皆さん、こんにちは。35年以上のキャリアを持つカーコーティングの専門店の及川です。今日は、カーケア業界で噂の「シラザン50」について、詳しくお話ししていきますね。
シラザン50ってどうなの?撥水性は?防汚性は?耐久性は? と思われた方は多いと思います。当社の専門店のコーティングは施工性以外の全てにおいてシラザン50を上回っています。施工性は抜群に良いですね!!
実際に施工して施工性や撥水性などを試しましたのでどうぞ読み進めてみてください。
シラザン50の登場と市場の反応
シラザン50が市場に登場したのは約2年前のこと。当初は「また新しいコーティング剤か」と半信半疑だった私も、実際に使ってみてその施工性に驚かされました。
登場以来、シラザン50は急速に注目を集めています。特に、その持続性と撥水効果に関しては、多くのカーオーナーから高い評価を得ているようです(参照は販売本サイトの口コミ欄)。ある顧客は「河口学さんも推奨しているので使って見たいコーティング剤」と絶賛していました。
一方で、「本当にそんなに効果があるの?」「値段が高すぎない?」といった声も聞こえてきます。今日は、そんな疑問にも答えていきますね。
執筆時のシラザンの商品構成は「シラザン50ダイアモンド」「シラザン50ダイアモンドプラス」「シラザン50ダイアモンド200」ですが標準的な商品として「シラザン50」をチョイスして見ました。
シラザン50とは?基本情報と特徴
まず、シラザン50の基本情報をおさらいしました。
- 製品名の由来:主成分のポリシラザンの「シラザン」部分と何かしらの50という数値の由来を合体させたのでしょうか。
- 主な特徴:
- 撥水性能
- 高い耐久性(約4年以上持続)
- 優れた光沢効果
- 強力な保護機能
- 適用対象:ほぼすべての車種に適用可能
シラザン50の最大の特徴は、その持続性です。一般的なコーティング剤が1年程度で効果が薄れるのに対し、シラザン50は4年以上効果が持続します。これは、私のような専門家から見ても信じがたい驚異的な数字です。
シラザン50の主な効果と利点
では、シラザン50を使用するとどんな効果が得られるのでしょうか?メーカーが発表している主な効果と利点を見ていきましょう。下記は商品サイトに書かれている文章です。
1 桁違いの撥水力
シラザン50の撥水性能は、施工後の車に水をかけると、まるでコロコロと転がるように水滴が流れ落ちていきます。(しかしながら撥水性能の維持には定期的なメンテナンスが必要です)
2 深い艶
シラザン50を施工すると、車の塗装面に薄い保護膜が形成されます。新車のような輝きと艶が長期間持続するらしいです。
3 強力な保護効果
紫外線や酸性雨、鳥の糞害など、車の塗装を傷める要因からしっかりと車体を守ります。特に、海沿いや工場地帯など、過酷な環境下でも効果を発揮します。
4 洗車の手間減少
強力な撥水効果により、汚れが付きにくく、付いても落ちやすくなります。結果として、洗車の頻度と手間が大幅に減少します。
今回の記事では「シラザン50」のデメリット、評判、失敗、口コミなどはリサーチせずに実際に及川が施工と施工後の評価を行いました。
実際の施工体験:プロの視点から
私自身、数多くの車に色々なコーティングを施工してきました。その経験から、シラザン50施工のポイントをいくつか紹介します。下地処理についてメーカーは基本的には下地処理の必要はないとうたっています。
- 下地処理の重要性:シラザン50の効果を最大限に引き出すには、専門家の視点からは適切な下地処理が不可欠です。塗装面の汚れや古いワックスを完全に除去することが重要です。
- 均一な塗布:シラザン50は均一に塗布することで、最高の効果を発揮します。ムラができないよう、丁寧に作業を行います。
- 硬化時間の遵守:完全な効果を得るには、指定の硬化時間を守ることが重要です。急いで洗車などを行うと、効果が損なわれる可能性があります。
説明書には作業終了後2時間は雨天や結露等、水に濡れないようにしてください。と書いてあります。完全硬化には約1ヶ月とも書かれています。また注意書きで赤字で※花粉などの汚れが付着した場合は早めに優しく水洗いしてください。とも書かれています。またシャンプー洗車は施工後1週間後からとも書かれています。
シラザン50の使用方法
シラザン50の使用方法について、当社施工の場合の手順を簡単にご説明します。
- 下地処理:車体を十分に洗浄し、古いワックスや汚れを完全に除去します。
- 塗布:専用のアプリケーターを使用し、小さな範囲ずつ丁寧に塗り広げていきます。
- 拭き取り:塗布後、指定の時間が経過したら、専用のマイクロファイバークロスで丁寧に拭き取ります。
- 硬化:施工後は12時間以上、水に触れないようにしました、雨に当たったのは施工後4日後でした。
施工に関しては非常に楽でした。これは特筆すべきものです。
短期的効果:施工直後から1ヶ月目までの変化
