トヨタ純正コーティングの内容・評判は?専門店との違いはあるのか

トヨタ純正コーティングの口コミ・評判は?値段・種類・プランなども徹底解説

「ディーラーのコーティングって本当にいいの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?

この記事では、トヨタ純正のCPCコーティングやQMIグラスシーラントを含むディーラー施工と、専門店による高品質なコーティングの違いを徹底比較。実際の口コミや施工事例を交えながら、あなたに最適な選択肢をご紹介します。

迷ったときの判断基準や、おすすめの施工プランも詳しく解説しているので、愛車を本当に守りたい方はぜひ最後までご覧ください。

※この記事の情報は、2025年8月7日時点の情報です

トヨタコーティングとは

ガラスコーティングの施工方法と工程

「トヨタコーティング」とは、トヨタ車の販売時に提供される純正コーティングサービスの総称です。

主に、以下の2種類に分かれます。

  • 「QMIシリーズ」(トヨタ自動車が扱う純正品)
  • 「CPCシリーズ」(トヨタ販売会社が導入するディーラーコーティング)

新車購入時にオプションとして付けることができ、納車時にはすでに施工が完了しているため、手間なく美しいボディ状態で車を受け取れるのが魅力です。

ただし、地域や販売会社によって施工業者や液剤が異なる場合もあるため、内容は事前に確認しておくことが重要です。

▼新車コーティングの必要性について詳しくはこちら
新車コーティング必要な人と不要な人とは?おすすめはディーラーより専門店?

コーティングの目的

トヨタコーティングの主な目的は、車の塗装面を保護し、美しい状態を長期間キープすることです。

コーティングによって得られる主な効果には以下のようなものがあります。

  • 紫外線や酸性雨などの外的要因からの塗装保護
  • 汚れやホコリの付着を防ぎ、洗車の手間を軽減
  • 塗装表面の艶出しと美観の維持
  • 下取り時の査定アップにつながることも

トヨタ純正コーティングでは、撥水タイプや親水タイプなど数種類から選べる場合があり、ライフスタイルや保管環境に合わせた選択が可能です。

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車コーティングとは?38年のプロが教える必要・不要の判断基準

トヨタコーティングのメリット

トヨタコーティングを選ぶ最大のメリットは、安心感と利便性にあります。

・メーカー純正という信頼性

トヨタが取り扱うコーティング剤(QMIシリーズ)は、品質基準を満たした純正品。施工もディーラーで管理されており、一定の品質が保証されている点が安心です。

・納車時に施工済みで手間がかからない

専門店に後から持ち込む必要がなく、新車と同時にキレイな状態で乗り出せるのが魅力です。

・ディーラーでメンテナンスや保証も受けられる

販売会社によっては、定期的なメンテナンスや簡易保証がついてくる場合もあり、購入後のフォローが手厚い点もポイントです。

トヨタコーティングの注意点・デメリット

一方で、トヨタコーティングには注意点もあります。以下のような口コミや懸念点が寄せられています。

・施工内容が不透明なことがある

施工はディーラー社員が行う場合もあれば、下請け業者に外注されることもあり、技術力や環境に差が出る可能性があります。

・下地処理が不十分なケースも

専門店と異なり、研磨や鉄粉除去などの下地処理が簡略化されていることがあり、仕上がりに差が出やすいです。

・セラミックコーティング非対応

現在主流になりつつある「セラミックコーティング」は、トヨタディーラーでは取り扱っていない場合がほとんどです。

高耐久・高光沢の最新コーティングを求める場合は、専門店での施工が必要になります。

・価格が高め・値引き対象外のことも

一部のディーラーでは、「コーティングは値引きできない」と言われるケースもあり、割高感を持つ人もいるようです。

トヨタコーティングの内容・種類

トヨタで提供されているコーティングは、大きく分けて以下の2系統があります。

  • QMIシリーズ(トヨタ自動車本体が扱う純正コーティング)
  • CPCシリーズ(トヨタ販売会社が導入しているディーラーコーティング

これらの「トヨタコーティング」は、新車購入時に同時施工されることが多く、納車時には美しい状態で車を受け取れる点がメリットです。
ただし、施工内容や保証内容にはばらつきがあり、下地処理の有無や膜の厚み、施工方法がディーラーや地域によって異なることも。

