「キーパーコーティング」。
TVやYoutubeなど色々な場所で聞くようになった一番メジャーなコーティングではないでしょうか。
しかし、車を購入したためコーティングを検討し、いざ「キーパーコーティング」と検索してみると、「キーパーコーティング 最悪」などと表示され不安になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
さらに口コミを検索すると、良い口コミもある一方、悪い口コミも多数あり、より不安感を覚える方が多いと思います。
本記事では、キーパーコーティング検討者の方々向けに、「キーパーコーティングは本当に最悪なのか」「なぜ最悪という口コミがこれだけ散見されてしまうのか」「キーパーと専門店の違いは何なのか」などを、1987年創業の「車のコーティング専門店ポリッシュファクトリー」を営む及川が說明していきたいと思います。
キーパーコーティングは「最悪」なのか?
圧倒的な店舗数を誇る日本最大手の洗車とコーティング店。
ガソリンスタンドに併設されているキーパープロショップなども含めると約6,400店(2022年11月時点)を超え、店舗数は圧倒的です。
これだけの規模を誇る「キーパー」さんなだけに口コミサイトの投稿数も莫大な量があります。
当然ながら良い口コミもあれば悪い口コミもあるわけですが、「キーパーコーティング=最悪」となってしまった口コミや、「最悪」という評価になってしまった原因を専門店の立場で分析した上で、「最悪」と感じてしまった方がどうすれば良いのか考えていきたいと思います。
また、当社が思う「キーパーコーティングは最悪なのか?」に関する結論は、「細かいことは気にせず安く、コーティングはやってみたい!」という方には「キーパーコーティングのクリスタルコーティングは最高!」です。
「最悪」という言葉が一人歩きしてますが、それはお客様が誤った期待をしたために発生していると考えます。詳しくみていきましょう。
キーパーコーティング=「最悪」となってしまった例
まずは口コミサイトで「最悪」と評価されている方々が語る口コミをみていきます。
例①:最高級コーティングをしたのに撥水が半年も持たなかった
EXキーパープレミアムを施工してもらいましたが施工後2ヶ月ほどで水弾きが弱くなりKeeperへ直接メールしました。すぐに見せてほしいと言われ6月に見てもらったところ少し水シミができてると言われ無料でミネラルオフを施工してもらいました。
引用元:みんカラ
例②:1年ごとのメンテナンスの度に水シミを指摘され別料金をとられた
ダイヤモンドキーパーだけど、1年ごとのメンテナンスのたびに鉄粉が多い、シミがある、ガラスのウロコがとかで、別料金を提示される。
そういったことからボディを守るためのコーティングかと思ってたのに、何のためにコーティングしてるのか分からん。
引用元:みんカラ
例③:拭き残しがある・研磨をしていないと思ったらされてはいた
拭き残し多数だったのでその場で手直し。やはり安かろう悪かろうの典型例かもしれません。
後日蛍光灯下でみたら料金取られたのに頼んだ研磨してない、ルーフにレジン拭き残し固着、すでに効き目切れてる最悪な仕上がりなのでキーパーは勧めません。
→研磨はした。した結果水垢が浮いて取れなくなったと。ダメだこりゃ
引用元:みんカラ
キーパーコーティング=「最悪」となってしまった要因
洗車・コーティングのリーディングカンパニーであるキーパーさんが施工する「キーパーコーティング」ですが、なぜ「最悪」という評価が出てきてしまうのでしょうか。
要因としては、以下3点があげられます。
- 専門店のセラミックコーティングと比較している
- 磨きを含め専門店のクオリティを求めている
- 施工スタッフの技術力にばらつきがある
やはり専門店の立場としていえることは、決してキーパーコーティングは「最悪」なコーティングではなく、施工されるお客様の「期待」と「施工サービス」のアンマッチが生み出しているのだと思います。
このアンマッチを解消するのが専門店の使命・役割だと考えてます。
要因①:専門店のセラミックコーティングと比較している
まず、最上位コーティングとされるEXキーパーで2カ月しか撥水が持たなかったというのはにわかに考えにくいです。
ただし、キーパーコーティングは、一部のコーティングを除き2層構造になっており、2層目の被膜は「レジン」という有機質の被膜になっています。
