洗車とコーティングに役立つ知識

車コーティングの値段をプロが本音で解説!

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新車を購入しキレイに保つためにコーティングを検討している、新車購入後徐々に汚れた酷くなりどうしたら良いかとお考えの方に「ガラスコーティングはいくらするの?」「セラミックコーティングの値段はいくら?」などお考えの方へ車のコーティングの価格相場やコーティングの種類を解説いたします。

本記事では、1987年創業、カーコーティング専業一筋30余年、新車中古車の施工台数は20,000台超という経験の東京の車コーティング専門店を営む現役施行者である及川が、これまで頂いたお客様からの情報や、同業界における経験に基づく知識を踏まえ、「車のコーティングの価格相場?」「色々なコーティングの価格や性能比較」について解説させていただきます。

車コーティングの価格相場はどのくらい?

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車のコーティング価格を左右する要素の一つが施工するコーティングの「種類」です。

新車・中古車それぞれコーティングの種類によってどう価格相場が変わるか見ていきましょう。

コーティングの種類についてより深く知りたい方は下記をご覧くださいませ。

新車のコーティング施工の価格相場

表1 車コーティングの価格(新車)

商品名効果の持続性・耐久性価格(値段)
ワックス1ヶ月前後5〜1.5万
ポリマーコーティング3〜6ヶ月3〜5万
ガラス系コーティング6〜12ヶ月5〜20万
ガラスコーティング2〜3年10〜25万
セラミックコーティング3〜5年15〜35万

上記の表はコーティングの種類によって効果期間や施工価格を一覧にしたものです。

価格が高いほど材料費と人件費、施工環境により原価が高く効果期間が長い傾向になります。やはり価格の高いコーティングは作業時間が長く施工が難しく難易度が上がるため施工費用は高価になります。

きちんと効果期間が長く汚れにくいコーティングで効果期間の持続が出来るコーティングが希望でしたらガラスコーティングやセラミックコーティングをおすすめします。

リーズナブルに仕上げたいという方は安価な傾向のコーティングを定期的に行う方法がおすすめです。安価なコーティングと洗車、そして簡易メンテナンスを行いたいという場合はワックスとかポリマーコーティングをおすすめします。

オーナー様がご予算に応じて効果期間や輝きなど最適なコーティングをお選びください!

中古車・経年車のコーティング施工の価格相場

表2 車コーティングの価格(中古車・経年車)

商品名効果の持続性・耐久性価格(値段)
ワックス1ヶ月前後5〜1.5万
ポリマーコーティング3〜6ヶ月5〜10万
ガラス系コーティング6ヶ月程度5〜25万
ガラスコーティング2年程度15〜30万
セラミックコーティング3〜5年20〜45万

上記の表は経年車や中古車のコーティング価格相場を表にしたものです。経年車には積年の汚れや洗車傷などを除去する下地調整が必要になりますので新車の施工金額に下地調整費用がプラスされます。

具体的に下地処理とは塗装面に付着固着した水垢やシミ、線傷をコンパウンドとポリッシングバフを機械で施工します。この作業が一番大切な部分になります。

車両により傷み具合が大きいものとそうでないものが混在しますので一概に言える料金ではないのですが屋外保管で過ごした車は大幅に下地処理に時間がかかります。その場合はおのずと施工費用は高価になります。

車コーティングの値段は何で決まるのか?決定要素の3つを紹介!

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コーティングの種類、施工する会社、車の新車や中古車(痛み具合で料金が変わります)により料金は様々です。

直接施工する会社とブローカーのように仕事を受けて下請け孫請けに流す商売もあるので注意が必要です。下請け孫請けに流す商売の金額はおのずと高価になります。

施工店が直接引き受けて直接施工されるのが1番効率がよい仕事内容になります。

ですので価格はピンからキリまであるのです。下記でコーティング種類による金額の変化や施工する会社による金額の違いを表にしましたのでご覧ください。

車コーティングの「種類」で価格が変わる

表3 コーティング種類別の効果・価格・施工時間一覧

商品名施工時間価格汚れにくさ持続性
ワックス1.5h〜5〜1.5万×1週間〜1ヶ月
ポリマーコーティング3h〜3〜5万3〜6ヶ月
ガラス系コーティング6h〜5〜12万6〜12ヶ月
ガラスコーティング12h〜10〜20万2〜3年
セラミックコーティング24h〜15〜30万3〜5年

