車のコーティングって本当に必要なの?
新車にコーティングするのに、ディーラーコーティングってよいの?それとも専門店がよいの?
新車購入時に勧められるコーティング、本当に必要なのか、どんな効果があるのか、悩んでいる方は多くいらっしゃるかと思います。
本記事では、そのような方向けになぜコーティングが必要なのかや、お店やコーティングメニューの選び方・注意点などを説明させて頂きます。
この記事は車のコーティングを本業とする専門店として31年、株式会社グッドの及川がお届けしております。
車のコーティングは必要か?
まず始めに結論として、車のコーティングは、2つの理由で必要と考えています。
- 車の塗装を守るため
- 車の美観を維持するため
せっかく購入された車の塗装がダメになったり、すぐに汚くなってしまうことは、皆さん避けたいことだと思います。
では、それぞれの理由の詳細について見ていきましょう。
車の塗装を守るためにコーティングが必要?
まず車の塗装の構造を分かりやすく説明します。以下の画像は一般的な塗装の説明となります。
最下層にボディ(鉄板)があり、一番上の層に、クリア層があります。
クリアー塗装部は平均的に35-45ミクロン程度の厚みがあります。皆さんがいつもお使いになられている「サランラップ」これが大体20ミクロンの厚みがあるので自動車塗装のクリアー塗装部はサランラップ2枚分程度の厚みになるのですね。
このサランラップ2枚程度しかない、薄くて大切なクリアー塗装を綺麗に保つために車のコーティングがあるのです。
塗装の劣化の原因
塗装劣化の主因は、①紫外線 ②熱 ③カーケミカルの3つになります。
紫外線
車の塗装面は、紫外線により色あせやクラックが生じてしまうリスクが高まります。
紫外線があたる駐車環境ですと、早ければ2年程度で微細なクリア塗装の割れが生じて、塗装を痛める場合があります。また、保管環境が良い場合でも太陽光による紫外線の影響は避けられないと思います。
車にコーティングを施工することで、紫外線を可能な限りカットし、クリア塗装の剥がれなどを抑制できます。
熱
外気温とエンジンの熱により、塗装だけでなく、樹脂部・配線は痛みます。夏にガレージに入れた時はボンネットを開ると将来の劣化を何倍も防げます。
夏の高速道路連続走行後の休憩時にエンジンを止めた後の熱による劣化は積年の痛みになりますので、長く乗る方はボンネット開けて排熱すると良いでしょう。(走行時は風を受けて冷却があり電動ファンの冷却もあるがエンジン停止後は温度が上がります)
カーケミカル
コーティングをしない代わりに、熱に弱いワックスや簡易ポリマー製品を使用される場合、注意が必要です。
物よっては、多用することで酸化膜ができてしまい、くすむようになったり、溶剤の強い市販品などは特にクリア塗装に害を及ぼしマイクロクラックなどが生じてしまう可能性があるからです。(強い溶剤など使用の場合は石油系のニオイが強烈にします)
このように、車の塗装を守るためにコーティングをしないと、劣化してしまいます。
夏の紫外線から人間の肌を守るために日焼け止めが必要なように、車にとっては、塗装を守るためにもコーティングが必要なのです。
車の美観を守るためにコーティングが必要?
コーティングをせずに車の素の塗装状態をそのまま放置してしまうと、水垢や汚れが固着し、塗装本来の輝きが失われてしまいます。
ではなぜ塗装を保護するコーティングがないと、塗装は汚れやすくなってしまうのでしょうか?
