洗車とコーティングに役立つ知識

雨が降る前に洗車するメリットデメリット,その効果とは?プロが解説

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雨が降る前に洗車??なんで??

クルマをキレイに保つためには洗車が必要です。気温が高く晴れた日の洗車はできるだけ避けた方が良いということは最近はよく知られるようになりました。

洗車の日を自由に選べる人ばかりではありませんね、特に洗車を予定していた日の翌日が雨の天気予報では洗車をすべきかどうか。洗車をするなら雨が降る前と降った後のどちらが良いのでしょうか。

・洗車は次の日が雨の予報だったらしない方がいいの?

・洗車するなら「雨の前」「雨の後」どっちが良い? クルマを洗うのに最適なタイミングは一体いつ?

・洗車は雨の前にしても大丈夫?洗車のタイミングについても紹介いたします。

本記事では、1987年創業、カーコーティング専業一筋30余年、新車中古車の施工台数は20,000台超という経験の東京の車コーティング専門店を営む現役施行者である及川が、ディーラーコーティングのオプションであるボディコーティングを「翌日が雨の場合の洗車は良いの?」「雨の前の洗車のメリットとは」について解説いたします。

洗車するとどのような効果があるのか

洗車には色々な役割があります。車を綺麗にすることで運転する際の視界の確保に役立ちますし、洗車時には洗車タオルなどで拭くことにより普段との違いに気がつくなどのメリットがあります。

屋外保管の場合は鳥フンの付着を早めに気がついて除去できたり、鉄粉がひどくついたりという事も早期に発見できます。

雨の日に限らず洗車をすることでクルマのエクステリアの状態の変化に気がつくことができるので早めに対処ができます。

普段よりまめに車をきれいにすることでより簡単な洗車できれいを保てるようになります。洗車をサボり気味になると汚れが堆積して取れにくくなります。

洗車に適した天候とは

気温の高い日やよく晴れて太陽光が当たる場所での洗車はあまり洗車には向いておりません。水道水水滴が残った状態にする時間が長いと蒸発でミネラルやカルシウムが乾いて焼けて固着することがあります。

そういうことが連続で起きるとデポジット(ウォータースポット)が発生して酸性ケミカルを使ったり、ひどい場合はコンパウンドで磨きをかけないとレなくなったりもします。ボディも痛みますがウインドウガラスにもシミがついたりウォータースポットがついてしまうので注意が必要です。

あまりにも天気が良い日に洗車すると、拭き上げる前にボディが乾いてしまい、そのときに水滴がレンズのようになってボディに水シミをつける原因にもなります。

風の強い日も洗車に適しておらず、濡れたボディにホコリなどが付着してしまい、拭き上げるときに細かい傷をつけてしまう可能性があります。

ピーカンの晴れた日や気温の高い日ではなく、曇天の日や気温が幾分下がっている早朝や太陽が落ちてからの方が洗車に適しています

またシャンプー洗車などの場合はシャンプー成分が乾くと水垢の原因にもなります。水分やシャンプーが乾きにくい曇天の日が洗車に適しています。

洗車を雨の前に行うメリットとは

一番のメリットは付着している汚れがふやけているので汚れが落ちやすい!

曇りの日が洗車に向いているとわかっていても、明日は雨だから洗車はやめておこうかな〜と洗車を止める方もおられますが雨天洗車だからこそのメリットもあります。

泥汚れなどが既についている場合は雨により汚れが緩くなり取れやすくなります。その他鳥糞などもふやけているのでゴシゴシとやらなくても済みますので頑固な汚れたこびりつく事もありません。雨が降る前の洗車をすると堆積していたボディの汚れが落ちるため頑固汚れの塊が残ることはありません。

雨の中の洗車の場合はワックスやプロが行ったコーティングの効果を実感できます。汚れの層を落とすことにより撥水層が露出してきて撥水コーティングの場合は水玉になり、親水の場合は波が引くように水滴が引く様子が見られると思います。

また雨が降る前に洗車をすると、洗車中の雨水も、晴れた後の雨水も水シミにはなりにくい水滴なのです。水道水に比べると雨水の方が不純物が少ないので曇天洗車よりも乾いた後のウォータースポットの心配が少なくなります。

晴れた日の水道水の洗車の残滓成分よりも安全なのでシミと言う点ではきれいなボディが長持ちする可能性は高いのが雨の洗車です。

雨が降っているときに洗った方がいい?

雨の直前に洗車をするよりも雨が降っている時に洗車をして雨があがる頃に合わせて洗車を完了させる方法が一番効率が良いとも言われています。

雨で全体が濡れている状態だとシミも作りにくいですし、水道水よりも不純物は少ないので安心です。雨上がりのタイミングをきちんと見計らうことができれば最高の洗車になるかもしれませんね。

また雨降りの前に洗車をすれば、洗車をした後雨に濡れてしまうので拭き上げをする必要がなくなります。雨水で多少汚れは付いてしまうものの、きれいなボディ表面に付く汚れは通常の洗車前よりもきれいなことも珍しくありません。

ただし雨の降り始めから数分で上がるような雨の場合は、大気中の汚れが含んだ汚い雨が降り落ちてくるので、待機中の汚れを流し落とすくらいの一定の雨が降った後がおすすめです。

まとめ

雨が降る前の日や雨の日に洗車した後の注意事項

雨天時やその前に洗車をすれば汚れの堆積やシミの原因を減らすことができますが、できれば放置せずにその後雨が上がり次第、ほんの5分~10分で構わないので残った雨水をサッと拭き取りましょう。

わずかな手間を惜しまないことで、雨の日にきれいにした状態を保つことができるのです。

雨の予報が出ているときは洗車しない方がよいのではと思いがちですが、実際は思った以上にメリットがたくさんあります。自分で洗車する日を選べる人は、あえて降雨前を狙うのもひとつの手ではないでしょうか。

しかし多くの人は、時間的制約があるため洗車する日を選べませんが、汚れを堆積したままにせずに定期的に洗車をされるかお金をかけて洗車屋さんにお願いされるのも良いかもしれません。

汚れを堆積したままで時間を経過することを避けると良い状態を保てます。

 

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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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