また、トヨタのコーティングは現在も主にガラス系コーティングが主流であり、世界的に主流となりつつあるセラミックコーティングには対応していない点も知っておくべきポイントです。

▼ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いについて詳しくはこちら
ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いを専門店が解説

QMIコーティング価格表

QMIシリーズは、トヨタ自動車が提供する純正コーティングで、全国のディーラーで施工可能です。

特に「センチュリオンコートⅡ」は最上級グレードに位置づけられ、高い滑水性と被膜耐久性を誇ります。

商品名 材質・膜数 撥水タイプ 保証期間 特徴・機能 価格(目安)
QMI センチュリオンコートⅡ ガラス質被膜/2層 滑水 5年 最上級/高滑水性・高耐久 154,000円
QMI グラスシーラント タイプTII ガラス質被膜/1層 滑水 5年 中間グレード/センチュリオンの下位版 88,000円
QMI グラスシーラント ガラス質被膜/1層 低撥水 5年 低撥水/防汚重視/艶はやや控えめ 77,000円
QMI ペイントシーラント テフロン®系被膜 撥水 5年 テフロン系/塗装表面が滑らかで汚れが付きにくい 99,000円

※価格はアルファードクラスの車両を基準とした参考価格です。

CPCコーティング価格表

CPCシリーズは、トヨタ販売会社(ディーラー)が採用しているコーティングラインで、中央自動車工業株式会社が提供している製品です。

耐久性や層構造により複数のグレードがあり、上位モデルでは加熱処理による被膜定着など、機能性が強化されています。

商品名 材質・膜数 撥水タイプ 保証期間 特徴・機能 価格(目安)
CPC ボディーアーマーマキシム ガラス質被膜/3層 撥水 7年 CPC最上級/加熱処理による高定着・高耐久性 363,000円
CPC プレミアムエクスGN ガラス質被膜/3層 撥水 5年 マキシムの下位グレード/撥水と艶感バランス型 275,000円
CPC プレミアムダブルGN
(イチオシ)
ガラス質被膜/2層 撥水 5年 バランス重視/コスパ良/年1回のメンテナンス必要 176,000円
ガードコスメSP ガラス質被膜+フッ素化合物被膜(2層) 撥水 5年 ハイブリッド構造で汚れがつきにくく落としやすい 99,000円

トヨタ自動車純正系コーティング

トヨタ車の新車購入時に多くのディーラーで案内されるのが、「QMI」シリーズの純正ボディコーティング。

ここでは、その中でも代表的な3モデルを詳しく見ていきましょう。

【New】QMIセンチュリオンコートⅡ

【New】QMIセンチュリオンコートⅡ

(出典画像:QMI日本総代理店 株式会社ソヴリン

トヨタ純正コーティングの中でも“最上級グレード”に位置づけられるのが、3層構造のガラスコート「QMIセンチュリオンコートⅡ」です。

高密度のガラス質被膜を3層重ねることで、従来と比べて圧倒的な膜厚感や、深みのある艶、優れた滑水性・防汚性を高いレベルで実現。撥水タイプが「水滴をコロコロ弾く」のに対し、こちらは「雨水がスーッと流れて落ちる滑水性能」が特長で、水ジミや汚れの固着を大幅に軽減します。

また、紫外線や微細なキズからもしっかり塗装をガード。屋外駐車が多い方や、美観維持を徹底したい方にもおすすめです。

新車時の施工で5年間保証が付帯され、長期間の安心と高い満足度を提供します。

【こんな人におすすめ】

  • ガレージがなく屋外保管中心の方

  • 水ジミや雨跡が気になる方

  • 高級志向で「トヨタ純正の最高峰」を求める方

QMIグラスシーラント タイプTII

センチュリオンよりも1ランク下の中級モデル。

1層構造のガラス被膜ながら、滑水性能・艶・防汚性のバランスが非常によく取れており、「価格と性能の中間点」を探している方に選ばれています。

保証期間や施工内容の詳細は店舗によって異なる場合がありますが、【コストパフォーマンス重視の純正コーティング】としては非常に人気のあるモデルです。

【こんな人におすすめ】

  • 適度な効果とコスパのバランスを重視したい方
  • 高額なコーティングまでは考えていないけど、最低限の保護は欲しい方

QMIグラスシーラント

QMIシリーズの中でも最もベーシックなモデル。

低撥水タイプで、水滴がじんわり広がりながら落ちていくのが特徴。撥水・滑水のような“水の弾き感”は少ないものの、不純物の付着が残りにくく、シミになりにくいのが利点です。