その理由は、塗装表面の凹凸が原因になります。
塗装の表面は、ざらざらしていたり、目には見えないものの多少の凹凸があります。
そのため、塗装表面が滑らかな場合では汚れが落ちるところが塗装表面に凹凸があることで、汚れが落ちず滞留してしまい、結果として水垢や汚れとなり、塗装本来の輝きは失われてしまうのです。
コーティングを車の塗装の上に施すことで、コーティング面は滑らかで肌触りも良くツルツルとなりますので、洗車などで容易に汚れを落とすことが可能です。
コーティングをすれば洗車不要とはなりませんが、コーティングのおかげで洗車が楽になり、車の美観が長年維持することができるようになります。
新車時にコーティングを施工した方が良い理由
施工するタイミングとしては、新車納車時が一番良いかと思います。目安としては、納車後4週間以内が基本ですが施工までに数ヶ月程度でしたらほぼ問題は有りません。(3~5月の黄砂花粉の時期は要注意です)
もちろん塗装や美観を保つために、新車以外でもコーティングが必要ですが、新車時がよい理由は、2つあります。
コーティング時の料金が新車時の方が安くなりやすい
頑固に固着した水垢や汚れがある場合や、塗装面が大きなダメージを受けている場合は、塗装面の下地処理が必要になります。下地処理をするとなると、磨きなどの精細な作業が必要となり、その分コストもかかってしまいます。
そのため、汚れが少なめの新車時にコーティングの施工をいただいた方が経済的にも、愛車のためにも良いかと思います。
かといって新車だから全く下地を作らない言うわけではありません、(一部施工店では下地をせずに塗ってお終いというところも・・・)きちんと下地を作るためのプロセスを経てコーティング施工がキモとなる腕の見せ所です。
大事な塗装を研磨で減らす可能性が減る
水垢や汚れが固着している場合、下地処理が必要なことは先ほど申し上げました。
車を磨く場合、塗装の一番外表面であるクリア塗装部分のみを削って、コーティングに適した状態にする必要があります。クリア塗装の厚みは、大体35-45ミクロン程度の厚みになります。
下地処理では、大体1ミクロン程度、大きな傷などの場合は10ミクロン程度度削りますので、塗装状態によっては3.4回くらいしか削ることしかできないのです。
新車時にコーティングをしておけば、クリア塗装をほとんど削ることなくコーティング剤を塗布できるので、クリア塗装を守りながら綺麗な状態を維持することできます。
自分にあったコーティングの選び方
コーティングの依頼先の選び方
多くの場合新車購入後のコーティングの依頼先はディーラーと専門店等ですね。
それぞれのコーティングは何が違うのでしょうか?ここではディーラーコーティングと専門店でのコーティングの作業内容や金額等の違いを説明します。
施工先 | 値段 | 耐久性 | コーティング種類 | メリット | デメリット |
ディーラー | 5万~30万 | △ | ポリマーコーティング ガラス系コーティング | ・会社規模が大きいので安心できる ・ワンストップで定期点検車検などできるので便利で楽 ・値引きの交渉材料になりやすい | ・施工者が専門技術者でない場合がある ・施工環境が整っていないことがある(照明や温度湿度など) ・外注作業のケースがある |
専門店 | 10万~60万 | 〇 | ガラスコーティング セラミックコーティング | ・施工者が専門技術を持つので、安心できる ・施工環境が万全(照明や、温度湿度など) ・コーティング施工後の相談に的確にすぐ対応できる | ・店に車を持っていく等施工までお客さんに負担がかかる ・人気店など納車後すぐに施工できない可能性がある ・中小零細企業も多く、倒産のリスク懸念がある |
DIY | 5千円~ | × | ポリマーコーティング ガラス系コーティング | ・料金が安価 ・肉体労働を伴い健康増進にきく | ・下地処理など専門的スキルが必要 ・何かあった際のバックアップが効かない可能性がある ・施工環境が整っていない |
ディーラーコーティングと専門店コーティングの違い
ディーラー使用コーティングで多くの場合はつるし商品が多く、性能よりも作業性を求めるコーティングが多い傾向、一般的価値観の方向け。
多くは汎用的なコーティング剤が多く専門店レベルの技術者が施工するのではなく、ディーラー社員自身が施工する内製のコーティングになります。
また部材供給している会社には濃色車のムラムラなどの施工失敗が多いクルマのために、リカバリー部隊がいますが多くの場合は専門店レベルには及びません。
ディーラーコーティングのメリットデメリット
メリット
- 会社規模が大きいのでまずは安心
- 同じ車種の施工がが多いので安心
- 定期点検時と同時に相談ができる
- 値引きや無料交渉ができる
デメリット
- 液剤により効果があまり感じられないこともある
- 施行者が専門技術者でない場合がある
- 施工環境が専門店と比べると劣る
- 施工後の保管環境が屋外保管の場合がある
- 外注作業の場合がある(中間マージンがある)
初めてのコーティングで施工内容や効果がよく分からないという方や、ディーラー納車時にコーティングが済んでいるほうが良いという方はディーラーでのコーティングがおすすめです。
コーティングによっては美観効果があまり感じられない、すぐに水ハジキがなくなったといった口コミもあるため、愛車に拘りがある方は専門店のほうがおすすめです。
ディーラーコーティングの金額は?
