洗車とコーティングに役立つ知識

車のガラスコーティングの目的と概略説明

コーティングを検討する際のベンチマークとしてお書きいたしました。初心者の方もベテランの方もまずはお読みください。

コーティングの目的とは

車のコーティングの目的は塗装面を保護し簡単な洗車とメンテナンスで長期間キレイを維持をする事です。

クルマの取扱説明書にはいまだに塗装面は適宜ワックスを掛けて下さいとか、洗車機を使用する際には最新の機械を使用して下さいなどと書いてあるものがほとんどですね。

また自動車ディーラーでは購入段階でボディコーティングを強力に勧めてきますね、何故なのでしょう?

塗装は美観保持と外板を守ることなのですが、塗料だけでの美観保持はいまだに難しい事なのです。

何もしなければ汚れの固着、洗車時の洗剤残滓や鳥糞などで車が傷んでいくのです。コーティングしても適切な洗車やメンテナンスは必要です。洗車はしなくて良いということではありません。

コーティング本来の主目的は塗装そのものを出来る限り減らさず痛めずにコーティングで可能な限り守ると言う事なのです。

最適なコーティングとは

最適なコーティングとは厚みや膜数、硬度等はどの状態が適切なのでしょうか?

当社が考えるコーティングは下記4つの条件が重なることにより最大のパフォーマンスを発揮出来ると考えます。

むやみに硬度が高く皮膜を厚くしたり、何層も重ねる多層化をすると、クラックや剥離を起こしやすくなるため、本来の性能に支障をきたし、逆効果となるリスク要因となる可能性が高まります。

以下わかりやすくご説明いたします。

コーティングの厚さ

当社が使用する硬化型のコーティングの場合の1層の厚みは約2ミクロン前後です。

厚すぎる場合は極端な力がかかった場合の曲げに追従できなくなり割れる場合があるのです。その点を踏まえ約2ミクロン前後になります。

厚すぎると塗装本来の色味まで損なわれることもあるので良い事とは限らないのです。

コーティングは何層

層が増える事による各層の剥がれるリスクも出てくる事が考えられます。多いだけではメリットとは言えません。

当社コーティングの膜数はグレードによる液剤の違いはありますが1〜3層です。

総膜厚と層間剥離を考慮しリスク低減を目的にして最上級コーティングでも3層前後、最大でも5層が適切と考えます。

コーティング業界は層を重ねることや名前を変えることで単価を上げてきた伝統があります。ポリッシュファクトリーでは無駄に○○層などを謳い文句にはしません。

コーティングの硬度

当社コーティングの硬度は7~9H前後でご用意があります。

コーティングの硬度を表すのは鉛筆硬度といいその中でも測れる最高硬度は9Hです。

塗装面は真夏と真冬の熱伸縮が大きく黒い塗装の場合、真夏の気温が高いときの塗装表面温度は80度以上になり伸縮をします(白系の塗装面は65度前後になります)

コーティング硬度は柔軟且つ高硬度のバランスを考慮して上でコーティングにマイクロクラックなどのリスクを抱えにくい7H前後に設定しました。

薄い膜の積層はクリアファイルの重ねたもので多少の曲げには追従しますね、厚く硬い膜の積層イメージはコップに熱いお湯を入れた場合膨張に追従できずにすぐに割れてしまいますね。

柔軟性と硬さを両立出来ている場合は割れにくくなりますので破損率は下がるのです。

塗装に優しいコーティング

塗装に優しい刺激や攻撃性の少ないコーティングがおすすめです。

鼻を覆いたくなるような強いニオイを発するものやマスクをしなくてはいけない危険溶剤は使用しません。

当社では人体や塗装面に影響を与えそうなニオイの強烈な液剤は極力避けています。キシレンとかの強い溶剤を使い塗装面にダメージを与える溶剤は不使用です。

いまだに存在している鼻を覆いたくなるような強いニオイを発するものやマスクをしなくてはいけない溶剤は使用しません

まとめ

ポリッシュファクトリーでのコーティングはデラックスコーティングから上級コーティングで1層につき2ミクロン前後、3層前後で硬度は鉛筆硬度7~9H前後で十分な性能を発揮します。

車のコーティングはそれぞれの使用環境(洗車回数、方法、駐車環境、塗装の質)により下地調整作業も、コーティング液剤も個別対応すべきだと思います。

本来カーコーティングの理想は、

  • 塗装を出来る限り削らずにキレイに見せる
  • 塗装に直接ダメージを可能な限りあたえない
  • 汚れにくくする

上記を簡単な洗車やメンテナンスで長期にわたって維持できる事が理想と考えています。

また以下の2点をオーナー様ご自身がコーティング商品やサービスについて整理確認されることが一番の近道だと思います。下記をよくご覧下さい。

☆コーティング目的や必要とする効果や機能を吟味整理

☆コーティング特徴や得手と不得手をよく認識・確認

当社ではコーティング施行により塗装そのものを可能な限り痛めない事や季節性の汚れを上手にコントロールできる事に重点を置いています。

心からそれぞれの愛車に適した良いと思えるコーティングをご提供して参ります

詳しいコーティングの説明はこちら

 

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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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