ガラスコーティングを施工された方、あるいはこれから施工しようと思っている方にとってガラスコーティングの「寿命」や「耐久性」は非常に関心の高い項目ではないでしょうか。
ガラスコーティングは、車の塗装を保護し、美しい外観を長く保つために非常に良い選択の1つです。
しかし、ネット等ではこんな口コミや書き込みをみかけませんか。
「3年耐久と言われてやってみたガラスコーティングが1年ももたなかった。」
「⚪︎年無料保証と言われたが実際にはお金がかかった。」
このような書き込みを見かけると何が本当、何が嘘なのか不安になりますよね。
ガラスコーティングの効果はいつまで続くのか、そしてどうすれば長持ちさせられるのか、多くの方が疑問を抱いています。
本記事では、ガラスコーティングの一般的な寿命と、その寿命を延ばすための3つの秘訣を1987年創業の、東京のコーティング専門店ポリッシュファクトリーを営む及川がわかりやすくご説明いたします。
ガラスコーティングは単なる美観のためだけではなく、適切に管理することで、以下のようなメリットがあります。
- 車の資産価値の維持:美しい外観を保つことにより資産価値を高めことがあります。
- 洗車の手間の軽減:汚れが付きにくく、落としやすくなります。
- 塗装の保護:紫外線や酸性雨からボディを守ります。
しかし、これらのメリットを最大限に活かすには、ガラスコーティングを長持ちさせることが重要です。この記事を読むことで、ガラスコーティングの効果を最大限に活用し、その美しさを長く保つ方法が分かるとおもいます。
ガラスコーティングの基本的な知識についてはこちらをご参考ください。
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次の章では、まずガラスコーティングの一般的な寿命について詳しく見ていきます。
ガラスコーティングの一般的な寿命
ガラスコーティングの一般的な寿命は約3〜5年と言われています。
しかし、これは平均的な数字に過ぎません。
適切なケアと環境によっては、5年以上持続することも十分に可能ですし、逆に日々のケアやメンテナンスを大幅に間違えると3年も持たないこともあり得るということです。
このような幅が生じてしまう理由はガラスコーティングの寿命が以下の要因によって大きく左右されるからです。
- 製品の品質
- 施工方法と技術
- 日々のメンテナンス
- 車の使用環境
例えば、高品質な製品を使用し、専門店で丁寧に施工された場合、その寿命は一般的な製品よりも長くなります。
また、定期的に適切なメンテナンスを行い、ガレージなどで過酷な環境にさらさない場合も、寿命は延びる傾向にあります。
ここで一つ、よくある誤解について触れておきたいのですが、「ガラスコーティングをすれば、もう洗車は必要ない」と考えている方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。
ガラスコーティングは確かに汚れを付きにくくしますが、全く付かなくなるわけではありません。定期的な洗車とケアは、コーティングの寿命を延ばすために不可欠です。また、ガラスコーティングの種類によっても寿命は変わってきます。大きく分けると以下の3種類があります。
- 有機系ガラスコーティング:比較的安価で、DIYでも施工可能。寿命は1〜2年程度。
- 無機系ガラスコーティング:耐久性が高く、専門店での施工が一般的。寿命は3〜5年程度。
- ハイブリッドタイプ:有機系と無機系の特性を併せ持つ。寿命は2〜4年程度。
定期的に適切なメンテナンスを行うことで、寿命は延ばせることを述べましたが、具体的に「ガラスコーティングの寿命」を左右する2つのことを見ていきましょう。
適切なケアと工夫次第で、ガラスコーティングの寿命は大幅に延ばすことができるのです。
ガラスコーティングの寿命を左右する2つの要因
ガラスコーティングの寿命は、様々な要因によって大きく左右されます。ここでは、主要な2つの要因について詳しく見ていきましょう。
これらを理解することで、あなたの愛車のガラスコーティングをより長持ちさせる方法が見えてくるでしょう。
施工品質