「コーティング初心者」や「とりあえず最低限の保護をしたい」という方に向いています。施工価格も最も抑えられる傾向にあります。

【こんな人におすすめ】

  • 初めてコーティングを検討している方
  • 水滴跡や水シミをできるだけ防ぎたい方
  • 価格を最優先に選びたい方

トヨタディーラー純正系

次に、トヨタディーラーで主に取り扱われているCPCコーティングの代表的なモデルをご紹介します。

いずれも新車購入時にセットで案内されることが多く、保証期間や撥水性能などが明確に提示されているのが特徴です。

CPCボディーアーマーマキシム

CPC最上級グレードのコーティング。

3層のガラス質被膜と加熱定着処理により、撥水力・光沢・耐久性の三拍子を高いレベルで実現。新車施工時には【最長7年保証】が付くため、長く愛車に乗り続けたい方や、高級車オーナーにも人気があります。

施工費用はやや高めですが、その分「安心感」と「仕上がりの美しさ」はディーラー内でもトップクラスです。

【こんな人におすすめ】

  • 長期間きれいな状態をキープしたい方
  • 高級車オーナーでコーティング性能にも妥協したくない方
  • とにかく“良いもの”を選びたい方

CPCスーパープレミアムコーティング エクスGN

マキシムに次ぐ中〜上級モデル。

こちらも3層構造のガラス被膜で、十分な撥水性と艶感を実感できる仕様です。新車施工で【5年保証】が付帯します。

マキシムほどの価格は出せないけれど、一定の保護性能と見た目の美しさを重視したい方に選ばれています。

【こんな人におすすめ】

  • 価格は抑えつつもグレード感を求めたい方
  • セダンやSUVなど、中〜高価格帯車の新車購入時に
  • 年単位の保護力と艶感を重視する方

CPCプレミアムコーティング ダブルGN(ディーラーの定番)

コストと性能のバランスに優れた「2層タイプ」のガラス系コーティング。
多くのディーラーで標準提案される商品で、【年1回のメンテナンス】を条件に【5年保証】が付与されます。
新車の美観を長持ちさせたいけれど、できるだけ予算は抑えたいというユーザーに向いています。

【こんな人におすすめ】

  • 新車の艶を保ちたいが、予算はできるだけ抑えたい方
  • 年1回の点検ついでにメンテナンスができる方
  • 「とりあえず安心できる純正コーティング」を探している方

ガードコスメSP

ガラス質被膜の上に、フッ素化合物を重ねたハイブリッド構造。

光沢・撥水性・防汚性を備えながら、施工価格は比較的リーズナブル。特に「コーティング初心者」や「維持費をかけたくないけど効果は欲しい」方に好評です。

ただし、耐久性や仕上がりの艶は、上位モデルと比較するとやや劣る面もあります。

【こんな人におすすめ】

  • できるだけ費用を抑えてコーティングを済ませたい方
  • 洗車の頻度を減らしたい方
  • “手軽に始められる”純正コーティングを探している方

専門店で扱われる代表的なコーティング

トヨタディーラーで提供される「トヨタコーティング」は、QMIやCPCなどの既製ラインナップが中心で、内容や品質は一定に保たれている一方、施工方法や下地処理、コーティング剤の選択肢には限りがあります。

それに対し、専門店では一台一台の状態やオーナーのこだわりに応じたプレミアム施工が可能です。

代表的な専門店:ポリッシュファクトリー

例えば、「ポリッシュファクトリー」では、以下のような独自メニューを展開しています。

  • 徹底的な下地処理にこだわったプレミアムガラスコーティング
  • 多層構造のセラミックコーティング(最新高耐久仕様)
  • 車種・塗装色・使用環境に合わせた個別最適プランの提案
  • 納車後も安心のアフターサポート体制

20,000台以上の施工実績を持つポリッシュファクトリーでは、ディーラー施工では得られない細部へのこだわりと、職人による手作業の品質を体感することができます。

【純正コーティングとの違いとは?】

項目 トヨタコーティング 専門店(ポリッシュファクトリー)
使用コーティング剤 QMI/CPCなどメーカー規定 セラミック・自社開発ガラスコーティングなど多数
施工者 ディーラー社員 or 外注業者 経験豊富な職人が1台ごとに専属対応
下地処理 簡易洗浄/研磨なしの場合あり 徹底的な研磨・鉄粉除去・脱脂まで完全対応
仕上がり 一律的な品質 車両の状態に応じた高精度な仕上がり
アフター対応 保証あり(店舗ごとに異なる) 状態チェック・再施工・メンテナンスも対応可能