ディーラーコーティングのラインナップはピンからキリまで安価なものから超高価なものまであり、自動車販売利益以外の収益の屋台骨になっているようです。
ですので金額は5〜6万から40万円前後と専門店と同レベル、もしくは高額なのが実情です。価格は年を追う毎に高価になっていく一方です。
参考例)トヨタアルファードコーティング選びで失敗しないおすすめ5つの解説
専門店でのコーティングのメリットデメリット
メリット
- 施工者が専門技術を持つので安心
- コーティング専門なので施工環境が整っている
- 取り扱うコーティング液の調合や種類でディーラーを圧倒
- ディーラーコーティングのように中間マージンがかからない
- 見過ごされるような細かい部分に対し几帳面にこだわり抜いた作業
- 専門店なので相談に的確に答えてくれる
デメリット
- 中小零細企業が多いので倒産などによりメンテナンスが心配
- 店まで車を持ってく手間があり、施工までの間に車が汚る
- ディーラーなどと比べるとアフターが心配
- 多少料金が高め
- 稀にヤカラ系社長がいる事がある
愛車に拘りがありコーティングこだわり、専門店での拘りの施工、一台一台向き合ってくれる繊細な施工、最高の光沢、防汚効果を望む方は専門店でのコーティングがおすすめです。
チェーン展開の系では無く専門独立系のショップで長い経験と施工台数、そして拘りのコーティングと施工環境をお持ちであればさらに安心です。
施工者に直接わからない事などを相談できる専門店がおすすめです。それでも心配な方は、ネガティブ検索もおすすめです。
専門店コーティングの金額は?
ディーラーよりも多少高めですがコーティング内容と施工環境などによるものです。専門店では一台ずつ車種・メーカー・お乗りいただく環境に応じて下地処理の選択します。
作業時間・作業環境・保管環境・専任施行者のこだわりは、残念ながらディーラーには無いと思います。
DIY、自分でコーティングについて
Amazonなどで販売されているコーティング、オーナー自身で施工出来るコーティング剤の効果はどうなのでしょうか。
専門店などと同じように下地処理などが出来る場合は一定の効果があります。一般的価値観の方で施工に適した環境があり定期的に行える方は十分な性能ではないでしょうか。
近年では洗車そのものやWAX、DIYコーティングが健康増進に一役買っているという話しも耳にするようになりました。
洗車は立ったりしゃがんだりととても良い健康増進運動です! 独居老人も増えており洗車で健康増進が出来る事は素晴らしいことです。
コーティングメニューの選び方
車のコーティングを外部にお願いしたいけど何を軸にコーティングのメニューを選べば良いか分からない方、多くいらっしゃるかと思います。
ここでは、そんな方向けに、自分にあったコーティングの選ぶ軸を紹介したいと思います。
愛車の想定利用年数
リセールを念頭に3年おきに車を買い替える方、今の車を一生大切に乗り続けたいと考えている方、車の利用年数は人それぞれかと思います。
基本的には、施工店のメニューに記載の耐用年数が、想定される車の利用年数に合っていれば良いかと思います。よくあるコーティングの耐用年数は、3年や5年が多いかと思います。
愛車に対する思い入れが強く一生乗り続けることを希望される場合は、最上級のコーティングメニューになりますね。
ただし本当に耐用年数通りにコーティングの効果を維持できるかは重要ですので、信頼できる施工店を選ぶ必要はあるかと思います。5年と謳っておきながら1年しか持たないコーティングは許しがたいですよね。。
また、想定利用年数=耐用年数よりも一つ上位のコーティングメニューを選んで頂いた方が良い場合があります。それをこれから紹介していきたいと思います。
駐車環境
例えば、駐車環境は、コーティングの選び方に大きな影響を与える軸になります。屋内、屋外、カーポート、密閉ガレージなど、様々な駐車環境があります。