ガラスコーティングの寿命を決める最も重要な要因の一つが、施工品質です。施工品質とは「丁寧な下地処理」「適切な施工環境」「施工者の技術力」に分けられます。
丁寧な下地処理
高品質な施工は、コーティングの耐久性を大幅に向上させ、その効果を長期間維持することができます。施工品質において特に重要なのは、下地処理です。
下地処理とは、コーティングを施す前に車体の表面を徹底的に洗浄し、汚れや古いワックスを完全に除去する作業のことです。この作業が不十分だと、どんなに高品質なコーティング剤を使用しても、その効果は十分に発揮されません。
丁寧な下地処理を行うことで、コーティング剤が塗装面にしっかりと密着し、長期間その効果を維持することができるのです。
参考になる記事:車の磨きは専門店にお任せ!車用電動ポリッシャーおすすめ3選も紹介
適切な施工環境
また、施工環境も重要です。温度や湿度が管理された清潔な環境で施工することで、コーティングの品質が向上します。埃や湿気の多い環境での施工は避けるべきでしょう。
施工者の技術力
さらに、施工技術者の経験と技術も大きな影響を与えます。
熟練した技術者は、車種や塗装の状態に応じて最適な施工方法を選択し、均一で耐久性の高いコーティングを実現します。
DIY施工と専門店施工を比較すると、一般的に専門店での施工の方が寿命は長くなります。これは、専門的な知識と経験、そして専用の設備を使用できるためです。施工品質を重視するなら、評判の良い専門店を選ぶことをおすすめします。価格だけでなく、施工プロセスや使用する製品、アフターケアなどについても詳しく説明してくれる店舗を選びましょう。
次に、駐車環境がガラスコーティングの寿命にどのような影響を与えるのか、詳しく見ていきます。
駐車環境
ガラスコーティングの寿命は、車の駐車環境によって大きく変わります。主に以下の要因が影響を与えます。
ガレージ駐車
ガレージ駐車(屋内駐車)は、ガラスコーティングの寿命を延ばす最も効果的な方法の一つです。ガレージ駐車の場合以下のようなメリットが得られます。
- 紫外線からの保護:太陽光に含まれる紫外線は、コーティングを劣化させる主な要因の一つです。屋内駐車であれば、この影響を大幅に軽減できます。
- 雨や雪からの保護:酸性雨や雪は、コーティングを徐々に劣化させます。屋内であれば、これらの影響を受けません。
- 温度変化の緩和:急激な温度変化は、コーティングの収縮と膨張を引き起こし、劣化を早めます。屋内駐車では、この温度変化が緩和されます。
青空駐車
一方、青空駐車(屋外駐車)の場合は、ガレージ駐車に比べると紫外線にあたる時間が物理的に長く、また、雨や風(花粉・黄砂)も直接ボディに当たることから塗装が痛みやすいです。
そのため、以下のような対策が効果的です。
- カーポートの利用
- ボディカバーの使用(ただし、埃や砂がボディに擦れる可能性があるため、注意が必要)
- 日陰への駐車
特に青空駐車の方でカーポートが設置できない方は「ボディカバー」を検討したことがあるのではないでしょうか。寿命を延ばすという意味で非常に有効な手段ですが、注意も必要です。
参考になる記事:ボディカバーで愛車が傷だらけ?ボディカバーのおすすめと注意点をプロが解説
【極秘】ガラスコーティングの寿命を延ばす3つの秘訣
これまでの章で、ガラスコーティングの寿命に影響を与える要因について詳しく見てきました。
ここでは、それらの知識を活かして、実際にガラスコーティングの寿命を2倍、あるいはそれ以上に延ばすための具体的な方法を3つご紹介します。
定期的な洗車
定期的な洗車は、ガラスコーティングの寿命を延ばす最も基本的かつ重要な方法です。
ガラスコーティングの寿命をとにかく伸ばしたいのであれば「洗車」は必須です。コーティング被膜に長期間汚れが固着すると初期段階では簡単に除去できたものであってもボディに侵食し、研磨でないと除去できなくなってしまう場合があります。特に花粉や黄砂、鳥のフンなどや気をつけなくてはいけません。
使用環境ごとの洗車頻度の目安は以下になります。
- 通常の使用環境: 2週間に1回
- 都市部や汚れやすい環境: 週1回
- 特に汚れが目立つ場合: その都度
参考になる記事:ガラスコーティングした車の洗車に「高圧洗浄機」は大丈夫か?
