミックコーティング疏水系撥水

 【特長】

  • 高硬度により傷に強い
  • 長期間の効果持続(環境により2~6年以上)
  • 自浄性能(セルフクリーニング効果)に優れる
  • 施工後は、水洗いやシャンプー洗車のみでお手入れが楽
  • 耐薬品性が高い
  • 雨シミがつきやすい液剤種類もある
  • 費用が高額(15万~90万)

セラミックコーティングの効果や、メリット

有害な紫外線ダメージを軽減

有害な紫外線が車の塗装に与えるダメージは想像に難くありません。セラミックコーティングは、車の塗装を酸化から保護し、色あせやくすんだ外観を防ぎます。

車を屋外に駐車する場合、とても重要です。

汚れからの保護

空気中の酸性汚染物質から生じる化学的な汚れは、愛車にダメージを与える可能性があります。セラミックコーティングは、これらの汚染物質が塗料に固着するのを大幅に軽減します。

耐薬品性が高い

高価で高品質なセラミックコーティングでも時間の経過とともに通常のシャンプー洗車では落ちにくい汚れが堆積しますが、広範囲の汚れや攻撃物に対して耐性が高いため、ベースコーティング膜を痛めることが少なく汚れを落とすことができます。

各社製品により度合いは異なりますが、セラミックコーティングは、一般的にpH2〜3の酸性とpH11〜13のアルカリ性ケミカル類に対する耐性がよいのでメンテナンス性能も高いと言えます。

艶がよい

セラミックコーティングの特徴は、コーティング施工前の下地処理(ボディ研磨等の下地調整)とセラミックコーティングの相乗効果によりまるでクリア層を追加したような被膜感、下地調整以上の高輝度感を得られます。

セラミックコーティングのデメリット

一般的にガラスコーティングと比較して施工費用が高いケースが多く、施工時間が長くなる傾向にあります。

車の大きさや車両状態、施工するコーティング剤により料金は変動しますが20~30万程度かかるケースが多く場合によっては40ー50万位かかるケースもあります。

高額になる理由としてはまずコーティング液剤自体が高価である事や、通常のガラスコーティングとは施工工程が異なり、難易度が高い製品があるからです。

コーティング液剤自体が性能が高くても施工知識や施工環境、綿密な下地処理を行わないと性能を最大限に引き出すことは出来ません。

単純にコーティング剤を塗布するだけでなく、下地処理(下地調整研磨、ケミカル洗浄)を特に念入りに行うため、それだけ施工費用も高額になります。作業内容の一番大事な部分は下地処理の工程であると言っても過言ではありません。

手間を惜しまず労力をかけて高価なコーティングを施工するので通常のガラスコーティングよりも施工日数や施工費用が多くかかってしまいます。

それだけ手を加えるため、数時間〜1日程度で仕上がるコーティングとは別格の仕上がりになります。

セラミックコーティング液剤が向かない塗装もあるので注意が必要です(ガラスコーティングにも言えます)旧車や特に傷んでいる塗装の場合はセラミックコーティングの液剤が向かず施工出来ない場合もあります。

このような事例はごく一部の車両にしか発生しませんが、実績が豊富なコーティング専門店での施工が安心であると言えます。当社では豊富な経験がありますので旧車から最新の塗装まで対応が出来ます。

ガラスコーティングとセラミックコーティングの施工費用、価格相場比較

ディーラーガラス
コーティング
小形車7〜18万
大型車10〜30万
コーティング
専門店
ガラス
コーティング
小型車10〜20万
大型車15〜25万
セラミック
コーティング
小型車15〜30万
大型車18〜50万

コーティング価格は、施工環境やコーティング剤の種類によって変わります。下地調整方法や(研磨やケミカル調整等々)によっても変動します。

昨今ではディーラーでのコーティング価格は様々で高額なものから安価なものまで様々です。専門店では塗装状態に応じた専門性の高い下地調整の費用が含まれているので高額に感じてしまうかもしれませんが、塗布をして拭き上げだけで終わるコーティング存在しますので、施工環境や下地調整方法等を考えた上で選択されると良いでしょう。

上記の表のように、コーティングの価格は、施工場所やコーティング剤の種類によって大きく変わりますが、それだけではなく下地処理の工程数やボディ研磨の有無、研磨レベル(軽研磨or重研磨)によっても変動します。

理想のセラミックコーティングとは?

