洗車とコーティングに役立つ知識

親水コーティングの特徴やデメリット,撥水との違いを解説


今本記事をお読みいただいている貴方は新車のコーティングを検討しており、中でも「親水性コーティング」を施工しようか悩んでいるのではないでしょうか。

親水コーティングを検討されている方は以下のような悩みを抱えています。

①とにかく水シミがつきにくいコーティングを探している。

②親水コーティングの方がシミがつきにくいと聞いたけど不安。

③「撥水」「親水」などいろいろあって良くわからなくなっている。

そんな方々向けに、本記事では親水コーティングの特徴やメリット・デメリットなどを紹介してまいります。

本文に入る前に「親水コーティング」に関しての結論を述べておくと、「親水コーティング」はおすすめしません

なぜおすすめしないのか、そして意味ない!と思うのか、コーティング専門店として1987年に創業しあらゆるコーティングを試してきた経験を元に解説していきますので理解を深めてくださいませ。

親水コーティングとは

まず親水とは、水の弾きに関する性質の一つを指します。親水と比較されるものとしては疏水・滑水、撥水などがあります。

親水・疏水・撥水コーティングの違い

水弾きには「親水」「疏水」「撥水」の大きく3種類があります。

この3種類の違い、みなさまお分かりでしょうか。

それぞれどのような違いがあるのか一覧表を作成しましたのでぜひご活用ください。

ちなみに近年のコーティング市場で圧倒的な比率を占めるのは撥水コーティングになります。

 親水疏水・滑水撥水
接触角度40度以下40度から90度未満90度以上
水の弾き方水がベターと塗装面に馴染むように広がる撥水より大きな水玉コロコロの小さな水玉
洗車後の拭き上げしやすさしにくい普通しやすい
市場での製品数少ない普通多い
メンテナンスメンテはしにくい。
一目ではわからないので判断しづらい。
親水よりはメンテしやすい。
撥水基の具合を判断する必要はある。
一番メンテしやすい。
一目で撥水基の摩耗がわかるため。

「親水」コーティングの特徴

親水コーティングは、撥水のようなコロコロ弾くコーティングとは異なります。

水をかけてもベターと水が塗装面に、馴染むように広がります。

接触角度は約40度以下であり、水玉のような感じはありません。

「疏水」コーティングの特徴

疎水コーティングは、接触角度が撥水と親水の中間に位置しますので水玉の大きさも撥水ほどコロコロとしたものではなく、親水ほどベターとしたものではありません。

弾きの性質として親水コーティングと似ていますが、疎水コーティングの方が水が素早く流れ落ちます。

なお、滑水と言われることもありますが近年出てきた造語であり、基本的には疏水と同義で使用されます。

「撥水」コーティングの特徴

撥水コーティングをすると、初期段階はボディについた水がボディから落ちる際、コロコロと転がるように落ちます。この時の接触角度は、90度以上となってます。

親水ガラスコーティングのメリットとデメリット


親水コーティングを行うメリットとデメリットを見ていきましょう。

実際のところメリットを長期間享受するには一定の条件があるためその点ご留意ください。

親水性コーティングの「メリット」

❶イオンデポジットやウォータースポットなど水シミがつきにくい

一般的な親水コーティングのメリットとして挙げられているため記載しております。上記メリットの考察も踏まえた個人的な見解は次章で詳しく解説します。

親水性コーティングの「デメリット」

❶コーティングの効果を判断しにくい

親水性のコーティングの特徴が接触角度が40度以下となり水がボディの塗装面に膜を形成し広がるため撥水コーティングのように水玉にはなりません。

これにより視覚的な観点でコーティングの効果を実感しづらいという声がよく聞かれるデメリットです。

下記のようなコメントをされている方もいました。

❷汚れが目立ちやすい・汚れが落ちにくい

空気中の汚れを含んだ雨が降った際に、ルーフ等の平らな面では汚れを含んだ大きな膜状の塊として水滴が残ります。

そしてその水滴が乾くことで、大きな輪状のシミができますので淡色車などでは特に汚れが目立ちます。

撥水であれば汚れを含んだ水滴の跡も細かいため、2つを比較すると親水コーティングを施工した方の車がより汚れているように感じてしまうことはあるようです。

下記のようなコメントをされている方もいます。

❸洗車した後の拭き上げに時間がかかる

撥水コーティングをした車は洗車した後の水滴はほとんどがコロコロと下に落ちていきますし、ボディに残る水滴も細かい水滴のため拭き上げる水滴の量も少なくなります。

一方、親水コーティングの施工車はボディのほとんどが水分で覆われることになるため拭き上げが重く、時間がかかってしまいます。

結論:親水コーティングはおすすめできない


冒頭にも記載しましたが、結論としては親水・疏水・撥水のコーティングのうち親水コーティングを選択するのはおすすめできません

親水コーティングがおすすめな方としてよく、「青空駐車」で「洗車頻度が少ない方」が挙げられています。

直射日光が塗装上に残留している水滴に差し込み、レンズとして機能することでボディが焼ける「ウォータースポット」に親水のほうがなりにくいから、ということらしいのですが、私のこれまでの経験上そんなことはありません。

親水は、大気中の油汚れがついてしまうと、結局親水の状態を維持できず、撥水のようになってしまい大きな水玉が塗装面に残留します。

そのため親水だからといって、完全に塗装面に水滴が残らないということはないので、青空駐車環境におけるウォータースポットのなりやすさでいうと、撥水親水は差がないです。

むしろ、撥水性能の高いコーティングを施工されると水をよく弾き、撥水のほうが塗装面に水が残りにくく、コーティング効果の実感としても親水より弾き具合を感じられるので、青空駐車の場合は、親水ではなく撥水がおすすめです。

最大のメリットとして挙げられている「イオンデポジットやウォータースポットなど水シミがつきにくい」というのが現実には厳しく、むしろデメリットが相応にある親水コーティングを選ぶ理由はないと言えるでしょう。

親水コーティングの価格(キーパー、ディーラー、市販品、専門店)


どうしても親水コーティングがしてみたい!という方向けに車の親水性コーティングの費用相場を以下に記載しました。

検索サイトなどで上位に表示されるサイトの料金をベースに記載したものになります。あくまで全てのお店や市販品などがあてはまる訳ではないのでご了承ください。

個人的にはとにかく親水コーティングを1回は経験したい方は市販品の上位商品をDIYで試してみるのがリーズナブルで良いと思います。

キーパー(KeePer)現在取り扱いなし
(過去アクアキーパーという名称の親水コーティングあり)
ディーラー約65,000〜100,000円
市販品約1,000〜5,000円
専門店(検索上位の他店)約100,000〜400,000円
当店(ポリッシュファクトリー)取り扱いなし

まとめ

以上、親水コーティングの基本的な知識、親水コーティングがあまりおすすめではない理由等を解説してきました。

 親水疏水・滑水撥水
接触角度40度以下40度から90度未満90度以上
水の弾き方水がベターと塗装面に馴染むように広がる撥水より大きな水玉コロコロの小さな水玉
洗車後の拭き上げしやすさしにくい普通しやすい
市場での製品数少ない普通多い
メンテナンスメンテはしにくい。
一目ではわからないので判断しづらい。
親水よりはメンテしやすい。
撥水基の具合を判断する必要はある。
一番メンテしやすい。
一目で撥水基の摩耗がわかるため。

ぜひ親水・疏水・撥水のそれぞれの特徴を理解したうえでご自身にあったコーティングをされてください。

 

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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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