公式サイトでも記載されているとおり、有機質の被膜は、水シミに強いというメリットはありますが、紫外線、酸性雨、排気ガスなどには弱いというデメリットがあります。つまり劣化はしやすいということです。
キーパーコーティングはいつでもどこでもメンテナンスをできるというのがある意味最大の強みであり、仮に劣化してもメンテナンスで回復できます(有料ですが)。
ガラスコーティング、セラミックコーティングをメインとする専門店とは異なるコーティング特性であるということも覚えていただければと思います。
参考:車のセラミックコーティングとガラスコーティングどちらがオススメ?プロが解説
要因②:磨きを含め専門店のクオリティを求めている
人気メニューの一つとされる「ダイヤモンドキーパー」でも「1年ごとのメンテナンスのたびにシミがあると指摘され別料金を提示される」との口コミがありますが、当然ながら置く環境や乗る頻度によっても美観を維持できる期間はことなります。
そもそも車のコーティングをする前の工程として「下地処理(研磨)」の工程がありますが、この作業にいかにこだわるかで艶感やコーティングのつきも大きく変わってきます。
キーパーコーティングは後ほど丁寧に説明しますが、研磨には力を入れておらず基本的にはオリジナルのケミカルによる下地処理に優れています。
また、コーティングを一度したらメンテナンスをほとんどしなくても美観を維持できることを目指すコーティング専門店とは異なり、全国に展開しているためメンテナンスをすることで常に綺麗にするという方針にも違いがあると思います。
要因③:施工スタッフの技術力にばらつきがある
口コミの中で「拭き残し」があったとの内容がありましたが、これだけ多くの店舗を構えているだけあって施工スタッフには入社数ヶ月の方もいれば数十年のベテランの方もいると思います。
当然ながら誰がやってもうまく施工ができるよう企業努力をされているキーパーさんですが、施工スタッフの技術力については完全な均一化は難しいでしょう。
もちろん店舗ごとの評判を調べてなるべく優れたスタッフがいる店舗にいくことは可能ですが、限界もあるかと思います。
キーパーコーティングを選択する以上、スタッフごとの能力のばらつきはあるものだと思って選択されるのが良いでしょう。
キーパーコーティングと専門店の決定的な違い
ここまでキーパーコーティング=「最悪」となってしまった例とその原因について触れてきました。
キーパーコーティングが最悪なのではなく、キーパーコーティングの特性を理解しないがゆえにオーナーさま、施工側どちらも「最悪」という結果を招く可能性があることをご理解いただけたと思います。
ご自身のコーティングに対する考え方を整理していただき、自分はもしかしたらキーパーコーティング=最悪になってしまうかも?という方は以下に進んでいただければ幸いです。
キーパーコーティングと専門店のコーティングの違いとしては、以下4点があげられます。
- キーパーは「傷」を取る磨きはしない!(1番わかりやすい最大の違い?)
- 専門店は作業環境が充実している!
- 専門店は施工スタッフのレベルが安定している!
- 作業日数が驚くほど異なる!
違い①:キーパーは「傷」を取る磨きはしない!
質問です。
キーパーコーティングはコーティング前に磨きで傷を綺麗にすると思ってませんか?
答えはNOです。
もともと「研磨」というものに力をいれてきた企業さんではないのはみなさんご存じかと思いますが、「研磨」の作業内容が大きく変わったようです。
その名も「細密研磨」
以下、公式サイトからの抜粋です。
傷んだ塗装に、輝きがよみがえる
画像出典:https://www.keepercoating.jp/
「塗装表面を細密に研磨して整えます。塗装が薄くなるような切削研磨はいたしません。」
「塗装の厚みは変えず、キズのエッジ部分だけを磨き取る細密な研磨のため、キズを消すことやボディの汚れ落としをする事はできません。」
これをみた時、衝撃を受けました。
そして傷がつくのが嫌だからコーティングする、シミが嫌だからコーティングすると思ってましたが、「傷はとりません。」のニーズが世の中には多数あるのだと認識させられました。
もちろん全くもってこの「細密研磨」を否定はしません。
ただ、きちんとした下地処理でより良い安全な光沢とコーティング求める方はやはり専門店が良いのではないかという事をご理解いただければと思います。
違い②:専門店は作業環境が充実している!