その中でも屋外の場合ですと、コーティングをしているとはいえ、塗装に悪影響を与える紫外線や熱の影響が大きいため、想定利用年数通りの耐用年数のコーティングではなく、一つ上位のコーティングメニューが良いかと思います。
例えば、屋外に駐車される方で、3年使う想定の方は、5年維持できるコーティングを施工いただいた方が安心できるかと思います。
一方で、屋内や密閉ガレージに車を駐車できる場合は、紫外線や熱の影響が少ないと考えられるため、反対に一つレベルを下げたコーティングを施工いただき、メンテナンスで維持することができるかと思います。
愛車のボディカラー
車の色も実は、コーティングを選ぶ際の重要な軸になります。
車のボディカラーは特殊なカスタム塗装を除くと、①ソリッド系 ②メタリック系 ③パール系の3種に大別されます。
塗装の回数や厚さが違うため、塗装の強さでいうと、パール系 >メタリック系 >ソリッド系になります。いわゆる赤、青、黄色などの単色であるソリッド系は、クリヤー層の厚みが薄く特に塗装が弱いので、注意が必要です。
そのため、ソリッド系のボディカラーの車に関しては、耐用年数において一つ上位のコーティングメニューを選ばれる方も多くいらっしゃいます。
車のコーティングの部位はどの部位も出来るの?
車のコーティングはボディ塗装面だけではなく色々な部位に専用のコーティングを施工出来ます。ではどこにどのようなコーティングが施工出来るのでしょうか?
ランドクルーザー200にて磨きとコーティングをいたしました。ビフォーアフターを動画で見ることが出来ます。色々な部位のコーティング説明もわかりやすく説明しています。
ボディコーティング
車のボディで一番大きな面積は塗装部分です。塗装部分にはボディコーティングが必要です。ボディ色や駐車環境、何年お乗りになるか、洗車方法(自分で?業者?)によってもコーティング選びは変わります。
用途に応じたコーティング、液剤の特性などを聞いた上で慎重にお選び下さい。
ホイールコーティング
放っておくと固着するブレーキダストを軽減するホイールのコーティング。新車時にほとんどの方がご依頼いただく人気アイテムです。
アルミホイール汚れの原因の多くは、ブレーキパットとブレーキローター摩擦によりローターが削られることによって発生するブレーキダストが原因。
そのまま放置をするとアルミホイールにこびりつき、放置するとダストは固着して錆びを発生させ侵蝕してしまいます。アルミホイールコーティングをすると固着する汚れは非常に落としやすくなり、日頃の手入れが大変に楽になります。
ホイールコーティングは、優れた防汚性・光沢性を発揮し、長期間効果が持続します。
コーティング皮膜がアルミホイールの表面をしっかり保護して汚れが固着しにくくなり、水洗いもしくはシャンプーで落とせるので日頃のメンテナンスも簡単になります。
新車時やホイールを新品交換した時など、早めのコーティングが安心です。
ウインドー撥水コーティング
新車時よりウィンドウガラス面に撥水コーティングを施工することで水ハジキを得られて視界が良くなり油膜の付着を軽減出してクリーンな視界が確保でき安全面の向上にもつながります。
雨天時の視界確保には必須アイテム、雨天夜間時のギラツキを大幅に軽減することで安全運転につながります。
また最近のプライバシーガラスはウィンドウコーティングをしないと極端にシミが固着することも多く、濃色ガラスの雨シミ防止にもなります。
新車のうちに施工される方も多い人気オプションです。
プラスティック素材コーティング
近年多く取り入れられている樹脂パーツも年数とともに紫外線や熱などの影響や自然劣化で色褪せて白化します。 未塗装樹脂パーツがキレイですと将来の下取り金額にも随分影響します。
白化現象への対策は必須です。 未塗装樹脂パーツに専用コーティングすることで艶が上がり、汚れも付着しにくくなります。強固な被膜によって劣化色褪せから各種を守ります。