コーティングの種類によって価格は変わると前述しましたが、「種類」をより詳しく細分化してみていきます。

カーコーティングやワックスなどには大きく分けると5種類あります。

この種類によって輝き、耐久性や価格が大きく異なります。例えばワックスやDIYでガラスコーティングなど気軽に出来るものから、専門店でないと出来ないようなガラスコーティングやセラミックコーティングは施工環境と施工する道具や知識と施工技術が必要になります。

施工にかかる時間もあくまで目安ですが、高価なものになればなるほど時間がかかることがわかります。一概には言えませんが、ガラスコーティングやセラミックコーティングなどはより高度な技術が求められるようになるため施工時間も長くなる傾向にあります。

プロが使うものはクロス1枚とってみても一般の人が使っているものとは違うのです。コストコで安売りしている黄色いクロスはプロは使いません。

コーティング原価は一台分で0.3万円から5万円、なかには数十万オーバーのものまであります。さらに建物の地代家賃や(一等地は高額)人件費(その道の熟練者)もピンからキリまであるのです。

コーティング原価はそれぞれのお店で違うのは常識です。

車コーティングを「施工する会社」で価格が変わる

表4 施工者別の商品・価格・持続性一覧

どこで施工するか商品名価格持続性
自分でコーティング(手軽に施工できる商品を想定)ガラス系コーティング
ガラスコーティング
0.3〜1万半年〜1年位
ガソリンスタンドガラス系コーティング
ポリマーコーティング
1〜3万円半年〜1年位
オートバックス
イエローハット等量販店
ガラス系コーティング
ポリマーコーティング
3〜5万1年位
車ディーラーガラス系コーティング
ポリマーコーティング
3〜30万1〜2年位
コーティング専門店ポリマーコーティング
ガラスコーティング
セラミックコーティング
10〜45万2〜5年位

施工する会社や施工するコーティングの種類により価格はそれぞれ異なります。

施工する会社で価格が大きく異なるのは何故か解説いたします。

コーティング施工で得られる様々な効果や仕上がり(光沢艶)が異なる。

最高の仕上がりを求める専門店の「こだわり」とガソリンスタンドで作業の「効率」を追い求めた仕上がりの差が如実。

下地とコーティング液剤の差でコーティング耐久期間のさが歴然としている。

安易に専門店よりも安価なガソリンスタンドで施工をしたら耐久性が悪かったり、仕上がりに満足できないことが多いことも多々有ります。

上記を理解した上で専門店、量販店、ガソリンスタンド、個人で施工などショップを選ぶとよい結果に繋がります。

カーコーティングを施工する「腕」で価格は変わる

腕が良いとは何をもってしてわかるのか?

これは単純に施工に関わった年数ではありません。真摯に向き合い施工をした台数に乗じて変わります。要するにマジメ一本やりで来たのかそれとも商売効率と見栄を張っているかどうかにも関わります。

カーコーティングには公的な資格はありません。アイアム ディテーラーといってしまえばいつでも表向きは「プロ」として発信できます。

資格という話になりますと、キーパーコーティングの社内検定による資格は公的なものではありません。あくまで社内で資格ですのでそのスキルは何年もかけて修業を経て施行者になる専門店とは違います。

自動車の運転免許レベルのものも存在はしません。何をもってというか。これはもう第一線で何十年も現場の施工を続け、現代の塗装と最新コーティングをきちんと熟知しているかどうかに他なりません。

20年30年と経営されていて、施工台数をきちんとこなされている方は「腕」が良い最低限のレベルではないでしょうか。また予約でいつも一杯な事も「腕」が良いと言うことに他なりません。しかしながら何十年も楽して自分なりの満足感で過ごされている個人店の腕はそれなりかもしれません。

「予約で一杯で待ってでも行いたい磨きとコーティング」が腕の良いコーティング店という事になります。

そして施工の様子を頻度高く・詳細に発信しているかも重要な点と思います。

「施工事例」として紹介している記事が古い会社や、新しい施工事例が更新されない会社、ぱっと見は良い車を施工しているが、記事の中身が薄い会社は要注意です。

車コーティングの施工価格に関する闇に迫る

ディーラーコーティングの価格の裏側

ディーラーコーティングのコーティングは内製化されたコーティングと外注作業のコーティングのこの2つにわけられます。

一番ディーラーが儲かるのは安く外注を使う事です

例えばお客さま請求が10万円の場合、外注費の多くは3割から良くて5割。なのでディーラーは何もせずに5割から7割儲かるという仕組みです。

これは商習慣ですので大昔からある当たり前のことですが、一般の方はわかりにくい裏側です。

ですのでもう勘のいい方なら感じているかもしれませんが外注費が高いディーラーおかかえ業者の方が質のよい作業をしてくれるに決まっています。外注費が低いと自ずと作業は雑になってしまうのです。