コーティング層は3~5層程度

コーティングの膜数が多ければ多いほど良いと言うわけではありません。

弊社のこれまでの施工経験をベースにすると現時点における適正な層はせいぜい3~5層前後です。ただ厚ければ良いと言うものではなく厚くしたために生まれるリスクもあると言うことです。

セラミックコーティング皮膜の被膜イメージ画像

多層化リスクとはコーティング施工直後はキレイに見えていても施工後時間経過するにつれて、様々な化学的物理的刺激などを受けわずかな刺激で剥離などの可能性が増える事が考えられます。

多層化によりコーティング層間の密着部に「層間の剥がれリスク」を抱えた箇所が増えていき、コーティングが剥がれる確率が高まるということなのです。そのリスクは膜数が多ければ多いほど高くなってしまいます。

適正な膜層で最大の効果を得るというのが理想です。

コーティング被膜が硬ければ硬いほどよいというわけではない

純正塗装を守り維持するためにはコーティング硬度にこだわる必要性があります。

クリア塗装の硬さは鉛筆硬度で2~4Hというのが一般的です。そのクリア層の上のコーティングは5~9H程度の硬さのコーティングが良いとされています。

13Hと言う表記のコーティングも検索すると見受けられますが、鉛筆硬度では13Hと言うものは存在しません(JISでは)。また硬いだけでは割れる、つまりクラックの可能性が高くなりますので硬ければ硬いほど良いと言うものではありません。

様々な摩擦で洗車などで起きる微細な傷から守るためには、クラックやクスミ、濁りを起こしにくいガラスコーティングやセラミックなどの、比較的硬い被膜の硬度(5H~9H程度)のコーティングがおすすめです。

適切な下地処理をしていること

コーティングを施工する前に、塗装の状態を確認し、場合によっては磨き研磨などの下地処理をする必要があります。新車の場合でも塗装状態によっては、機械的な下地処理が必要です。

この下地処理の具合により、コーティングの密着度が異なり、光沢性や防汚性の持続期間が変わってしまいます。

どんなに優れたセラミックコーティングでも下地処理を丁寧に念入りに行わないと性能を最大限に引き出すことはできません。

セラミックコーティングができる業者の選び方

セラミックコーティングは通常のガラスコーティングに比べ施工難易度が高い製品もあるため、業者選びは慎重にされたほうがよいでしょう。

施工環境が整っている業者は〇

優れたコーティングが用意できても施工環境が整わないと傷が見えないので下地調整がうまく出来ないこともあります。最高のクォリティを重視している専門業者は微細な傷を逃さずに照明を充実させて傷を判断し確実な研磨作業を行っております。

コーティングの種類が多い店は注意が必要?

どんなに優れたコーティング液剤を持っていても下地調整がうまく出来ないようでは宝の持ち腐れです。沢山のコーティングのラインナップを(有名な商品やマーケティング用語を並べた商品)持っていることばかりが良いわけではありません。

下地処理に力を入れている業者に依頼することが失敗しないコーティング専門店を選ぶ重要なポイントです。

マーケティング用語がずらりと並ぶお店も注意が必要です。傷を100%完全に防ぐことは現代の科学では不可能です。施工後に後悔しないよう、過度なマーケティング用語を使うのではなく正直に説明してくれる施工店を選びましょう。

施工実績が多い店がおすすめ

またセラミックコーティングという液剤選定以前に、適切な下地処理工程を行う、施工環境、設備機材、スタッフの豊富な経験値など、コーティングの効果に影響を与えるポイントがあるのでその点を把握された上で、業者選びをされることをおすすめします。

コーティングができるお店毎の特徴の違いや評判はこちらをご覧ください。

参考:予約が取れない、おすすめ車コーティング専門店とは。キーパーは評判悪い?

結論

セラミックコーティングという名称をつけただけで従来型の「ガラスコーティング」と内容が変わらない、つまりラベルとかネーミングを変えただけのコーティングも世の中には存在するでしょう。

ガラスコーティング・セラミックコーティングといったネーミングではなく本当に良いコーティングを扱い消費者であるカーオーナーさまにご提供出来ることが最高のコーティングであると思います。

セラミックコーティングとガラスコーティングの違いや、理想的なコーティング施工の考え方、業者選びのポイントなどについて説明してきました。

セラミックコーティングは、本文でも述べたとおり、配合される化合物や配合の仕方によって各社異なるため、リサーチが必要になります。

つまり効果という点で分かりにくい成分というより、実際の効果の観点で優位性をもったコーティングかどうか、車のオーナー様はきちんとリサーチしていただかないといけないと思います。

また、十分なコーティング効果を享受する上で液剤も重要な一要素ではあるものの、適切な下地処理ができるのかという事も重要なポイントになりますので、お店選びにもこだわりが必要だと思います。

当店では従来型のガラスコーティングからラインナップを見直し、より高性能なコーティング(あえてセラミックコーティングを強調はしません)の取扱いを開始しております。

ぜひご体感いただければと思います。

セラミックコーティング施工後の車の画像フェラーリ、レンジローバー

詳しいコーティングメニューの紹介はこちら

ポリッシュファクトリーでは多くのお客さまのご要望に答えられるように吟味されつくしたセラミックコーティング、ガラスコーティング、旧車専用のコーティングを取り揃えております。

クルマ好きとして豊富な経験とユーザー様の身になって考えたご提案をさせていただきます。

 

 

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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴33年。

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