バンパー、ドアノブ、サイドモールなどお手入れも簡単になり、車の印象もグッと引き締まります。
新車の段階で多くの方が選択ご依頼をされるオプションです。(数回の雨で流れるような簡易コーティングやサービスコーティングでは用をなしませんのでご注意ください)
強固な被膜によって劣化色褪せから各種を守ります。バンパー、ドアノブ、サイドモールなどお手入れも簡単になり、車の印象もグッと引き締まります。
レザーシート等のコーティング
新車や、中古車を購入されて気になる皮などに専用コーティング。ベトベトな中古車センター仕上げではなくマットなサラッとした質感艶感です。レザーシートコーティングにより防汚効果が高まり汚れづらくなります。
新車時にご依頼が多いオプションコーティングです。
新車時のマットな状態が一番手触りも良く気持ちよいですね。
下側が元のお色で汚れていません、上側は汚れてくすんでいます。
こういう明るいシートにはコーティングがおすすめです。
ヘッドライトコーティング
ヘッドライトの黄ばみやヒビの原因の多くは、紫外線や熱で劣化して白化し黄ばんでいきます。
新車のうちにヘッドライトコーティングをしておくことで黄変劣化を抑制できます。
左側が黄変したヘッドライト、右側がクリーニング後のクリアな状態
新品のようなクリアな状態に仕上がったライト。
メッキモールコーティング
国産車輸入車にかかわらずオーナー様の悩みでよくお聞きするメッキモールのシミ(腐食による白い部分)は洗車では除去できません。
欧州車のメッキモールは特に弱く洗車では除去出来なくなりますので新車時のコーティングおすすめです
新車の状態でコーティング施工をしますと汚れを簡単に落とすことができます。
まとめ
コーティングには防汚効果や光沢効果など良い事が沢山有りますが、本当にその効果が実感できるかどうかを見極めることが大事です。
自分の思う効果を得られるかどうか事前にしっかりとリサーチをしておきましょう。
皆様が満足でき、納得のいくコーティングをされることを祈っております。
- 車のコーティングは①塗装を守るため、②美観を守るために必要
- コーティングをする際は、経済的にも、愛車の塗装を守るためにも、新車時がおすすめ
- 車への拘りは人並みレベルで、点検や車検をワンストップで受けたい方は、ディーラー向き
- 車への拘りをもち、施工環境や施工レベルに自信のあるところで、丁寧な施工をされたい方は、車のコーティング専門店向き
- コーティングのメニューは、①利用年数②駐車環境③色、をメインの軸に判断する
よくある質問
最後にこちらのパートでは、車のコーティングに関して、よく頂く質問に対する回答をまとめましたので、ご参考にしてください。
コーティングをすれば、洗車はしなくて良いのですか?
駐車環境や年間走行距離にもよりますが定期的な洗車をしてください。特に3月から4月の黄砂花粉の時期はお早めの洗車がおすすめです。
どのくらい効果が持続しますか?
コーティングの施工グレードに準拠します(例)デラックスコーティング新車時 3年光沢保障
施工後はどうやって維持すれば良いですか?
簡単な洗車と時々シャンプー洗車がおすすめです。詳しくはお尋ねください。
次回はいつ頃施工すれば良いですか?
それぞれのコーティング効果が薄れた頃がデフォルト再施工の時期です。様々な環境により前後しますので詳しくはお尋ねください。
部分的に傷がついたときはどうすれば良いですか?
部分施行を施工店にお願いして下さい。自動車保険の場合は保険適用が出来ます。それ以外は有料になりますのでご相談下さい。
施工に預ける時間はどのくらいですか?
コーティンググレードにもよりますが、最上級グレードの場合は1週間、下位グレードの場合は2泊3日程度になります。
コーティング施工は今までに経験がありません。詳しくお話を聞きたいのですがどうしたらよいですか?