外車ディーラーなどでは常駐の社員派遣をしてコーティングを何台しても売上げが上がるわけではなく、「1日でいくら」というのが商習慣のディーラーも有ります。

それだと何が起きるか、1日15,000円の常駐日が発生するとなると、出来るだけ多くの仕事をやってもらいたいのが当たり前の心情ですよね。

そうすると、1台2台とコーティング台数をチャッチャトすませて、修理完了の車の洗車をドンドン入れて動かした方がディーラーは儲かるのです。

丁寧な施工よりも「効率よく日当以上の仕事」をしてくれることが良いわけです。

ディーラーは「車売ってなんぼ」の時代から変わり、高い利益率のオプションを新車購入時にさらに契約することに注力するのです。

ガソリンスタンドのコーティング価格が安いわけ

ガソリンスタンドでは何故コーティング価格は安いのでしょうか?

それは基本下地処理はあまり行わず新車の場合は機械磨きなどの下地処理は行わず、洗車の際のケミカル処理だけでコーティングを行うので時間をかけずに行っています。

実際、ガソリンスタンドが行うコーティング施工では、基本的に「なるべく磨かない」スタンスでコーティングにかける時間は可能な限り短く行う、効率重視。

新車であろうと経年車であろうと変わることがなく多くの施工データーから開発されたケミカルを用いてスピーディにボディの状態を整え、コーティング塗布を行っているのはまさに凄技、神業です。

低価格、安価に感じる価格で「キレイ」実現するために、簡単にきれいに見えるケミカルを、たゆまぬ企業努力によって開発し、サービス提供し続けることはある意味素晴らしいことです!!

鉄粉除去や軽研磨・鏡面研磨などはオプションとなりますので最低限の処理を行いコーティングをすると(2〜3時間以内)安くあげられます。丁寧にかつ時間をかけておこなうことなどは会社の方針としてはNGなのです。可能な限り早く行うことが推奨されているようです。

可能な限り時間をかけず、下地処理を行わずコーティングをする事なるので安価に感じます。つまり「こだわりや仕上がりよりもスピードを重視しているので低価格を実現できる」ということになります。

専門店が高価に見えるわけ

安価なお店に比べて金額が違うので専門店はどうしても高価に見えてしまいます。

専門店のコーティングや下地調整は専用の照明でそれぞれの色やボディ形状、年式、痛み方の違いなどを考え、経験上の理想と現実の仕上がり感であるフィニッシュを考えた上で施工プランを1台1台丁寧に考え下地作りをします。

個々の状態に合わせて作業をするのです。100台あれば100通りあるのです。

専門店でのコーティング施工は、専門的な知識とそれに伴う経験的技術が必要不可欠であり、当たり前の職人としてふるまえるまでにはかなりの密度の高い時間と労力が必要です。

そして、ケミカルでキレイになるパートと「塗装本来のキレイ」のパートを融合して最高の仕上がりを作るためには、脳と体力を使った下地処理が欠かせないのです。

1台1台のコンディションに合わせた下地調整を専任担当もしくは責任者と担当者で綿密に施工します。

新車でも経年車でも下地処理で2〜4日間もかかる事もあり、最適な下地処理とコーティング施工を探りつつ集中力を切らさずに施工をします。

それゆえに、専門店のコーティング価格はどうしても相対的に高くなるのです。

車コーティングの価格を出来るだけ安くするための方法3選!

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繁忙期を避ける

ディーラーの繁忙期である、3月と9月の行われる決算期はどうしても販売台数を稼がなくてはいけないので台数が全国的に売れます。 販売マージンなどの計算はナンバーが付くと(登録済み)奨励金などの対象になります。

この時期は街のコーティング屋さんもガソリンスタンドもディーラーコーティングも忙しくなるので、丁寧な作業にはなる確率が下がります。

出来るだけ車が売れにくい時期、要するに決算が終わったあとなどは 売れなくなることが多いのでその時期を狙うとよい条件がでてくることがあります。

ちなみに外車ディーラーは国産車の決算月とは違うことが多いので営業マンに確かめると良いでしょう、例えばBMWなどは12月決算らしいのでその時期をめがけてコーティング作業をせずにずらした方が賢明です。

