新車や中古車などを購入し、自分の車に最適なコーティングをしたい。ガラスコーティングとセラミックコーティングのそれぞれの違いを知りたい、コーティングをしたいがどちらを選ぶか迷っている。
それぞれの特徴や効果、耐久性、価格など知りたいという方が多いのでユーザー視線で色々と比較してみました。
本記事では、1987年創業、カーコーティング専業一筋30余年、新車中古車の施工台数は20,000台超という経験の東京の車コーティング専門店を営む現役施行者である及川が、これまで頂いたお客様からの情報や、同業界における経験に基づく知識を踏まえ、「ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い」や「ガラスコーティングとセラミックコーティングはどちらがオススメなのか?」について解説させていただきます。
ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いとは?
新車購入前のオプションでのコーティングやすでにお乗りになっているお車にボディコーティングを施工するにあたりガラスコーティングとセラミックコーティングのどちらのコーティングが良いか検討されている方は多いと思います。
結論から申し上げますと、効果、光沢、などに優れており、持続性が高い商品はセラミックコーティングとなります。
以下セラミックコーティングとガラスコーティングの違いについて解説していきます。
ガラスコーティングとは
ガラスコーティングとは、自動車の塗装面上にガラスのコーティング被膜を形成させる作業のことです。
ポリシラザンやアルコキシシラン等のガラスコーティングはいわゆるポリマーコーティングの仲間であるのですが、被膜の硬度や密着性などのいろいろな物性が異なるものとして、ゆるくて曖昧に分類されているにことが多いです。
一時代を築いた「ポリマーコーティング」は全盛期にいわゆる粗悪品などが出回り、評価やネームバリューが下がったため「ガラスコーティング」という新しく感じる名称を打ち出して明確に区別化をされたとも言われております。
本当の意味でのガラスコーティングは、雨や水道水に含まれる無機質ミネラルとは結びつきが強いため、イオンデポジット(初期の雨染み)は付着しやすい傾向にあります。
特にポリシラザンのスプレー式のコーティングが出廻った当時はシミがついたり乾燥時間が約1ヶ月とかの制約が多いための問題がありました。
現在では溶剤の変更などによりだいぶ解消されたとも聞きますしそのコーティングの専門店もございます。
セラミックコーティングとは
セラミックコーティングとは、シリカ(SiO2)を主成分とする化合物で出来た、コーティング剤のことです。
セラミック被膜の特長は、被膜を多積層化もできることです。(やみくもに多層化することでのリスクもあるので理想は最大でも4〜5層程度とも言われています)
ガラスコーティングと比べて大きな違いは耐候性と耐薬品性に優れるため、中性だけでなく、アルカリ性や酸性のメンテナンス溶剤も使用することができます。
特徴としては自然に被膜が剥がれ落ちることはなく物理的に磨かれたり硬い物で擦られたりしない限り剥がれることはありません。
耐雨染み性能が高いことに加え、被膜の厚みがガラスコーティングに比べ数倍となるため色合いや光沢にも優れております。
反面、セラミックコーティングの高い性能・効果のため、他のコーティング剤と比べ、施工費用は高額になります。
また、他のコーティングに比べ施工技術も相当に高く相応に求められ、完璧な仕上がりを求める場合は施工店の選定も重要になります。
ガラスコーティングとセラミックコーティングそれぞれの特徴
ガラスコーティング | セラミックコーティング | |
駐車環境性能 | 〇 | ◎ |
光沢感 | 〇 | ◎ |
耐スクラッチ性 | 〇 | ◎ |
耐薬品性 | △ | ◎ |
持続性 | 3~5年 | 5〜7年 |
ガラスコーティングとセラミックコーティングの費用、価格相場比較
ディーラー | ガラスまたはガラス系 コーティング | 小形車 | 7〜25万 |
大型車 | 10〜35万 | ||
コーティング 専門店 | ガラス コーティング | 小型車 | 10〜20万 |
大型車 | 15〜30万 | ||
セラミック コーティング | 小型車 | 15〜30万 | |
大型車 | 18〜50万 |
コーティング価格は、それぞれのお店や施工環境やコーティング剤の種類によって変わります。下地調整方法や(研磨やケミカル調整等々)によっても変動します。
セラミックコーティングとガラスコーティングどっちがおすすめ?