トヨタコーティングの実際の評判・口コミ

SNS・口コミで語られる「キーパー最悪」な体験の多様性

トヨタコーティングを検討している方の多くは、「実際に使った人の声」や「施工後の感想」を参考にしたいと考えているはずです。

ここでは、トヨタディーラーで施工されたコーティングの口コミ傾向と、専門店で施工されたコーティングの評価を比較しながら紹介します。

ディーラー施工の評判・傾向

トヨタコーティングに関する口コミは、価格.comやみんカラ、SNSなどで多く見られます。全体的に、「施工直後は満足感があるものの、効果の持続性や対応の一貫性にばらつきがある」といった傾向が見受けられます。

ポジティブな声

コーティングしてみました^^洗車だけで済むので楽です。(引用:みんカラ

基本的に水洗いのみで洗車が済むというのは、非常に助かります。施工後2年以上経ちますが、撥水性は継続しており、品質的には満足です。(引用:みんカラ

これらのポジティブな口コミからは、「トヨタ純正コーティングを施工することで、水洗いだけで簡単に洗車が済み、日々のお手入れが非常に楽になる」「施工後2年以上たっても撥水効果が持続し、品質や耐久性への満足度が高い」といったメリットが実感されていることが分かります。

ネガティブな声

青空駐車だと撥水効果は全然持続しません。でも艶感はいい感じです。
定期的なメンテナンスが必要ですね。(引用:みんカラ)

私のお世話になっているディーラーでは、モデリスタやナビ、ドラレコなどの取り付けはモータープールで、Qmiグラスシーラントをはじめコーティング作業はディーラー入庫後指定の業者にて行うと聞きました。そんな具合で各地販ごとに多少の違いはあるようですね。(書き込み番号23712006)(引用:価格.COM)

施工直後の印象は良いものの、数ヶ月〜1年後に効果が落ちるという声が多く、「5年保証」とは言ってもその内容に制限があるケースもあります。

また、施工者が外注業者だったというケースもあり、店舗ごとの品質差が評判に影響しているようです。

専門店施工の評判・傾向

車を丁寧に研磨する画像

一方で、ポリッシュファクトリーをはじめとするコーティング専門店の口コミでは、「価格は高いが、それ以上の満足度が得られる」という声が目立ちます。

特に、施工の丁寧さや下地処理技術、スタッフ対応の質の高さに対して高評価が集中しています。

 ポジティブな声

日本でトップクラスの腕です。値段は安くないですがそれ以上の価値があります。「洗車が楽で綺麗」が何年も続きます。磨きの技術が凄いお店です。(引用:Google

黒色の車をお願いしましたが、新車の時より白浮きが無くなりました。下地仕上げの差が感じられます。
内装も使用感が無くなり、本来の素材感を取り戻しました。(引用:Google

このように、「新車以上の仕上がり」「数年後も変わらぬ美しさ」といった点に感動する声が多く、特に黒系ボディや高級車オーナーからの信頼が厚い傾向があります。

ネガティブな声

一方で、専門店全般に対する不安の声も散見されます。
(※以下の口コミは、ポリッシュファクトリーに対するものではありません)

コーティングは専門店でするのがいいと出てきたので、検索したら20万ほどかかるらしくとても手が出せません...(引用:Yahoo知恵袋より一部抜粋)

車のコーティングで悩んでいますが、専門店だと値が張るし、都内にしかないので、車で1時間ぐらい掛かります・・・(引用:Yahoo知恵袋より一部抜粋)

このように、「費用が高そう」「近くに専門店がない」といった理由で、専門店の利用をためらう方も一定数いるのが現実です。

ただしこれは、専門店全体に向けた意見であり、特定の店舗への不満ではないことに注意が必要です。

トヨタコーティングと専門店施工との違い

アルファードの画像

トヨタディーラーで提供される純正コーティングと、コーティング専門店での施工には、使用するコーティング剤から施工技術、アフターサポートまで、さまざまな違いがあります。