メールにて対応いたしますが、お電話の場合は随時受け付けております。ご来店頂く場合は日時を決めてご相談となります。
ディーラー別コーティング情報(番外編)
下記にわたくしの実際の経験と、見聞きした情報をふまえてお伝えしています会社として公式のものではありませんのであくまでもご参考程度に。(下記情報は首都圏の情報が多く情報収集後変わってしまっていることもあるかもしれませんので現在の状態を優先して下さい)
1.国産車(順不同)
レクサス
一般的に高級車といわれているためコーティング代金もお高め。液剤に関しては東京などの場合スリーボンドさん?がかかわっており(これについてはディーラーに聞いて下さい。教えてくれるかもしれません)
良く言われていることで実際に関係者から聞いたことがあるのは
・黒は専門店が良いです、ディーラーではおすすめしません
黒は大変な作業になる事とクレームが多いので受け付けないらしい?!
・白などの淡色車はディーラーでも大丈夫です
淡色系はムラなどが目立ちにくくクレーム率が黒に比べて少ない?!
・スピンドルグリルなどのコーティングは行いません
もしかして 面倒くさい?! あらら・・・
などなど・・・
施行技術的に難易度が高いものや工数がかかるものは、やらない方針のように思います。
参考
レクサスコーティングの詳細はこちら
トヨタ
やはり新車を売って儲けようとしているのが有り有りと出ています。特に東京では最近ディーラーの統合などがあり現在ではモビリティ東京という会社になり全社一丸となって頑張っておられます。
新車コーティングに関しては淡色車に関しては全社的に取りこぼさないように勧めてきます。濃色車購入の場合(特に202黒)売らない方向で一致しているようです。
何故でしょうか? お客様からクレームが多く対応が出来ないからです。新車で磨き、コーティングを中途半端に施工は出来ないので出来るだけ断るのです(情けない・・・)
また契約時に「ディーラーコーティングはいりません」というお話になっていても、納車されて即当社にお持ち込みになられたユーザー様のクルマを拝見すると既に何らかのコート剤が塗られており撥水していたりもします。
特に多い車種はアルファードですが、納車までに少し時間が空くとか、若干状態が悪かったとか、納車直後にクルマが傷まないようにお節介なのかもしれませんが ランダムにされているようです。
東京ではメトロジック?さんとかで納車点検とコーティング?などがされているとも噂は聞いております。ディーラーコーティングとして扱われているコーティング液剤はスリーボンドさんとQMIさんでしょうか。
購入契約時にキーパーコーティングとか専門店でのコーティングをされる場合は「絶対にコーティングやワックスなどはしないで下さい」と念を押されると良いでしょう。
何故でしょうか? 他社でコーティングされる前に何かを塗られていると新車のコーティングをする際に「弊害」になるためです。
くれぐれもご注意ください。
もしディーラーコーティング施工される場合は慎重にご検討されてください。
参考
トヨタコーティングの詳細はこちら
日産
一時期の日産は某コーティング屋さんが入り込んで別名で販売していたという記憶があります。いわゆる固形系のコーティングではなく2液で簡単に撥水がするというコーティング「ファイブイヤーズコート」というのが隆盛を極めました。
たぶん現在でも販売していると思いますが未確認です。似ている商材はソフト99のジーゾックスですね。
凄く営業マンがディーラーコーティング勧めてくるかどうかは特に耳に入ってこないのでわかりません。一頃の日産の勢いがあった頃のような感じがしないので漏れ伝わる情報も少ない感じです。
ホンダ
全社命令で「オプションのディーラーコーティングは100%取りこぼしのないように!」と言う戒厳令のようなことがあったのがつい10年以内の情報です。
またイギリスから輸入されている人気のスポーツカーなどのボディ塗装部分の点検手直しについては特殊部隊?専門の部隊があり某所で行われていると言うが結構施工歴の少ない方々が多く、「その台数を今日一日でやるのは無理でしょう!!」 というくらい忙しい中で行われていると言うことを聞いたことがあります。
現在もそうなのかどうなのかはわかりませんが、各ディーラーの陸送される前にボディには保護剤が貼られているのですが、溶剤で除去するタイプで除去後はあまり良い状態を見たことが少ないです。
