洗車とコーティングに役立つ知識

プロが選ぶホイールコーティング剤のおすすめ3選!やり方や注意点も徹底解説

新車で買ったばかりだからボディー用コーティングだけでなく、ホイールも綺麗に維持したいけど、ホイールコーティング剤って色々あってどれが良いのかわからない。

DIYを考えているが、専門店に依頼すると効果に違いがあるのだろうか。価格はどれくらいするんだろう。

車の中で一番汚れやすいパーツであるホイール。みなさんも一度はご自身でホイールコーティングを検討されたことがあるのではないでしょうか。

しかし、ネットで「ホイールコーティング剤 おすすめ」などと調べても候補が多過ぎて結局どれが良いのか分からない、自分でやるよりコーティングの専門店に依頼した方が良いのかな等、多くの悩みを抱えられているかと思います。

本記事では、ホイールコーティング検討者の方々向けに、おすすめのホイールコーティング剤や、絶対におすすめしないコーティング剤、施工方法などを、1987年創業の「車のコーティング専門店ポリッシュファクトリー」を営む及川が說明していきたいと思います。

ポリッシュファクトリーのホイールコーティング料金表はこちら

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ホイールコーティング剤のおすすめ3選!

さっそく、本記事の読者の皆様が一番興味を持って頂いているコーティング専門店がオススメする市販のホイールコーティング剤おすすめ3選を紹介していきます。

尚、選定時のポイントは施工のしやすさや価格というよりはホイールコーティングの「効果の持続が期待できる市販商品」を厳選してお伝えできればと考えております。

1.「ホイールクリスタル」洗車の王国

画像元:https://item.rakuten.co.jp/sensya/799-025/

 

一般的に、ほとんどのホイールコート剤は石油系溶剤を使用しており、石油系溶剤は、酸化が天敵です。酸化してしまった後のコーティング表面は、ボロボロになり雨で簡単に流れてしまいます。

洗車の王国の「ホイールクリスタル」は世界中で使われており有名なだけあって、市販品としては酸化や劣化を起こしにくい、硬化型ガラスコーティング剤となっておりますので、その点相応に効果のあるものと思います。

商品説明では、熱に非常に強く、「1,000℃程度の熱では劣化を起こさない」と記載されてます。耐熱性がそこまで必要なのかという疑問はありますが、その他の厳しい環境下にも総じて耐久性があるものと思いますので市販品としてオススメの一品です。

【商品概要】

液性

硬化系ガラスコーティング

(中性 / 成分:オルガノシラン、アルミニウムキレート化合物、ノルマルヘキサン、帯電防止剤、添加剤)

使用タイプ

塗布専用クロスで塗り込み後、拭き上げ専用クロスで拭き上げ

容量

50ml

価格

約4,000円前後(amazonリンク

持続期間

約1年程度

2.「ホイール専用コーティング」Hybrid Nano Glass

画像元:https://item.rakuten.co.jp/glasscoating/tirewheelcoating-001/

ハイブリッドナノガラスの「ホイール専用コーティング」はその名の通り、車のホイール用に専用設計された硬化型のガラスコーティングで、ドイツ車で悩みの種であるブレーキダストも寄せつけないことから、特に輸入車・高級車ユーザーから支持されています。

もともと人気のある商品ですが、従来の製品がフルモデルチェンジされ、以下3点の進化を遂げたことにより人気がより加速している印象です。

  1. 撥水・防汚性能
  2. 耐久性
  3. 施工性

市販品としては、特に「1.撥水・防汚性能」と「2.耐久性が高いこと」がオススメできる点です。

【商品概要】

液性

硬化系ガラスコーティング

使用タイプ

付属クロスで塗り込み後、拭き上げ

容量

18ml

価格

約4,600円前後(楽天)

持続期間

不詳(3ヶ月ノーメンテでの効果は確認済)

3.「ホイール専用ガラスコーティング剤 『G.Guard』」WONDER TEC

画像元:WONDER TEC HPより

 

「G.Guard」はホイールに塗布することでシリカガラスという非常に薄いガラス膜を作るホイール専用コート剤です。

シリカガラスのガラス膜は紫外線に強く高い耐久性を発揮するとともに、約700℃程度の熱に耐えられ、不燃性・耐酸性・耐透水性・耐汚染性・防錆性に優れています。

ホイールは過酷な条件下にあり、ブレーキダストをはじめ様々な汚れが付きやすい物ですが「G.Guard」を施工すると、頑固なブレーキダストなどの汚れが付きにくくなります。

注意点としては、メッキホイールや表面が鏡面処理してあるホイールには施工できないようですのでご留意ください。

【商品概要】

液性

硬化系ガラスコーティング

(G.Guard-Ⅰ/シラン・メタノール・変性シリコン・IPA他

G.Guard-Ⅱ/チタン誘導体・アルコール類・その他)