「とにかく安心して任せたい」という方にはディーラー施工も一つの選択肢ですが、費用対効果や美しさの持続性を重視する方には、専門店施工をおすすめします。

ここでは、その具体的な違いを詳しく解説します。

比較項目 ディーラーコーティング コーティング専門店
特徴 車検・点検と同時依頼OK ワンストップサービス 専門スタッフがヒアリング~施工まで一貫担当
価格目安 7万~33万円(目安) 15万~50万円(目安)
施工時間 3時間~半日 4~7日間
施工者 ディーラー社員(外注の場合も) 専任プロスタッフ
施工環境 モータープール・簡易設備の場合も 完全密閉・温湿度管理・照明完備
下地処理 洗車・脱脂中心/専門的な磨きは省略される場合あり 車体ごと最適な研磨による徹底
アフターケア メーカー所定保証のみ/定期点検は別料金 専用メンテプラン・補修も対応
おすすめな人 手軽さ・時短重視のユーザー 仕上げ品質・美観重視のユーザー

使用コーティング剤・技術者の違い

トヨタディーラーで提供される純正コーティングは、主に「QMIグラスシーラント」や「ガードコスメSP」などが採用され、作業はディーラー社員または提携業者が担当します。

一方、コーティング専門店では、セラミックコーティングや多層構造の高性能コーティングを導入している場合が多く、施工も経験豊富な職人が一貫して担当。例えば、「ポリッシュファクトリー」では、20,000台を超える実績と高い技術力を誇り、車ごとに最適な下地処理とコーティングを提案しています。

コーティング施工方法の違い

仕上がりの美しさや耐久性は、「どこで、どのように施工されるか」によって大きく変わります。

ここでは、トヨタディーラーと専門店それぞれの施工環境における違いを具体的に見ていきましょう。施工時の照明・空調・作業空間の整備状況は、細部の仕上がりを左右する重要な要素です。

専用の照明設備

車の塗装を磨くときに使用する各種照明画像 天井からの照明

ディーラー施工では、施工場所によっては照明設備が不十分な場合があり、細かいキズやムラを見落とす可能性があります。

専門店では、キズやムラをしっかり確認できるよう、専用照明を多数配置。仕上がりの美しさを追求しています。

完全密閉された室内空間であること

完全密閉室内施工環境の画像

トヨタディーラーでは屋外(モータープール)での施工もあるため、風やホコリの影響を受けやすい環境となるケースがあります。

専門店では、完全密閉かつクリーンな施工環境を整えており、異物混入や仕上がりへの悪影響を極力防いでいます。

温度湿度の室内管理ができること

ポルシェの遠赤外線乾燥画像

温度が高すぎたり低すぎたりすると、コーティング剤の硬化に影響が出てしまいます。

専門店では温度・湿度を管理し、理想的な環境下で高品質な仕上がりを実現しています。

施工期間の違い

ディーラー施工:3時間~半日程度で完了。納車時にすでに施工が終わっている場合もあります。

専門店施工:下地処理から最終仕上げまでじっくり行うため、数日(4~7日間)かかるケースが多くなります。

時間をかけた分、持続性や美しさの面で満足度が高い傾向にあります。

アフターサポート/メンテナンス体制

ディーラーでは定期点検や車検とあわせたワンストップ対応が魅力ですが、アフターケアの専門性や柔軟性には限りがあります。

一方、専門店では「再施工割引」「定期メンテナンス」「状態に応じたアドバイス」など、コーティングの状態を長く維持するためのサポート体制が充実していることが多く、施工後も安心して任せられます。