シラザン50の効果は、施工直後から顕著に現れます。
- 施工直後:艶が感じられましたが滑らかさは当社が使用している商品と比べるとあまり感じませんでした。
- 1週間後:撥水性能が最大限に発揮されます。雨天時の運転が格段に楽になったと、多くのお客様が実感される時期と思われます。
- 2週間〜1ヶ月:艶と撥水性能が安定します。この時期、「洗車が楽になった」という声をよく聞きます。
ボンネットを3等分してシラザン50や当社商品のコーティング2種類を比較用に施工しました。下地は特にプロとしての施工ではなく、磨きなどは行わずに脱し工程を経てコーティングを行うという流れです。
シラザン50の施工マアニュアルには特に下地の磨きを行わなくとも良い旨が書いてありますのでそれにしたがいました。施工後4日間は雨にも当たらず全く問題ない保管をいたしました。
こちらが施工約10日後の雨後の撥水状態です。まぁまぁの撥水ですが接触角はそれほどでもなくどちらかというと疏水傾向にあります。
こちらの画像は画像は施工約1ヶ月後の水玉の状態です。前回よりも全体的に水滴がつぶれてきている感じですね。
手触りもガラスコーティング特有の滑りにくさがあります。今回は特にTOPコートなどは使用しておらず純粋にシラザン50のみで施工しています(多くの方が単体施工を想定していると思ったためです)
こちらの画像は画像は施工約2ヶ月後の水玉の状態です。前回よりもさらに全体的に水滴がつぶれてきてますね。左側は当社のコーティング施工状態です。パチパチの撥水です。
シラザン50の価格と費用対効果
シラザン50の価格は、確かにWAXと比べると高めです。車のサイズにもよりますが、8,000円で出来るのは嬉しいですね。
同じカテゴリーの他製品と比較して、シラザン50の位置づけを見てみましょう。
製品名 | 価格(目安) | 耐久性 | 施工の難易度 | 効果 |
---|---|---|---|---|
シラザン50 | 8,000円〜10,000円 | 3年以上 | 比較的簡単 | 中程度(特に皮膜性) |
一般的なワックス | 2,000円〜5,000円 | 1〜2ヶ月 | 簡単 | 中程度 |
プロ用ガラスコーティング | 30,000円〜100,000円 | 3~5年以上 | 難しい(専門知識必要) | 高い |
この比較から見えてくるシラザン50の特徴は以下の通りです
- 価格:一般的なワックスよりは高価ですが、プロ用ガラスコーティングと比べると手頃な価格帯です。
- 耐久性:通常のワックスよりも長持ちし、プロ用コーティングに近い耐久性を持っていると言われています。
- 施工の難易度:プロ用コーティングほど専門的な知識や技術を必要とせず、DIY愛好家でも比較的簡単に施工できます。
- 効果:特に皮膜性において高い効果を発揮し、一般的なワックスを上回る性能を持っています。表面特性については時間経過した状態を逐次を追わないと分かりません。
価格の妥当性:性能とコストのバランスを考える
シラザン50の価格は、その施工性とメーカーがうたう耐久期間をそのまま受け止めると妥当だと私は考えています。性能の長期観察はしていませんのでまだその点はおすすめできませんが以下の点を考慮してみてください。本当にメーカーがうたう性能を担保できれば下記のことがおすすめできますね。
- 長期的な保護効果:3年以上車体を保護することで、車の資産価値を維持できます。
- メンテナンスコストの削減:洗車の頻度が減ることで、長期的には水道代や洗車用品の費用が節約できます。
- 時間の節約:洗車やワックスがけの手間が大幅に減ることで、貴重な時間を他のことに使えます。
「でも、それでも高いよ」という声も聞こえてきそうです。2,000円台でのスプレーシーラントなどと金額を比べると確かに、初期投資としては高額です。ただ、愛車を長く美しく保ちたい、メンテナンスの手間を減らしたいという方にとっては、十分に価値のある投資だと考えて良いかもしれません。
結論:シラザン50は期待に応えているか
結論から言えば、シラザン50は施工性に関しては素晴らしいものです。私が35年以上のキャリアで扱ってきた中でもトップクラスです。その効果、持続性に関してはまだ1ヶ月しか見ていないので今後随時報告が出来ればと思います。
シラザン50が向いている人は自分でDIYコーティングがお好きな人には最適ですが自分で施工したことが全く無い方や不器用な方にはオススメできません。
定期的にメンテナンスや洗車が出来る人、撥水TOPコートをまめに出来る方でしたら良いと思います。なんと言っても抜群の施工性ですので。
最後に一言。シラザン50は確かに素晴らしい製品かもしれませんが、それでも定期的なケアは必要と考えます。愛車との付き合い方次第で、シラザン50の真価が発揮されると思います。みなさんも、ぜひ愛車との新しい関係を築いてみてはいかがでしょうか。