画像出典:https://www.keepercoating.jp/
EXキーパーとは、キーパープロショップやキーパーラボが提供するボディガラスコーティングのひとつです。
「クリスタルキーパー」「ダイヤモンドキーパー」「Wダイヤモンドキーパー」「EXキーパー」の4種類のボディガラスコーティングの中でも、価格も性能も最高ランクと言えます。
比較的新しいコーティングですので内容と価格を吟味して施工ご後悔しないようにしたいものです。
本記事では、1987年創業、東京の車コーティング専門店ポリッシュファクトリーを営み、今現在もコーティングの施工に従事しており、日々お客様の愛車と向き合っている及川がEXキーパーコーティングの価格や口コミ、評判、専門店との比較などをお伝えいたします。
EXキーパーの口コミ、評判
著名なYouTuberや有名人に出演頂いた動画や、SNS等の口コミを見る限り、良い評判もそうでない評判もありバラバラな評価です。
よって今回こちらを施工しましたが、知っていたらDのものはしなくてよかったのにな〜
みんカラ
一方では下記のようなものも散見されます。
1番下のクリスタルキーパーを毎年実施した方が、長い目で見たら綺麗に保てるかもしれない印象です。
みんカラ
みんカラ
なぜEXキーパーコーティングはダメという声が有るのでしょうか?
まずはメリットデメリットから整理していきましょう。
EXキーパーのメリット
ほぼ磨かずに洗車後コーティングを塗ってSSサイズ170,200円〜XLサイズ267,600円という価格で施工時間が約6ー11時間で行うことを安いと思う方にはメリットがあるでしょう。
それほど車に愛着がない方は、月に1度もしくは汚れたら洗うと言うことに関してはキーパーは全国的に点在しており、どこにいかれてもほぼ同じ洗車をしてくれるので利便性は高いです。
専門店ほど高いレベルの仕上がりと丁寧な仕上げが必要ない方にとっては最高の洗車サービスかと思われます。
EXキーパーのデメリット
- 本格的な下地調整研き工程がない
- 耐薬品性が低い
- セラミックコーティングの品揃えがない
コーティング専門店キーパーさんでは施工時間や施工環境の違い、1時間あたりの価格に換算をいたしますとお高く感じてしまいます。
たとえばEXキーパーPREMIUM施工の場合はほぼ磨かずに洗車後にコーティングを塗って約11時間でSSサイズ170,200円〜XLサイズ267,600円という価格は如何でしょうか。
1時間単価で15,872円は安いと思われますか??
11時間でボディコーティング、ウインドウ、ホイール、ボディ、レンズ、バイザー、ドア内全て、ボンネット裏を行うということは専門店で有る当社では時間的に不可能です。
当社ではホイールコーティングや樹脂部コーティングは2度塗りのために一定時間を空けるインターバル工法を行い赤外線で乾燥焼き付けを行いますので11時間では完成出来ません。
専門店とキーパーさんの大きな違いは下地処理の違いとキーパーさんにはセラミックコーティングの品揃えがないことでしょうか。
当社とキーパーの施工時間比較表(サイズはXL)
EXキーパーの場合
EXキーパー (キズ取りなし) | POLISHFACTORY GOLDセラミック(キズ取り有り) | |
価格(新車) | 174,600円 | 340,000円 |
作業時間 | 6~11時間(1日の営業時間内に完了) | 34~40時間(4〜5日) |
1時間あたりの価格 | 15,872円~29,100円 (仕上がり時間により変動) | 8,500円〜10,000円 (仕上がり時間により変動) |
EXキーパーPREMIUMの場合
EXキーパーPREMIUM (キズ取りなし) | POLISHFACTORY GOLDセラミック(キズ取り有り) | |
価格(新車) | 267,600円 | 421,000円 |
作業時間 | 11時間(1日の営業時間内に完了) | 40-48時間(5〜6日) |
1時間あたりの価格 | 24,327円 | 8,770円〜10,525円 |
※ボディサイズはXLサイズ、キーパーラボさんの施工時間と価格を参考にしました。
※EXキーパーは下地磨きはなし、当社では下地調整研磨、ケミカル調整も行います。
※EXキーパーPREMIUMは当社の場合、キズ調整、窓、ホイール、ヘッドライト&テールレンズコーティングも含めております。
EXキーパー、EXキーパープレミアムの違いとは?
キーパーラボやキーパープロショップが提供するボディコーティングジャンルでは「クリスタルキーパー」「ダイヤモンドキーパー」「Wダイヤモンドキーパー」のさらに上の最高峰クラスのコーティング剤となります。
その中でも2種類あり、EXキーパーとEXキーパー{PREMIUM}の種類となります。両方とも新車専用で研磨はなしです。
・EXキーパーコーティングは新車に最適で納車後1ヶ月以内もしくは走行1000キロ以内に行われるコーティングで塗装を減らす磨き処理はありません。
・EXキーパーPREMIUMにはウインドウ撥水コーティング、ホイールコーティング等のオプションが含まれます。詳しく書くと窓ガラス全面コーティング、アルミホイールコーティングをWコーティング、ヘッドライト、テールレンズコーティング、サイドバイザー(有る場合)ドア内ステップ部分、ボンネットの裏側、トランクの裏側、給油口の内側、エンジンルームのなか、車内清掃除菌、樹脂フェンダーキーパーです。
※オプションの細密研磨は納車1ヶ月以降もしくは走行1000km以上の走行車に行います。細密研磨の価格はボディサイズにより18,060円〜25,200円の範囲内。
EXキーパーをやってみたいが実際どうなんだろう
なぜEXキーパーコーティングはダメという声が有るのでしょうか?