料金の違い

車のサイズや施工内容によって価格帯は大きく変動しますが、ここでは新車時のコーティング施工を想定した一般的な価格帯を比較してみましょう。

施工先 価格帯の目安
トヨタディーラー 約7万円~33万円
専門店 約15万円~50万円

ディーラー施工は比較的手頃に始められるのが特徴ですが、下地処理や施工環境の違いから、効果の持続性や美観仕上がりに差が出るケースもあります。

一方で専門店は高額に見えるかもしれませんが、専門の技術者による施工・徹底した下地処理・管理された環境などにより、費用対効果に優れた結果を得やすいのが特徴です。

施工の目的や期待する仕上がりに応じて、価格だけで判断せず総合的な価値で比較することをおすすめします。

専門店(ポリッシュファクトリー)の例

以下は、ポリッシュファクトリーでのトヨタ新車のコーティング金額になります。

  GOLDセラミック PLATINUMセラミック PLATINUM EX
セラミック
BLACKセラミック
限定数
Sサイズ -ヤリス、アクア等 240,000 290,000 390,000 410,000
Mサイズ -プリウス、C-HR等 270,000 320,000 420,000 450,000
Lサイズ -クラウン、マークX等 300,000 350,000 450,000 490,000
LLサイズ -RAV4、ハリアー等 330,000 380,000 480,000 530,000
XLサイズ -アルファード、ランクル等 370,000 420,000 520,000 580,000

▼価格の詳細はこちら
ポリッシュファクトリーのコーティング料金

価格だけでなく、専門店ならではの下地処理・施工環境・技術力の高さが評価されており、「高いけど満足度が非常に高い」との声が多数あります。

「仕上がりの美しさを妥協したくない」「長くコーティング効果を持続させたい」という方には、専門店での施工がおすすめです。

トヨタコーティングのおすすめ車種別プラン

キーパーコーティングと専門店の決定的な違い

トヨタ車を長く美しく乗り続けたい方にとって、どのコーティングを選ぶかは重要なポイント。

ここでは、当店(ポリッシュファクトリー)の施工実績に基づき、車種・使用目的ごとのおすすめプランをご紹介します。

※なお、トヨタでは「CPCペイントシーラント」「QMIグラスシーラント」などの純正コーティングもラインナップされています。
新車購入時に手軽に依頼できるメリットはありますが、施工環境・下地処理・耐久性の面では専門店コーティングと違いが出ることも。
価格や用途、仕上がりの美しさを重視する場合は、専門店での施工も選択肢として検討してみてください。

大型ミニバン向け|アルファード・ヴェルファイア・ノア など

家族利用や長期保有を前提とした大型ミニバンには、耐久性・防汚性に優れた高性能コーティングが最適です。

【おすすめのプラン例】

PLATINUM EXセラミックコーティング

長く美しく保ちたい方に。特に白・ゴールド系カラーと相性◎

GOLDセラミックコーティング

数年での買い替えを予定している方向きのバランス型

【おすすめオプション】

  • ウインドウ撥水コーティング:雨天時の視界向上
  • 皮・ファブリックシートコーティング:小さなお子様がいるご家庭に最適
  • 室内消臭除菌:家族でのお出かけが多い方に好評
  • 樹脂部・ドア内側・グリルコーティング:汚れやすい部分をしっかり保護

▼アルファード・ヴェルファイアなどのコーティング選びについて詳しくはこちら
アルファード・ヴェルファイア コーティング選びで失敗しないおすすめ5つの解説

プロのアドバイス

ご家族でのお出かけが多い方や、お子さんがいるご家庭には、高性能なコーティングで“ラクにキレイを保てる”環境づくりが大切です。

とくに白や淡色系は汚れが目立ちやすいので、防汚性に優れたコーティングを選ぶと洗車の負担がグッと減りますよ。

また、ドア内側やグリルなどの見落としがちな箇所も施工しておくと、数年後の美しさがまったく違います。『長く乗るなら最初が肝心』、これが私たちの実感です。

40アルファードExecutiveLoungeの施工事例

  • 車種:40アルファードExecutiveLounge
  • 施工内容:PLATINUM4層セラミックコーティング

新車でも目立っていた線傷やくすみを徹底処理し、PLATINUMセラミックコーティングを4層施工。巨大なボディ全体に丁寧な下地処理と磨きを施し、ソリッドブラック特有の深みと艶を最大限に引き出しました。厚い皮膜による高い防汚性と耐久性で、圧倒的な美しさと存在感を長期間キープします。

▼40アルファードExecutiveLoungeの施工事例について詳しくはこちら
40アルファードExecutiveLounge PLATINUMセラミックコーティング施工例

コンパクトカー/日常メイン車向け|プリウス・ノア(普段使い) など

通勤・送迎・買い物など、日常使いメインの車には、メンテナンス性とコストのバランスが取れたプランがおすすめです。

【おすすめのプラン例】

PLATINUMセラミックコーティング

長距離ドライバーや、年式が進んでも美しさを保ちたい方に

GOLDセラミックコーティング

年間走行距離が1万km程度の方に最適

【おすすめオプション】

  • 樹脂部・ヘッドライトコーティング:経年劣化を防止
  • ドア内側コーティング:汚れや水垢対策
  • ウインドウ撥水:洗車頻度を抑えたい方にも◎
プロのアドバイス

日々の通勤や買い物、送迎でクルマを使われる方には、“洗車のしやすさ”と“劣化の防止”がコーティング選びのカギです。

走行距離が長めの方や、長く同じ車に乗られる予定の方には、耐久性のあるコーティングで“今後のメンテナンス費用の削にもつながりますよ!