使用タイプ

塗布専用クロスで塗り込み後、拭き上げ専用クロスで拭き上げ

容量

不詳(ホイール4本の場合、表裏で1台、表のみで約2台分施工)

価格

問合せ要

持続期間

不詳

 

絶対にオススメしないホイールコーティング剤

次に、他ではあまり見られない私自身が独断と偏見で選ぶ絶対にオススメしないホイールコーティング剤も紹介していきます。

他記事では「ホイールコーティングおすすめ●選」の中にランクインしている商品もございますが、あくまで手軽さや汎用性は考慮せず、コーティングの効果のみに焦点を置いた場合にオススメできない商品を掲載しておりますので、お客様のニーズ次第では良品となり得る点もお含み置き頂ければ幸いです。

「バリアスコート」WAKO'S(ワコーズ)

画像元:https://item.rakuten.co.jp/ainekusu/a142/

 

車好きなら誰もが一度は目にしたことがあるワコーズのバリアスコート。オートバイ・自動車のボディやホイール・レンズ類・スクリーン類・ヘルメット・シールド等、様々な用途に使うことができる万能なコーティング剤で、施工もシュッとスプレーをして拭き取るだけの簡単作業です。

使い勝手という面では使い道はあるかもしれませんが、一度触っただけでとれてしまう(商品説明には持続力は最長6ヶ月と記載されておりますが、、、)簡易コーティング的な印象があり愛車を大事にされる方にはあまりオススメできません。

「ホイールコーティング」SONAX(ソナックス)

画像元:https://item.rakuten.co.jp/gyouhan-shop/g0820010000008/

 

ドイツのカーケミカルブランドSONAX(ソナックス)が出しているホイール専用コーティング剤で非常に有名な商品の1つです。

また、スプレータイプのコーティング剤で施工が簡単な点も特徴的ですが、効果の持続性という点では、施工が簡単である半面、効果が長続きしないためあまりオススメはしません。

基本施工後は拭いたらいけない、拭いた段階でコーティング効果が薄れるという商品です。

ホイールコーティングの効果とは?

では、コーティングをするとどうなるでしょうか?

 

ホイールコーティングをすると、ボディーコーティングと同様、コーティング皮膜を形成することで汚れが落ちやすく、小キズから守ることが可能です。

コーティング皮膜は犠牲膜となり、平滑であるため汚れが落ちやすく、また飛んできた小石なども皮膜が犠牲となり、ホイール自体に傷がつくことから守る作用が働きます。

ホイールコーティングの効果をまとめると、下記になります。

  1. 皮膜が平滑なため、汚れがつきにくく、落ちやすい
  2. 皮膜が犠牲となるため、ホイールを小キズから保護
  3. 長期間に渡って、耐久性を発揮(※お店ごとによって耐久期間は違う)

日常使用で汚れやすく、傷が付きやすい部位であるからこそ、ホイールのコーティングはおすすめです。

ホイールコーティングの施工方法

ご自身でホイールコーティングを行う際に、いきなりコーティング剤を塗って良いのでしょうか。

答えはNOです。

コーティング剤を塗るまでにいくつかやらなければならないことがございますので丁寧にご説明いたします。

これらを順序通り行うことにより愛車のホイールにしっかりとコーティングが密着し綺麗に保つことができるので是非ご一読ください。

ホイールコーティングのやり方は以下の順序となります。細かく見ていきましょう。

❶ホイールの洗浄

❷鉄粉除去 

❸脱脂

❹ホイールコーティング

ホイールコーティングのやり方①:ホイールの洗浄

いきなりブラシで擦るのではなく、まずはこびりついた汚れをしっかりと流水で洗い流しましょう。水で汚れを流すことは忘れがちですが、重要な作業です。

水の力で堆積した汚れを流した後に、ホイールシャンプーとブラシやスポンジを使ってホイールを綺麗にしていきます。尚、硬いブラシを使用することや、ブラシでゴシゴシと擦るのはNGです!

ホイールの裏側やキャリパー、ナットの穴など洗いにくい場所もしっかりと丁寧に優しく洗いましょう。

ホイールコーティングのやり方②:鉄粉除去

次にシャンプーでは落とせない鉄粉をしっかりと除去していきましょう。ゴム手袋をつけずホイールを撫でるように触ると鉄粉がついている場合はザラザラとした触り心地が実感できると思います。

