寒い冬の洗車は誰でも億劫ですね。
冬の洗車が好きな方は多くはないと思います。暑いのはいくらか我慢はできますが、寒い時期の洗車はなかなか厳しいですね。
夏の汚れと比べると、冬の汚れの方がとにかく付きやすく放置すると大事な愛車のボディにダメージを受ける可能性も高いです。
冬場の洗車には特別な注意点やコツがあります。以下に、冬場の洗車を効率的に行い、車をきれいに保つための詳細なガイドを提供いたします。
本記事では、「冬場の洗車のコツ」や「冬場の洗車頻度は」「冬場の方が夏よりも車が汚れる理由」、冬に車が汚れやすい理由、洗車頻度、そして洗車のタイミングについて、1987年創業「車のコーティング専門店ポリッシュファクトリー」の及川が解説します。
冬に車が汚れやすい理由
道路の塩化カルシウム(融雪剤):
- 雪や氷を溶かすために道路に撒かれる塩化カルシウムや融雪剤が、車の下回りやボディに付着しやすくなります。これらは腐食を引き起こすため、放置すると車の寿命を縮める可能性があります。特に雪の多い地域ではさらに注意が必要です。
泥や砂:
- 雪が溶けた後、道路に泥や砂が残り、それが車に跳ね上がります。特にタイヤやホイール、下回りに多く付着します。スタッドレスタイヤを履いているとさらに強い汚れになります。
湿度と降雨や降雪:
- 冬は湿度が高く、降雨や降雪によって車が汚れやすくなります。泥水が飛び散りやすく下周りには特に汚れがこびりつきやすい環境です。
排気ガスと煤:
- 寒冷時にエンジンを暖めるため、アイドリングが増え、排気ガスやすすが車に付着しやすくなります。気温が低いと特に排気ガスが汚れます。
洗車頻度とタイミング
洗車頻度:
- 冬場の洗車頻度: 冬は特に車が汚れやすく、塩化カルシウムなどが付着するため、週に1回程度の洗車が推奨されます。これにより、腐食や塗装のダメージを防ぐことができます。簡易的な洗車でも効果はあります。
洗車のタイミング:
- 融雪剤が撒かれた後: 融雪剤が撒かれた後や、雪が溶けた後は特に洗車が必要です。早めに洗車することで、塩化カルシウムの腐食を防ぎます。
- 雨や雪の後: 雨や雪の後は、泥や砂が付着していることが多いので、できるだけ早めに洗車することをおすすめします。
- 晴れた日: 冬場でも晴れた日は洗車に最適です。気温が高いときに洗車することで、水が凍りにくくなります。
洗車のポイント
下回りの洗浄:
- 融雪剤や泥が付着しやすい車の下回りを念入りに洗浄することが重要です。自動洗車機の下回り洗浄モードを利用すると便利です。
高圧洗浄機の使用:
- 高圧洗浄機を使用することで、泥や塩化カルシウムを効率的に洗い流すことができます。
洗車後の拭き取り:
- 洗車後はしっかりと拭き取りを行い、水分を残さないようにします。冬場は特に水が凍りやすいため、しっかりと乾燥させることが大切です。エアーブロアーや大判のマイクロファイバークロスがおすすめです。
ワックスやコーティング:
- 洗車後にワックスやコーティングを施すことで、塗装面の保護を強化し、汚れが付着しにくくなります。塩カルに強いコーティングを専門店に依頼するのも良いでしょう。
冬場の洗車のコツ
洗車のタイミング:
- 晴れた日や暖かい時間帯を選ぶ: 気温が0℃以上の日や日中の暖かい時間帯に洗車を行うと、水が凍りにくく、作業がしやすくなります。
- 融雪剤が撒かれた後: 融雪剤や塩化カルシウムが付着したままにしないために、融雪剤が撒かれた後や雪解け後には早めに洗車することが重要です。
適切な場所の選択:
- 風のない場所: 風が強いと水がすぐに凍りやすいので、風の少ない場所で洗車するようにします。
- 日当たりの良い場所: 日光が当たる場所で洗車をすると、水が凍りにくくなります。
使用する水の温度:
- ぬるま湯を使用: 冷たい水ではなく、ぬるま湯(30〜40℃)を使うと、洗車がしやすくなり、水が凍りにくくなります。温水洗浄機も効果的に汚れが除去できます。ただし、熱湯は塗装を傷める可能性があるため避けましょう。
高圧洗浄機の利用:
- 高圧洗浄機で泥や塩を除去: 高圧洗浄機を使うことで、車の下回りやホイールに付着した泥や塩化カルシウムを効率的に除去できます。特に下回りは念入りに洗浄することが重要です。
- 融雪剤や泥が付着しやすい車の下回りを念入りに洗浄することが重要です。自動洗車機の下回り洗浄モードを利用すると便利です。
洗車用品の選定:
- 専用の洗車シャンプー: 冬用の洗車シャンプーや、汚れを効果的に落とす専用シャンプーを使用します。
- 柔らかいスポンジやマイクロファイバークロス: 塗装を傷めないよう、柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスを使用します。
洗車後の乾燥:
- 迅速に拭き取る: 洗車後はできるだけ早く拭き取りを行い、水分を残さないようにします。特にドア周りやトランクの隙間などはしっかり拭き取ります。
- エアブロー: エアブローを使って隙間の水分を飛ばすと、凍結のリスクを減らすことができます。
ワックスやコーティングの活用:
- ワックスの塗布: 洗車後にワックスを塗布すると、塗装面の保護を強化し、汚れが付きにくくなります。
- コーティングの施行: セラミックコーティングやガラスコーティングを施すと、耐久性が高まり、汚れや水分の付着を防ぐことができます。塩カルに強いコーティングを専門店に依頼するのも良いでしょう。
冬の洗車の注意点
水が凍らないように注意:
- 気温が低い場合、水が凍りやすいため、洗車中や洗車後に水が凍らないよう常に注意が必要です。
体調管理:
- 冬場の洗車は冷たい作業になるため、手袋や暖かい服装で作業を行い、体調を崩さないように注意します。
洗車後の運転:
- 洗車後すぐに運転する場合、ブレーキの水分が凍結する可能性があるため、最初はゆっくりと走行し、ブレーキを何度か踏んで水分を飛ばすことが重要です。
ドアシールやゴム部分の凍結防止:
- ドアのゴム部分やシール部分は凍結しやすいため、シリコンスプレーなどを塗布しておくと凍結防止になります。
まとめ
以上冬の洗車について注意点や方法を説明してきました。上記の方法を実践することで、冬の間も車の美しさと耐久性を保つことができます。
車に乗ることは楽しくあるべきです。苦痛にならないようにそれぞれのオーナー様が快適な洗車方法を選択し長く綺麗に乗れるようにできれば幸いです。