除去が完全ではなくいわゆる「やっつけ仕事」なので除去出来なかったフィルムが溶けて残っている事も散見されます。貼るシートタイプの保護シートではないのはホンダとスズキだけではなかったかと思います。
扱いのコーティング液剤はCPCコーティングや中央自動車工業さんのコーティングを扱われていると記憶しております。
マツダ
漏れ伝わる情報によると千葉県ではキーパーコーティングがディーラーに入り込み洗車からコーティングまで請け負うと言うことになったのでは?という事です。いよいよキーパーさんは安定サブスク的なところを狙っているのでしょうか〜素晴らしい商魂でうらやましい限りです。
東京でのマツダのコーティングの場合は千葉県の某所コーティングセンターで一括して行われてくると言うことです。昔のように各ディーラー単位で行われるコーティングは上手なコーティング屋さんを頼まれているか、もしかして誰かがうまい汁を吸うためのコーティングなのか?! かもしれません。
ダイハツ
ダイハツ伝統的に扱われているコーティングといえば本所興産のポリマーシーラント、メチャクチャ長い歴史です。
昨今では色々と扱いも増えて各ディーラーで扱いが違ったりますので把握できておりません。
スズキ
比較的安価で行っているディーラーコーティング。スズキの良心か?!
営業マンは強く推奨してくるほどでもなくディーラーコーティングのご用意はしていますよ!体制のコーティングではないかと思います。
専門性は低い雰囲気ですが、庶民派コーティング。
三菱
一時期のWebサイトには一生懸命詳しく書いてありましたが、ある頃にサイト更新中になっていて、その後気がついたときには更新してあり、スリーボンドさんのコーティングとか他メーカーの取りそろえがありました。
しかし現在では営業所とか地方によって任せている感じがします。メーカーサイト内には「販売会社にお問い合わせください」となっています。
各種ディテーリングにはあまり力を入れている感じはしませんね。
実際問題自社ブランド構築でそんな暇無いかもですね。
スバル
東京スバルでは一貫して行われてきたものではなく所長権限で行われていたりする外注コーティングがあったり(現在存在しているかは存じません)某社のコーティングを社内コーティング部隊で行っていたこともあります。
ある時期では外注施工、社内コーティング部隊施工など様々に行われていた歴史もあります。
色々紆余曲折している感じです。
現在はスリーボンドさん?でしょうか〜
参考
スバルコーティングの詳細はこちら
2.外車(順不同)
国産車に比べ外車は船に乗って航海を経て日本の港についてPDIという検査をし、各ディーラーに運ばれ、オプションがある場合は装着後の納車になるのです。
つまり回送途中に傷がついたとかへこんだとかのリスクは国産車よりも高いのです。その際に再塗装加修になったとしてもそれを伝えられずに納車されることもありますのである程度覚悟はいります。
外車は国産車に比べて色々とおきますので覚悟がいると思います。
メルセデスベンツ
一時期はヤナセ海運さんが仕切り、各営業所には外注の個人磨き店の店主やディテーリングショップからの派遣でディーラーに常駐などされて磨きやコーティングなどを行っていたことがあった時期もありました。
ヤナセさんでは社内部隊がおりコーティングを行っているようですがとにかく「疲弊」しているご様子で、仕事量が半端ない量だそうです。仕上がった車は何度も見ておりますが仕上がりが悪いままで当社のお客様のご入庫もありました。
ある程度の時間内での縛りのある時間で作業を行っているようで、わたくしのような作業者としては可哀想になります。
欧州車のなかではPDIの仕上がりは流石のベンツという感じの仕上がりです。ですがコーティングに関しましては社内内製の場合はあまりおすすめしません。さらにおすすめしないのは外注に出している場合です。(当社が確認している車の仕上がりは、当社作業よりは時間をかけていないため?なのかクオリティは低く感じました)
もしディーラーコーティング施工される場合は慎重にご検討されてください。
BMW
当社が聞いた情報ではディーラーコーティングは驚くほど短時間で行われており専門店などの作業レベルには及ばず。内製部隊はあまり聞きませんが、営業所に作業員を送る、会社が有るようです。