プリウス 2.0 Z E-Four 4WDの施工事例

  • 車種:プリウス 2.0 Z E-Four 4WD
  • 施工内容:PLATINUM セラミックコーティング

納車時点で洗車機によるキズが多数確認されたプリウスをご入庫。ホイールやエンブレムなど細部まで徹底洗浄し、下地処理と磨きを丁寧に実施。

PLATINUMセラミックコーティングを1パネルずつ丁寧に施工し、赤外線乾燥や最終レベリングで美しい艶と透明感を実現しました。まるで新車以上の輝きに生まれ変わりました。

▼プリウス 2.0 Z E-Four 4WDの施工事例について詳しくはこちら
【なかなか買えないシリーズ】プリウス 2.0 Z E-Four 4WDにPLATINUMセラミックコーティング施工例

スポーツ系/高級車向け|GRヤリス・ランクルプラド など

リセールバリューや特別感を意識した車種には、耐久性・光沢・保護力のすべてを兼ね備えたハイエンド仕様が推奨されます。

【おすすめのプラン例】

PLATINUMセラミックコーティングPLATINUM EXセラミックコーティング

GRヤリスやプラドなど、特別仕様車に人気

BLACKセラミックコーティング

希少価値のあるモデルには、最上級グレードの保護力

【おすすめオプション】

  • ホイール・ドア内側・フロントグリル:汚れが目立ちやすいスポーツ車には必須
  • 皮シートコーティング:車内の高級感をキープ
  • 室内除菌消臭:ペット同乗や車内清潔を保ちたい方向け
プロのアドバイス

GRヤリスやプラドなど、希少性のある車種やリセールを意識する方には、最上級の保護性能がおすすめです。

特にBLACKやPLATINUM EXのようなハイエンドコーティングは、深みのある艶と長期保護性能が魅力。『せっかくの特別な1台だから、プロの仕上がりで大切に乗りたい』──そんな想いに、しっかり応えられる内容です。

GRヤリスの施工事例

  • 車種: トヨタGRヤリス
  • 年式: 2024年
  • 色: エモーショナルレッド
  • 施工内容: PLATINUM EXセラミックコーティング(新車施工)

新車のGRヤリスをご入庫いただきましたが、輸送時や展示中の微細なキズ、ディーラーによる機械磨き跡が確認されました。

丁寧に下地処理と脱脂洗浄を行い、PLATINUM EXセラミックコーティングを施工。施工後は、エモーショナルレッドの艶と深みが際立ち、撥水性も大幅に向上。滑らかで美しい仕上がりとなりました。

【お客様の声】

毎日乗るものなので、ここまでキレイにしていただいたので大事に長く乗りたいと思います!

▼GRヤリスの施工に事例について詳しくはこちら
トヨタGRヤリス新車カーコーティング施工時例

トヨタコーティングでよくある質問

最後に、トヨタコーティングについての質問をまとめました。

トヨタにコーティングをするべき?

新車購入時のタイミングでコーティングを検討している方には、基本的に施工をおすすめします。

コーティングをすることで、ボディの塗装が紫外線・酸性雨・花粉・黄砂・鉄粉などから守られ、洗車の手間が減る/汚れが付きにくくなる/光沢が長持ちするなどのメリットがあります。

ただし、仕上がりや効果の持続性は「どこで施工するか」によって大きく変わります。コーティングの品質にこだわるなら、専門店での施工もぜひ比較検討してみてください。

▼おすすめの専門店について詳しくはこちら
【2025年最新】車コーティングおすすめ専門店7選|38年のプロが失敗しない8つのポイントを解説

トヨタのコーティングは何年くらい持つ?

