鉄粉の原因は自動車などのブレーキダストや鉄道の線路のレールからなど鉄にからむものが原因でそれらから発生した鉄粉が飛散して車の塗装面やガラスなどに付着し食い込んでいきます。
幹線道路沿いの屋外駐車場やマンション工事などの鉄などの切断作業の処から飛んでくる可能性があります、また鉄道の線路から1キロ以上離れていても風に吹き込み方により鉄粉が飛来します。
鉄粉の被害を受けると何か起きるか?
鉄粉がボディなどに固着するとワックスなどを掛けても滑らかではなく本当に多く鉄粉がついている場合はザラザラと音がします。目で見ても茶色いつぶつぶがはっきりと確認出来ます。
その鉄粉は早期に取り去りませんと塗膜の中に食い込み錆を発生しますのでどんどん食い込んでいくのです。そのメカニズムは食い込んだ鉄粉が空気や水分と反応をして錆が発生するのです。
ガラス面に鉄粉がついた場合はワイパーの滑りが悪くなり食い込んだ鉄粉の拭きすじが出る場合があります。またその鉄粉に水滴がからみ雨シミになる可能性も大きくなります。
ホィールなどの鉄粉
ホィールに固着する鉄粉は車自身のブレーキから出て来るダストを巻き込んでホィールに滞積する汚れになりますが、ブレーキダストと鉄道などのレールから飛んでくる鉄粉の最大の違いは「温度」
ブレーキング時に出て来るブレーキダストはプレーキとパッドの摩擦で高温になって出て来るのです。また雨天時には温度は下がっていますが水分と反応して酸化し固着することがあり放置すると容易に除去出来なくなる事があります。
近年ではブレーキパッドを低ダスト化して(パッドの材質を金属以外に樹脂や繊維などを使用)ダストの軽減はしておりますがセラミックブレーキではなく従来の金属を使用したスポーツカーの強力なブレーキは相変わらず多量のダストを出します。
自身のブレーキダストでも他社のブレーキダストでもボディやウインドーに飛んできて固着するので長年の問題になっております。
鉄粉の除去方法
屋外駐車で線路から近くまた幹線道路沿いの駐車される方は間違い無く鉄粉がつく環境と言えます。その際にはマメな洗車が一番有効な手段になります。降り注ぐ鉄粉をそのまま放置せずに洗車で固着する前に流し去ることが一番有効です。
まめな洗車にもかかわらず目に見えるような鉄粉が固着してしまった場合は自動車用品店などの量販店においてある鉄粉除去シャンプーを使用して除去してください。
アルミホィールもボディも塗布すると赤茶色になるというシャンプーです。一般的には中性タイプなのであまり心配をすることはないですが使用方法を誤るとダメージを残すことがあります。
ここで注意!
ソリッド系の黄色の塗装の車の場合は鉄粉除去剤は使用を控えてください。塗装と反応をして色むらが発生をして除去出来なくなる場合があります!その場合は鉄粉除去粘土を使用します。
古くから有名なのはジョイボンドの「トラップ粘土」ここのは元祖と呼べるもので大昔発売した頃は神商品でした。ディテーリング業の大変な部分「ボディのザラザラ」に大変有効で塗装のミスト、鉄粉、得体の知れない付着物まできれいに取り去ってくれました。
粘土を使用する場合は「スムーサー」という粘土を滑らすときに使用する商品がありますのでそれらを使用して滑りやすくして粘土を使用してください、詳しくは商品の説明書をよく読んでご使用をお勧めいたします。
鉄粉除去をしないで磨くと?
鉄粉が固着、食い込んだ状態で磨きますと何が起きるか?!多少だからと言ってそのままの食い込んだ状況で磨きますときれいに研磨できずコンパウンド(塗装を研磨する材料)がからみ鉄粉を巻き込んだりして鉄粉を含んだスクラッチが発生して跡が残り仕上がりが悪くなる場合があります。
淡色系のカラーの場合はその鉄粉が食い込んだままで磨くとクリアー層の中に茶色い鉄粉が取り込まれたままで永遠に除去出来なくなることもありますのでご注意ください。
まとめ
目に見える鉄粉を見つけたら放置せずに対処が早いとダメージを残すことが少なくなります。また気をつけていたにもかかわらず鉄粉がついた場合は鉄粉除去シャンプーなどで早めの対処をされると良いでしょう。シャンプーで除去出来ない場合はボディ用粘土(カラー別)を使用してください。
鉄粉除去用粘土などを使用される場合は使用方法を吟味して販売メーカーの使用説明書を良くお読みいただきまして使用されてください。
ケミカルを使用する際は必ず目立たない部分で試されてから使用されてください。