つまりそのディーラーに常駐で外注を置いて洗車からコーティングまで行うらしいです。そのコーティング作業時間は2時間とも3時間とも言われております。
つまり8~10万円の仕事を1万円程度で請け負わせているとのことです。
もしディーラーコーティング施工される場合は慎重にご検討されてください。
参考
BMWコーティングの詳細はこちら
アウディ
ある一部でのお話ですので全国の話しではありません。
東京城西地区のアウデイに縁あって泣きつかれ伺いました。(知り合いでもなんでもありませんでしたが、電話で何とかしてくれと言うことで伺いました、困ったときはお互い様ですものね)
その際に驚愕の事実は驚きました。内製作業で新車ディーラーコーティングを行っているのですが、その道具はみかん箱の段ボールに入っている程度なのです。
道具の少なさには驚きました。
ヘルプコールで伺ったときの状態は「あと3時間で新車の納車があるのですがムラが取れずにどうしたものか・・・」というご相談でした。
新車購入されたお客様が不幸な目に遭わないためにはと思いその営業所まで自転車で突っ走りました(へろへろです)もちろん作業環境がないので当社までお持ち込みいただき全員で修復作業にあたり事なきを得ました。つまり無事に納車出来たのです。
しかしその件で頼んで来られた営業マンからは「無事に納車出来ました」という連絡はありませんでした。一事が万事ですね。
もしディーラーコーティング施工される場合は慎重にご検討されてください。
フォルクスワーゲン
ディーゼル問題の前頃はとてもゴルフに興味がある方が沢山居られてコーティングも盛んと行われておりましたが2020年現在、コーティングにご興味のある方がとても減っている気がします。
ディーラーコーティングは販売店により(直営とそれ以外でも)ディーラーコーティングは様々で統一感は無いかと思います。
トヨタ系の場合はトヨタディーラーでで使われているコーティングが多いのではないでしょうか。
とにかく クルマ好きがワーゲンには集まらなくなってきている感じがします。
ポルシェ
東京の場合は外注で行われているようです。凄まじい台数を外注さんに請け負っているようでそのお店はアップアップ状態のようです。
当社にご入庫いただいているお客様の新車を拝見すると急いで磨かれている様がわかりますのであまりおすすめできかねない感じです。
3000万の新車でグルングルンの磨き跡があると・・・ちょっとねぇ・・・可哀想です。
個人的にも大好きでいつかは所有したいと思っている車ですので期待します。
一頃のニョロ問題はその後どうなったのか・・・
参考
ポルシェコーティングの詳細はこちら
ランドローバー
基本的にディーラーコーティングはきっちり新車販売時に取りなさいと言う号令がかかっておるようです。他社専門店でコーティングをするので結構ですと伝えると「それでは販売できません」などという事があったとも伺っております。
新車でのディーラーコーティング販売は必死で行われているようです。
しかもコーティングがされていなくても、磨きはされているようで専門店での施工の際には弊害になるレベルでございますのでご注意ください。
ルノー
城西地区の販売店では結構高価なコーティングが用意されているようです。ディーラーとしてコーティングを推している感じはあまりしません。交渉時のテーブルにコーティング資料が置いてありますね。
フィアット
各ディーラーでディーラーコーティングとして統一感は無くそれぞれで行われている感じですね。外注作業になる事が多いので(当社入庫時に調べた分は)仕上がり感はまちまちです。
ボルボ
ある一時期までは(2015年くらいまでは)あまりディーラー自身でディーラーコーティングの興味がなかったようです。最近ではサイトでもコーティングを推しているようで、値段も4ー5年前にに比べると急に高級になりました。
以前は大きさの区分などはザックリしておりましたが現在ではきっちりと考えられており、コーティングの説明もとても上手に進化したと思います。
当社に入庫した濃色車で磨かれている新車の入庫車を拝見する限り「残念な状態が少なくはない」です。
特に濃色車はコワイデス・・・とだけお伝えします。
新古車や展示車で濃色車を購入する際は磨きやコーティングの受注には慎重にご対応ください。