ディーラーで扱うトヨタ純正コーティングの耐久年数は、商品によって異なりますが、概ね1~5年程度とされています。

たとえば、

  • ガードコスメSP:耐久目安約3年(被膜の劣化あり)
  • キーパー(ディーラー扱いの場合):1年耐久のライトプランもあり
  • セラミックコート(ディーラー取り扱いの高価格帯商品):5年保証あり

ただし、保管環境(青空駐車 or 屋内保管)や洗車頻度、メンテナンスの有無によって、コーティングの持ちは大きく変わります。

トヨタの1番高いコーティングは何?

現在、トヨタディーラーで扱っているコーティングの中で最も高価格帯の商品は、セラミックコート(例:KeePer EXキーパーやG'ZOXリアルガラスコートなど)です。車種によりますが、施工費用は20万~30万円以上になることもあります。

また一部地域のディーラーでは、「ポリマー+ガラスの多層構造コート」や「プレミアムプラン(メンテナンス付き)」なども用意されています。

価格だけで判断せず、下地処理の有無・施工環境・保証内容などを確認したうえで選びましょう。

コーティングした車に1番やってはいけないことは?

「洗車を怠ること」や「間違った洗車方法」はコーティングの大敵です。

特に以下のような行為は避けてください。

  • 数ヶ月以上、洗車を放置する(鉄粉・汚れの蓄積で被膜が劣化)
  • 洗車機を頻繁に使う(コーティングや塗装を傷つける可能性)
  • 乾いた状態で拭き上げる(傷の原因になる)
  • 強い酸性やアルカリ性の洗剤を使う(被膜を痛める)

コーティングを長持ちさせるコツは、定期的な手洗いと適切なメンテナンスです。

▼コーティング後のメンテナンス術について詳しくはこちら
カーコーティングメンテナンスの必要性とコツ、頻度を37年のプロが解説

ディーラーと専門店、どちらのコーティングがおすすめ?

「仕上がりの美しさ」や「効果の持続性」を重視するなら、専門店がおすすめです。
ディーラーはワンストップで手軽に依頼できる一方、施工環境や下地処理の精度にはバラつきがある場合もあります。

たとえば、「ポリッシュファクトリー」では、

  • 徹底した下地処理
  • 室内施工&専用照明・温湿度管理
  • 職人による手作業施工
  • 豊富な施工コース・保証内容

といった高品質な施工体制が整っており、価格以上の満足感が得られやすいです。

どちらを選ぶかは「求める効果」と「予算」で判断しましょう。

トヨタ車のコーティング施工事例

トヨタ

東京都世田谷区よりお越しの愛車、ランドクルーザー250『PLATINUM EXセラミックコーティング』を施工

施工前の状態 新車ではありますが、微細な傷や汚れが見られました。また、新車時に磨かれた機械磨き修復の跡も確認されました。最近の傾向ですがディーラーの納車時の状態があまり芳しくないことが多い気がします。 ...

トヨタ

東京都多摩市よりお越しの愛車、トヨタGRヤリス『PLATINUM EXセラミックコーティング』を施工

トヨタの市販車で過激なラリーカーベースとなるお車のご入庫です。もちろんお客さまはラリーをやるわけではないのですが、スペサルカーを所有し運転をして楽しまれるという事です。 なにせこのボディで304馬力も ...

トヨタ

東京都よりお越しの愛車、トヨタC-HR『SILVERガラスコーティング』を施工

施工前の状態 中古車でご購入なさったので「ビカビカ」「ツルンピカン」で仕上げてくださいね〜 というご依頼でございます! Before画像 早速 ボディーのパフォーマンスを最適化&入魂&輝度UP ...

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トヨタハイエースキャンピング新車カーコーティング施工事例 東京都世田谷区より

最近流行しているキャンピングカーの入庫です。ベースはハイエース(買いたくてもなかなか買えない車種)で内容はオーダーで色々とお望みのスタイルにすることが出来ます。 現役世代が週末や長期休みの時にお出かけ ...

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トヨタGRヤリス新車カーコーティング施工時例 東京都東大和市より

現在60歳前後から80歳くらいの方でクルマ好きな方からするとGRヤリスなんで言うジャンルのクルマをメーカーが発売する何ざぁ狂気の沙汰としか思えないくらい凄いクルマです。30~40年前にラリーで活躍した ...

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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴38年。 「お客様の愛車は、自分の愛車以上の気持ちで接すること」を作業のモットーにしております。

-ポリッシュファクトリーマガジン