専門店は作業環境が充実しているケースが多いです。
もちろん専門店だから必ずよいという訳ではないですが、特に①完全密閉の店舗で、②湿度と温度をコントロールできる環境の専門店が良いでしょう。
少しマニアックな話になりますが、全く同じコーティングを使用しても、温度や湿度が異なるとコーティングの性能・持続性は全く異なります。
また、広義の作業環境という点では「施工機材」も重要な点です。
施工機材で重要となってくるのが①「照明」と②「ポリッシャー」ですが、まず明るい部屋で傷があるかどうか確認しようとしても見える訳がありません。
照明(蛍光灯やLED、手持ちライト等)にこだわっていなければ、磨きやコーティングの仕上がりにこだわれるはずがありませんので良い仕上がりを求める方は意識していただければと思います。
極論ガソリンスタンドにこだわりを求めるのは逆におかしいと私は思います。
違い③:専門店は施工スタッフのレベルが安定している!
経験の長いスタッフ=レベルが高いとは思いません。
しかしながら、コーティングの業務は、洗車・磨き・コーティングのすべてが技術の結晶ですので経験は一定程度重要になってきます。
専門店は規模にもよりますが、毎年数十名以上の新規採用はしませんし、コーティングのみを専業で行う専門店であれば人の質はある程度担保されると思います。
裏をかえせば、キーパーコーティングにスタッフの質を求めるのは酷ではないかということです。
違い④:作業日数が驚くほど異なる!
時間をかければ良い作業になるということではありませんが、作業時間の比較をみれば1台に対しおおよそどの程度の作業がされているのか想像がつきます。
専門店は各社作業日数がことなるので例として当社を記載させていただきます。
・KeePer:最上位EXキーパープレミアムで1日、クリスタルキーパーで2時間
・当社 :最上位BLACKコーティングで5~8日、新車専用コーティングで2~3日間
当社で行う場合、中古車ですと洗車だけで 半日〜1日かかることも日常茶飯事です。
ぜひ施工店選びの一つの軸として頭の片隅にいれて頂けると幸いです。
キーパーコーティングを選択するなら「クリスタルキーパー」?「ダイヤモンドキーパー」?
ここまでくれば、自分にあったコーティングが「キーパーコーティング」なのか「専門店コーティング」なのかがなんとなくわかってきたと思います。
違いを理解したうえで「キーパーコーティング」を選択される方が次に悩むのが、キーパーのどのコーティングにしようかということでしょう。
専門店の立場で一番おすすめなコーティングは「クリスタルキーパー」か「ダイヤモンドキーパー」です。
特に「クリスタルキーパー」は圧倒的にリーズナブルな価格で2層のコーティングを施工できるというキーパーさんにしかできないコーティングかと思います。
キーパーコーティングのラインナップ
EXキーパー プレミアム | EXキーパー | ECOプラス ダイヤモンドキーパー | Wダイヤモンド キーパー | |
構造 | ①最新鋭レジン被膜 ②高密度ガラス被膜 | ①最新鋭レジン被膜 ②高密度ガラス被膜 | ①ECOレジン被膜 ②自然硬化ガラス被膜 | ①レジン被膜 ②自然硬化ガラス被膜W |
耐久期間 | 3年間(ノーメンテ) | 3年間(ノーメンテ) | 3年間(ノーメンテ) | 3年間(ノーメンテ) |
価格(Lサイズ、税込) | 225,200円 | 150,200円 | 93,200円 | 93,200円 |
施工時間 | 1日 | 6h〜1日 | 4~8h | 6h〜1日 |
ダイヤモンドキーパー | フレッシュキーパー | クリスタルキーパー | ||
構造 | ①レジン被膜 ②自然硬化ガラス被膜 | - | ①レジン被膜 ②強制硬化ガラス被膜 | |
耐久期間 | 3年間(ノーメンテ) | 1年間以上 (ノーメンテ) | 1年間(ノーメンテ) | |
価格(Lサイズ、税込) | 64,400円 | 33,900円 | 23,900円 | |
施工時間 | 4~8h | 2h | 2h~ |
※上記に料金に研磨料金は含まない
クリスタルキーパー 特徴・評判
キーパーコーティングの種類としては7種類ありますがその中でも、人気と言われているコーティングは、「クリスタルキーパー」と「ダイヤモンドキーパー」の2商品です。
特に「クリスタルキーパー」はキーパーの中で売上No.1のコーティングです。