キーパーで行われるEXキーパーは新車前提で行われます。下記画像に「新車用」と明記されています。
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新車用と説明に書いてますので基本機械などでの傷を除去するなどの研磨は行いません。
新車はキレイ、傷は無い、ワックスやコーティングなども新車なのでかかっているわけがないと思う方が多いのではないでしょうか。
輸入車の多くは磨き後にワックスやコーティング等をかけられるいる事が多く、それらを完全の除去しなくてはコーティングが乗らないのでそれらを除去しないとEXキーパーも施工出来ませんね。
国産車でもアルファードなどの大きな車などでは納車前に撥水洗車を機械洗車にかけたれていたりすることもありますので、その撥水コートを除去しないとコーティングを新たに施工はできないのです。
しかもコーティング前にほとんど磨かずに行うことでメーカー出庫の段階でついている塗装のゴミを除去した痕などの磨き傷がついていたりもしますので(通称オーロラ)それらを除去しなくてはいけないのです。
結果的にそれらのコーティング前の下地処理時にポリッシングを適切に行わないEXキーパーは根本的に私たちコーティング専門店の観点とは違います。
もちろん無駄に意味も無く塗装を削ることはよくありませんが、下地処理を行う際に適材適所において適切なケミカル調整や研磨は必要です。
新車の仕上げが雑なメーカーや、新車を送り出す際にワックス等々のケミカルを施して納車するようなディーラーや輸入車の雑な仕上げでの新車には下地調整のないEXキーパーは不向きです。
もちろん中古車の場合キーパープロショップの場合は鏡面研磨を行ってからEXキーパーコーティングをするようですが本来は新車用途うたわれています。
EXキーパー施工後の声では以下のような口コミもありました。あまり研磨しないのでシミが残ったままの施工になったようです。
シミなどが残ったままでの施工はダメですね。研磨するには何か弊害があって残すという選択肢かなかった場合でもオーナーにご相談すべきです、後悔させないためにもご相談すべきです。
キーパーラボとキーパープロショップの違い?
まず最初に皆さんが勘違いしている大きな事がありますので解説します。
キーパーは全部同じ系列ではなく2つにわかれます。
キーパーラボ(以下ラボと呼びます)とキーパープロショップ(プロショップと呼びます)の2つ。
・ラボはKeePer技研株式会社が直営している洗車とコーティングお店です。
・プロショップはガガソリンスタンド併設型(エネオスが主になります)はキーパー技研の研修を受けたショップですので直営店ではなくガソリンスタンドとの併設で洗車とコーティングを行います。
テクニカルの大きな違いは
下地処理(機械磨きやケミカル洗車等々)の違いになります。
プロショップさんの下地処理は軽研磨から鏡面研磨という約2ミクロンほど削る事もあるという研磨です。(2023年1/31までの情報)
2023年2/1現在Web情報ですと「鏡面研磨」というメニューは廃止となりました。
「軽研磨」というオプションのみになり中身はキーパーラボさんと同じ内容になったようです。
中古車の場合でも「軽研磨」になるので仕上がり感はツヤだし程度と言うことなのだと解釈できました。
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↑↑↑こちらのような磨きは廃止となったようです。↑↑↑
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ラボさんは細密研磨という名称で研磨とうたってはいますが、塗装の厚みは変えずに行いキズを消すことやボディの汚れ落としをする事はできないという事です。EXキーパー施工時も新車には細密研磨も行いません。
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業態 | 件数(2022年10月資料) | 研磨(どのような磨き?) | |
キーパーラボ | キーパー技研直営 | 約94店 (2022年10月web開示資料より) | 細密研磨 (ただし新車では行わない) |
キーパープロショップ | ガソリンスタンド独自経営 | 約6423店 (2023年Webより) | 軽研磨〜鏡面研磨(2023/1/31まで) 現在は軽研磨のみ (ただし新車では行わない) |
※新車とは納車1ヶ月以内もしくは走行1000km以内の車、それ以上は有料オプションの細密研磨代金がかかります。
EXキーパーはおすすめできる?
キーパーコーティングを初めてされる際に1番良いものをという事で考えた場合にEXキーパーコーティングPREMIUMが良いと思う方も多いかと思います。
わたくしが考えるにはEXキーパーと比べてコスパが良いのは圧倒的にダイアモンドキーパー、もしくはクリスタルキーパー(撥水も体感できるコート)で洗車とかメンテナンスを継続的に行うのが良いと思います。
専門店コーティングとEXキーパーは比較対象にはなりませんが本記事を見ていただいている方で専門店コーティング選びの候補で迷っている方は下記をお試し下さっては如何でしょうか。
青空駐車の場合はどのようなコーティング剤でもそうですが、駐車場の方角や(西日が当たるとか)洗車のサイクル、所有期間、使用用途とかをお伺いして考えるべきですね。
簡単な質問にお答えいただきコーティング選択簡易テスト、
キーパーコーティングや当社のコーティング選択時の目安にご活用下さい。