洗車とコーティングに役立つ知識

洗車機で車を洗うと傷がつくは本当?コーティング専門店が解説!

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ガソリンスタンドやコイン洗車場によくある洗車機

割とリーズナブルにそしてスピーディに綺麗にでき、手洗い洗車のように汗をかくこともなく洗車が完了するのは魅力的ですよね。

その一方で使ってはみたいけど「洗車機は傷がつく」という噂を耳にしたことはありませんか。

そこで本記事では、洗車機で車を洗うと傷がつくという噂は本当か嘘か洗車機による傷をなるべく防止する方法、そして万が一洗車機で傷が入ってしまった場合の対処についてを1987年創業「車のコーティング専門店ポリッシュファクトリー」の及川がご紹介します。

「洗車機は傷がつく」という噂は本当です。

まず「洗車機は傷がつくのか」に対する結論は、傷がつく可能性があるかないかでいえば傷がつく可能性はありますのでその意味では本当になります。

近年、洗車機は大幅に改良がされブラシの質も上がり、車に大きなもしくは深い傷がつく可能性は昔に比べると低くなっているといえます。

ただし、絶対に傷がつかないとはいえません

そもそも「傷」という定義ですが、一般の方の考える傷とコーティングの専門店が考える傷は異なる場合がございます。

当店で言いますと、1ミクロンや2ミクロンという塗装の厚みを計測しながら研磨を行うため、「傷」に対する考え方もシビアなのは事実です。

一般の人が屋外で何気なく車を見た状態で判断するわけではなく、特殊照明も駆使しながら限りなく微細な傷を除去し、そしてコーティングします。

つまりある程度厳しい目線で見てしまうと目視でみえるレベルの傷はつく可能性は高いと思います。

しかし、爪が引っかかるような傷は余程のことがない限り大丈夫になったと思います。

洗車機によって傷がつく要因

なぜ洗車機を使うと傷が入ると言われるのでしょうか。

洗車機を使用した際に車に傷がつく原因は以下が考えられます。1.ブラシの素材は注意が必要です。

1. ブラシの素材と摩耗

洗車機のブラシが硬かったり、摩耗して劣化していると、車の塗装面に傷がつく可能性が高くなります。
昔の洗車機は硬いプラスチックやナイロン製のブラシが使用されていたため毛先が固く、傷がつくというイメージが定着したようです。

一方、最近の洗車機は特殊な布やスポンジなど柔らかい素材を使ったブラシが主流のため、傷がつきにくい傾向があります。

どのガソリンスタンドでも最新の洗車機を使っているわけではないので、古い洗車機を使っているところは避ける必要があります。

よく下調べをして洗車機を確認の上、洗車機による洗車を選択しましょう。

2. 洗車機のメンテナンス不足

洗車機のブラシに泥や砂利などの汚れが付着していると、これが塗装面を擦って傷をつける原因となります。

3. 車の形状による問題

車の形状や設計によって、洗車機のブラシが特定の部分に強く当たりすぎることがあり、その結果該当部位が傷がつくことがあります。

しかし、最新の洗車機は車両形状を読み取るセンサーの感度が大幅に上昇しているものもあるので旧式なのか最新なのかによって変わってくるでしょう。

傷がつきにくい洗車機の特徴

傷がつきやすいというイメージの洗車機ですが、比較的新しいモデルの洗車機は、傷がつくリスクが軽減されています。

傷がつきにくい洗車機の特徴は、以下のようなものがあります。

1. ノンブラシ洗車機(タッチレス洗車機)

  • 特徴:ブラシを使用せず、高圧の水流や洗剤で汚れを落とします。
  • 利点:直接接触しないため、塗装に優しく、高圧水流で汚れを効果的に除去できます。

2. ソフトブラシ洗車機

  • 特徴:従来のナイロンブラシよりも柔らかい素材(例えば、スポンジ、布、フォーム素材など)を使用しています。これにより、塗装に対する摩擦が少なくなり、傷がつきにくくなります。
  • 利点:ブラシの素材が柔らかいため、車の表面に優しく、細かい汚れも取り除きやすいです。

3. 定期メンテナンスが行き届いている洗車機

  • 特徴:洗車機自体の定期的なメンテナンスがしっかり行われていることが重要です。特にブラシやノズルの清掃が定期的に行われている洗車機は、傷がつくリスクが低くなります。
  • 利点:メンテナンスが行き届いているため、ブラシに汚れや異物が溜まりにくく、車の塗装を傷つけることが少ないです。