そこで、以下で「クリスタルキーパー」と「ダイヤモンドキーパー」の特徴や評判を説明していきたいと思います。
画像出典:https://www.keepercoating.jp/
特徴
クリスタルキーパーは、2層構造からなり、1層目はガラス質被膜、2層目は無機質と有機質両方の性質をもった特殊なレジン被膜でコーティングされています。
クリスタルキーパーは、ノーメンテナンス(洗車のみ)で1年耐久になっています。1年に1度再施工することで美観を維持できるのが特徴です。再施工するにしても数万円ですのでついつい財布の紐が緩みそうです。
また、作業時間も2時間と圧倒的にすばやいので気軽に施工できるのもメリットかもしれません。
評判・口コミ
クリスタルキーパーを施工して来ました。洗車も楽になるしヌルテカでいい仕上がりです。
引用元: みんカラ
初KeePerです。結構綺麗に仕上がって満足です。年1回くらいはプロに綺麗にして貰います。
引用元: みんカラ
やはり流石の人気メニュー。値段の割に良い仕上がりだという声が多い気がします。施工される方も費用対効果で判断されている印象です。
まさにキーパーの魅力ではないでしょうか。
ダイヤモンドキーパー 特徴・評判
画像出典:https://www.keepercoating.jp/
特徴
ダイヤモンドキーパーは、2層構造からなり、1層目はガラス質被膜、2層目は無機質と有機質両方の性質をもった特殊なレジン被膜でコーティングされています。
ダイヤモンドキーパーは、ノーメンテナンス(洗車のみ)で3年耐久になっています。
また、1年に1回の有料メンテナンスを行うことで5年耐久というプランもあります。
3〜5年となるとクリスタルキーパーとは差別化ができている印象です。
また、作業時間も4~8時間と専門店に比べれば早いですのでクリスタルキーパーよりちょっと高級感を味わいたいという方に響いてるのではないでしょうか。
評判・口コミ
色々と悩んだ結果、ダイヤモンドキーパーにしました。雨が降った後などはとてもきれいになります。3年間のノーメンテナンスか、Aメンテナンスを毎回行って5年間キープするか思案中です。
引用元:みんカラ
雨降り後の軽い水垢が毎回つくのが気になりオデッセイの時と同じくkeeperコーティングを掛けました。クリスタルでいいかな〜って思ったのですが、迷ったあげく値段が倍以上するダイアモンドキーパーにしてもらいました。
レーザーブルークリスタルシャイン(B82)の元々持つ深みを綺麗に表現してくれてるので気に入ってますが、施工時の下地作りをもうちょっと頑張って欲しかったですね。
引用元:みんカラ
クリスタルキーパーと悩まれて、頑張ってダイヤモンドキーパーを選択されている方が多い印象でした。
満足されている評価が多数である一方、やはり下地処理への不満もあるようでした。コーティングが高くなるにつれて下地処理(研磨)への期待度も高まるのでしょうか。
もちろんキーパーさんは上位コーティングはしっかり傷もとります!などとは言っておりませんのでご注意を。
最速診断!!自分は「キーパー」?それとも「専門店」?
自分はキーパーコーティングが良いのか、それとも専門店がよいのか、専門店ならどのコーティングがよいのか、下記から簡単に診断できますのでぜひ一度ご利用してみてください。
簡単な質問にお答えいただきコーティング選択簡易テスト、
キーパーコーティングや当社のコーティング選択時の目安にご活用下さい。
ディーラーコーティングでもお悩みの方はこちらをご覧下さい。
参考:新車コーティング必要な人と不要な人とは?おすすめはディーラーより専門店?
【まとめ】コスパを求める人にはクリスタルキーパーは「最悪」ではない!
以上、「キーパーコーティングは最悪?」について、専門店独自の視点で分析してご説明してまいりました。
傷や仕上がり等の細かいことはさておき、コスパを求める人にとってはキーパーコーティングは「最悪」ではなく「最高」の商品であると思います。
文中でも述べてきたように特に「クリスタルキーパー」「ダイヤモンドキーパー」は専門店とは一線を画した魅力的なサービスです。
いまだにキーパーとの違いはなんですか?と聞かれることがあります。
本記事を読んでいただきどちらが自分の価値観にあっているか見極めていただいた上で、こだわり派・お任せ派のお客様は是非当店での施工をお待ちしております!