ガラスコーティングとセラミックコーティングは、そのどちらも優れたコーティング効果を発揮し、ボディに美しい艶と輝きを与えてくれます。
・高いコーティング持続性とメンテナンス性を求めるならセラミックコーティングです。セラミックコーティング施工してから1年後、2年後の状態はガラスコーティングに比べきれいです。光沢や防汚性効果や色々なリカバリー性などの観点からもセラミックコーティングはおすすめです。新車でコーティングをお考えならセラミックコーティングがイチオシです。
・とにかくコストを抑えたいと考えているならガラスコーティングがおすすめです。ガラスコーティングはポリマーコーティングやワックス等に比べ効果は高くなります。
車種別、環境等に対しどのようなコーティングや施工が合致するかガラスコーティングとセラミックコーティングどちらがオススメなのか以下具体的にお伝えいたします。
例えば
ガラスコーティングがおすすめ
例えば駐車環境が屋内保管で雨天は乗らない方、自分で洗車しない方、施工金額を気にされる方、自分でメンテナンスが出来る方などはガラスコーティング、ガラス系、などがおすすめです
セラミックコーティングがおすすめ
例えばPorsche911、BMW340i、ALPINA、35GT-R、NewフェアレディZ、テスラモデル3、スバルWRX、ロードスター等を新車購入される方。どちらかというと自分で洗車出来る環境ではない方、洗車される方でもこだわりたい方はセラミックコーティングがおすすめです。
ガラスやセラミックコーティング以外がおすすめ
状態の悪い既販車中古車、過去にコーティングで失敗している方、長く所有もしかすると一生持ち続けるお車、などなど判断に付きにくいお車場合はセラミックやガラスよりも塗装を限りなく痛めずに出来るコーティングがおすすめです。どこでも施工が出来るわけではないので注意が必要ですが、相応に痛んだ旧車にセラミックコーティングおすすめしてくるお店は行かれない方が無難です。
ポリッシュファクトリーがお勧めするセラミックコーティング
全てのクルマにセラミックコーティングをオススメするわけではありません。
ポリッシュファクトリーではお客さまの愛車が新車か中古車か、駐車環境、オーナーの接し方、洗車環境などに考慮してコーティング選びを推奨いたします。
車種別にオススメするのは
・新車=セラミックコーティングがイチオシ、使用用途、駐車環境によりおすすめのセラミックコーティングの種類は変化します。
・既販車=経年の痛み方と使用用途、駐車環境により変化します。
・旧車や長く所有する大事なクルマ=ダメージを最小限にし効果を最大限に高め経年劣化をリカバーできるコーティング=低溶剤ガラス、有機ポリマー系
車種区分 | おすすめのコーティング |
新車 | セラミックコーティング |
既販車、中古車 | 車種、ボディ色、使用用途、駐車環境 ボディ劣化度により変わります |
旧車 | 低溶剤ガラス、有機ポリマー系などによりカスタムコーティング |
新車には1度の施工で長い間防汚性を保ち色々なメンテナンスリカバリーを得意とするコーティングはずばり「セラミックコーティング」です。
ポリッシュファクトリーでは売りたいものをご提供するのではなく、お客さまのニーズに合わせ、幸せになれるコーティングと仕上がりを提供する事が1番良い事と信じております。
ガラスコーティングとセラミックコーティングで迷ったらこちら
AIのようだけどそうではない簡易テストです。
簡単な質問にお答えいただきコーティング選択簡易テスト、
ガラスコーティングとセラミックコーティング選択時の目安にご活用下さい。