4. 高機能洗車機(モーションセンサー搭載)

  • 特徴:車の形状を検知して、洗車中にブラシやノズルの動きを調整するモーションセンサーを搭載している洗車機。
  • 利点:特定の部位に過剰な力がかからないように調整されるため、傷がつきにくいです。

洗車機による傷を防ぐためにすべきこと5選

洗車機による傷のリスク下げるには以下の方法が挙げられます。

1. 洗車の前処理を行う

事前に車の表面の大きな汚れや砂利を落とすことで、洗車機をした際につく傷を防ぐことができます。高圧洗浄機などを使ってあらかじめ表面をきれいにしておくと効果的です。

2. 洗車機の選定にこだわる

柔らかい素材を使用したブラシや最新の洗車機を選ぶことで、傷がつくリスクを減少させることができます。

3. ノンブラシ洗車機の利用も検討する

ノンブラシ洗車機や高圧洗浄機を使うことで、ブラシによる物理的な接触を避け、傷がつくリスクを減らすことができます。
柔らかいブラシでも傷のリスクが怖い方はおすすめです。

4. 洗車機ではなく手洗い利用も検討する

お近くに最新の洗車機やノンブラシ洗車機などがない方は、手洗い洗車を選択するのも得策だと考えます。

5. 洗車機での洗車の前にコーティングを行う

洗車機で傷がつくリスクを限りなく下げたい場合は、新車や中古車の購入時に塗装を保護するコーティングを行うことも有効な手段です。

コーティングの目的は①塗装を守ることや②美観の維持が主な目的ですので傷から守るのが第一目的ではないのですが、コーティングをすることで多少なりとも傷のリスクを軽減できることはあると思います。

コーティングを施工する手段は、ディーラーコーティングやDIYでのコーティング、専門店にお願いするなどいろいろあります。

紫外線や花粉黄砂、酸性雨など外的要因からも守ることができるので傷の防止以外にもコーティングを行うメリットは多数ございます。
予算はかかってしまいますが、大事にしていきたい方はコーティングをすると良いでしょう。

洗車機で傷がついてしまった場合の消し方

洗車機の使用中に傷がついてしまった場合、修理はどんな方法があるのでしょうか。傷の重症度によってご自身でチャレンジしてみるかプロに依頼するか考えましょう。
以下は車の傷を修復するための一般的な方法と手順を紹介します。

1. 軽微な傷をつけてしまった場合

軽微な傷(表面の浅い傷)は、以下の手順で修復できる場合がございます。

使用するもの

  • 柔らかいマイクロファイバークロス
  • ポリッシュコンパウンド
  • スクラッチ修復ペン(場合による)

手順

  1. 洗車:傷の部分をきれいに洗い、汚れやほこりを取り除きます。
  2. 研磨剤(コンパウンド)使用:ポリッシュコンパウンドをマイクロファイバークロスに少量取ります。
  3. 研磨:傷の部分にコンパウンドを円を描くように優しく擦り込みます。しばらく磨いた後、余分なコンパウンドを拭き取ります。
  4. 確認:傷が目立たなくなったか確認します。まだ傷が見える場合は、再度磨きをかけます。無理はしないようにしましょう。

2. 深い傷がついてしまった場合

表面に見える浅い傷ではなく、明らかに深い傷や塗装が剥がれている場合は、ご自身での修復はおすすめしません。
より専門的な修復が必要ですのでプロにお任せしましょう。

プロにお任せする場合はディーラーもしくは板金塗装屋さんに依頼することになります。
塗装をしその後研磨まで行いますが、傷の修復がメインですので研磨の仕上がりはお店によって様々です。

傷を除去し、他のパネルと変わらない状態にしたい場合はさらにそこからコーティング屋(兼磨き屋)に依頼することになります。

まとめ

使ってはみたいけど「洗車機は傷がつく」という噂を耳にして少しためらってしまっている方々向けに

本記事では、

「洗車機で車を洗うと傷がつくという噂は本当か嘘か」や「洗車機による傷をなるべく防止する方法」、そして万が一「洗車機で傷が入ってしまった場合の対処」についてを1987年創業のポリッシュファクトリーの及川が解説しました。

洗車機で傷がつく原因、なるべくつけないようにするための知識などを身につけた上で愛車を綺麗にするための一手段としてご検討くださいませ。

 

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  • この記事を書いた人

及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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