作業品質よりも価格を安く行いたい方は決算に併せてコーティングを値引き対象にして交渉されると思いがけない割引きがあるかもしれません

新車納車前に予約する

新車納車前にコーティング施工予約をすることで価格を抑えることが出来ます

新車と経年車ではコーティング下地のかかる時間がかわり経年車は高度な下地処理がさらに必要となるため新車に比べ費用は高額になります。

ディーラー施工では中間マージンが発生してしまい本来の施工金額以下での作業品質になる事になります。その点専門店では直接の依頼ですのでマージンは発生しませんので正規の価格となります。

新車と経年車では施工する手順が異なるため新車の方が安く抑えられます。新車の納車が概ね分かる場合はその時期をめがけて予約を専門店に入れると良いでしょう。

外車の場合の多くは工場出荷、今どこを船が航海していて、日本にいつ頃到着予定か、ディーラーにいつ頃到着して代替いつ頃納車出来るかまでわかります。

その事を施工店にお伝えしてご相談なさるのが1番よい方法です。

ディーラーの到着後に専門店に相談しても邸内で確実な施工をされている専門店では予約が数ヶ月先まで埋まっていることが多いので予約が取れず下地調整代金がかかる事があるかもしれませんので注意が必要です。

複数社で見積もりをとる

相見積もり(あいみつもり)という言葉をご存じでしょうか。

ネット検索をして口コミがよい店やSNSなどでタグ検索をして探し、お眼鏡にかないそうなお店に複数の見積もりをとり自分に1番相性のよい施工店でかつ施工内容や金額が良いと思うところを捜す方法です。

1社だけの見積もりだけではなく2〜3社の見積もりをとることにより自分に相性の良い会社が見つかるかもしれません。

ただし、複数社で見積もりを取ることによるデメリットもあると思います。それは価格ばかりに目が行きがちでしっかりと施工する会社を見落としてしまう可能性がある点です。

施工前に経営者と会話ができ、経営者が施工に携わっている会社が良い施工ができると思います。値段ばかりに意識が行き過ぎるとあとで後悔ともなりかねませんので注意しましょう。

車のコーティングは値段だけで選ばないで!

誰が施工をするか?それが問題です

やはり技術職であるカーコーティングですので「誰?」が施工するかは気になるところです。

人によっては女性よりも男性が良い、外国人よりは日本人が良い、などと色々な基準があると思います。

昨今の人材不足により外国人労働者を施工者にし、現場ではない事務職に日本人がいるという会社もあるという話を聞きました。やはり施工もきめ細かい施工が出来る日本人が良いと思う方もいらっしゃるでしょうから確認をされると良いでしょう。

またアルバイトが施工している会社もあるでしょうし正社員が施工している会社かもしれませんし、また女性なのか男性の施工者なのかも気になるところです。

またキーパーのコーティングをお出しになる方の場合は少なくても「1級資格技術認定証」を取得後1年以上経過している方の施工が望ましいです。

施工者である筆者及川も施工者に求めるのは「クルマ好きでキレイ好き」の方に施工してほしいです。

またそのお店の社長も「実際に作業をする施工者」であり「接客もする」方を望みます。

何故でしょうか。やはりその施工されるクルマのオーナー様のお気持ちを実際にお伺いして実際に作業をして頂きたいからです。

ポリッシュファクトリーにおいては全員が日本人、接客は社長が行い、施工チェックは3人以上で共有しております

施工環境が重要です

コーティング施工においては、以下のような点が非常に重要になってきます。

❶施工環境:完全密閉かつ湿度と温度をコントロールできる環境

❷機材:塗装に応じて選択できるポリッシャー&コンパウンド(研磨剤)の豊富さ

❸照明:傷やコーティングのムラを見るための照明

これについてはディーラーや量販店、ガソリンスタンドよりも圧倒的に専門店が優れていると思います。
専門店にもよりけりですが、これらにこだわっていないお店は基本おすすめしません。

当たり前ですがポリッシュファクトリーでは上記3つのことは全部クリアしております。

まとめ

車のコーティングの値段は様々です。施工金額も大事ですが

車のコーティングに何を求められるかによって施工する会社選びやコーティング選びになると思います。

普通に撥水がワックスよりも長持ちしてくれればよいかな〜という方もおられるでしょうし

細部にわたって隅々までコーティングが施され細かい部分にまで手が届く施工をお望みの方もおられると思います。

自分の理想のコーティング仕上がり希望にかなうお店で、納得できる金額のお店が1番良いと思います。

施工される方の希望にかなった作業をしてくれそうなところで納得できるご対応そして頂ける会社をお選びいただけるのが良いでしょう。

 

 

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  • この記事を書いた人
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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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