鉄粉はシャンプーでは落とせないので専用の「ホイールクリーナー」を使って除去していきます。

鉄粉を綺麗に無くさないとコーティング がしっかりとホイールに密着しないため効果の持続性に大きく関わってきます。

一手間にはなりますが大事な作業ですので忘れずに行いましょう。

ホイールコーティングのやり方③:脱脂

脱脂は、洗車で洗いきれなかった汚れを落としたりシャンプーやクリーナーなどのすすぎ残しがあるかもしれないので必ず行いましょう。

脱脂もしっかりと行うことでコーティング剤がしっかりとホイールに密着でき効果も長続きします。

またホイールの裏側や細かい部分は洗車で落としきれていない可能性が非常に高いので照明を使って一本一本綺麗に脱脂することが望ましいです。

ホイールコーティングのやり方④:ホイールコーティング

最後はコーティングのやり方です。ポイントは2点。

①「ムラなく塗布すること」と②「しっかりと拭きあげること(拭きあげが必要なコーティング剤の場合)」です。

綺麗に拭き取ったつもりでも太陽光にあたった際にムラが見えてくる場合があるので注意しましょう。

また、コーティング剤ごとに塗布方法や拭きあげ有無、使用してはいけないホイールや、硬化までの時間も異なるので説明書をよく確認の上作業して頂ければと思います。

コーティング施工後は洗車OK?やってはいけない洗い方3つを簡単レクチャー!

ホイールコーティングを施工した後は皆さん共通して「効果を持続させたい!」気持ちかと思います。長持ちさせるには定期的な洗車メンテナンスはもちろん必要ですが、洗車方法を誤ると良かれと思って行った洗車が逆にコーティング効果を半減させてしまいます。

そこで以下の3点は特に注意しましょう!

❶毛先の硬いブラシは使わない

❷強酸性&強アルカリのクリーナーは使わない 

❸いきなり洗わず流水でしっかり流す

①毛先の硬いブラシは使わない

ホイール洗浄用の毛が硬いブラシは使用しないことをおすすめします。これは考えればわかることですが、硬いブラシを使ってしまうと汚れとともにせっかく施工したコーティングのガラス被膜まで除去してしまう可能性があります。

「そんなことしないよ!」と思ってる方も多くいらっしゃるかと思いますが、実は意外にやってしまいがちです。

なぜならカー用品を取り扱う量販店やホームセンターでホイール専用ブラシとしてあたり前のように陳列されているからです。頭ではわかっていても専用ブラシと書かれた商品を見てしまうと使ってしまう可能性もありますのでご注意ください。

尚、当社ではホイールを洗う際も多種多様なブラシやスポンジを駆使しますが、万能的に使えるブラシとしては以下もありますのでご参考ください。

②強酸性&強アルカリのクリーナーは使わない

ホイールクリーナーは「酸性」「中性」「アルカリ性」の大きく3つに分けることができます。

酸性は鉄粉が固着した場合に溶かすため、アルカリ性はホイールダスト等に含まれる油分系の汚れを落とす場合に効果的ですが、どちらも使用は要注意です。

なぜなら、強酸性や強アルカリ性のクリーナーを使用した場合に、これに耐えられるようなホイールコーティング剤は少なく、ほとんどのものが汚れとともにコーティングまでも除去してしまう可能性があるからです。

専門店が使用する酸性クリーナーなどはコーティング を傷付けずに汚れや鉄粉のみを除去するようなものもありますが、市販のものでそこまで優れものはあまりないかと思いますので使わないようにしましょう。

③いきなり洗わず流水でしっかり流す

これは一番やってしまいがちですが、ホイールには鉄粉等も含む汚れが堆積してます。そんな中でいきなりシャンプーを吹きかけゴシゴシとブラシで洗った場合、ホイールはどうなるでしょうか。

目に見えない場合もありますが、間違いなく「傷だらけ」になります。

これはホイールコーティングをしていても同様なことが言えます。

つまり、せっかく丁寧に施工したコーティング膜をブレーキダスト等の汚れとともに自ら剥がしてしまう

ことになります。

これらを避けるために必ず洗う前にホイール全体を水でしっかり流しましょう!

ガラスコーティング専門店で施工する場合

DIYでホイールコーティングを施工される場合、メリットとしては、価格が安いこと、そして自分で施工することによって、車に愛着がさらに湧くことなどでしょうか。触れば触るほど、新たな気づきが有り、車への思いが深まりますよね。

一方、専門店で施工する場合のメリットは、施工に適した環境下で、優れた液剤、経験豊富なスタッフよる施工ができるため、性能に優れ、安心できるかと思います。

お店によっては、耐久性が3年というところもあります。デメリットは、市販品でDIYする場合よりも、高価になるということかと思います。

当社で行うホイールコーティング(ボディコーティング施工時の有料オプションとなります)では、温度管理された完全密閉空間で市販ではなくホイールコーティング専用の優れた液剤を使用し、二回塗りを行うことでコーティングをより強固なものとしております。

ポリッシュファクトリーのホイールコーティング料金はこちら

まとめ

以上、ホイールコーティングについて、おすすめのホイールコーティング剤や、おすすめしないコーティング剤、施工方法を說明させていただきました。

汚れやすい構造であるホイールは、汚れや傷から守るためにもコーティングはするべきです。DIYで施工されるのか、お店で施工をお願いするのかは、予算や車への価値観によって人それぞれ判断が違うかと思います。

自分に合ったコーティングを施工して愛車を大事になさってください!

  • この記事を書いた人
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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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