参考になる記事:ガラスコーティング施工後の正しい洗車方法と注意点を徹底解説
日々の簡単なメンテナンス
日々の簡単なメンテナンスも、ガラスコーティングの寿命を延ばす上で非常に重要です。小さな努力の積み重ねが、長期的には大きな違いを生み出します。
1. 水滴の拭き取り
- 洗車後や雨上がりの際は、水滴をきちんと拭き取りましょう。
- 水滴を放置すると、乾燥後に水垢となってコーティングに悪影響を与えます。
- 柔らかいマイクロファイバータオルを使用し、優しく拭き取ります。
2. 鳥の糞や虫の死骸の即時除去
- これらは強い酸性物質を含んでおり、放置するとコーティングを傷める可能性があります。
- 発見次第、湿らせたマイクロファイバークロスで優しく拭き取りましょう。
- 固着している場合は、中性洗剤を薄めた溶液を使用して軽く湿らせてから除去します。
3. 日陰への駐車
- 可能な限り日陰に駐車しましょう。
- 直射日光は紫外線によるコーティングの劣化を早めます。
- また、夏場の高温下では、鳥の糞などの酸性物質がより早くコーティングに影響を与えます。
4. 定期的な撥水チェック
- 週に1回程度、撥水性をチェックしましょう。
- 水をかけた際に、水滴が丸く形成されずに広がる場合は、コーティングの効果が低下している可能性があります。
- 撥水性が低下してきたら、専用のメンテナンス剤の使用を検討しましょう。
これらの日々のメンテナンスを習慣化することで、ガラスコーティングの寿命を大幅に延ばすことができます。また、常に美しい状態を保つことで、洗車の手間も軽減できるでしょう。
参考になる記事:ガラスコーティングの効果を長持ちさせるメンテナンス方法と頻度
適切な駐車環境の選択
駐車環境は、ガラスコーティングの寿命に大きな影響を与えます。適切な駐車環境を選択することで、コーティングへのダメージを軽減し、その寿命を延ばすことができます。
まずは可能な限り、ガレージや屋根付き駐車場を利用しましょう。どうしても青空駐車(屋外駐車)になってしまう場合は、「カーポート」または「ボディカバー」を検討してみましょう。
前述のとおり、ボディカバーは愛車を使用する頻度などで推奨するか控えるべきか分かれますので慎重に検討してみてください。
よくある質問
ガラスコーティングに関して、多くの方が疑問や不安を抱えています。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。これらの情報を参考に、より効果的なカーケアを実現してください。
Q1: ガラスコーティングの効果がなくなったかどうかはどうやって判断できますか?
ガラスコーティングの効果が低下したかどうかは、以下の点から判断できます。
- 撥水性の低下:
- 水滴が丸くならず、平たく広がる
- 水滴の流れが遅くなる
- 艶の減少:
- 塗装面の光沢が失われ、くすんで見える
- 深みのある艶が感じられなくなる
- 洗車後の水垢の付着しやすさ:
- 洗車後、水滴の跡が残りやすくなる
- 乾燥後に白っぽい跡が目立つようになる
- 汚れの付着のしやすさ:
- 以前より汚れが付きやすく、落ちにくくなる
- 特に虫の死骸や鳥の糞が付着しやすくなる
- 手触りの変化:
- 表面の滑らかさが失われ、ざらついた感じになる
これらの症状が現れ始めたら、コーティングの効果が低下し始めている可能性が高いです。早めのメンテナンスや再施工を検討しましょう。
Q2: DIYのガラスコーティングと専門店での施工では寿命に差がありますか?
はい、一般的に専門店での施工の方が寿命は長くなります。その理由は以下の通りです。
- 施工技術の差:
- 専門店では熟練した技術者が施工を行います。
- 均一で厚みのあるコーティング層を形成できます。
- 使用する製品の品質:
- 専門店では業務用の高品質なコーティング剤を使用します。
- DIY製品よりも耐久性や効果が高いものが多いです。
- 下地処理の違い:
- 専門店では徹底的な下地処理(洗車、鉄粉除去、コンパウンド処理など)を行います。
- これにより、コーティングの密着性と耐久性が向上します。
- 施工環境の管理:
- 専門店では温度や湿度が管理された環境で施工を行います。
- これにより、コーティングの硬化が最適な条件で行われます。
- アフターケア:
- 多くの専門店では、施工後のケアやメンテナンスのサポートを提供します。
ただし、正しい知識と丁寧な作業を心がければ、DIYでも十分な効果を得ることは可能です。コストと効果のバランスを考慮して選択しましょう。
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Q3: ガラスコーティングの再施工はどのくらいの頻度で行うべきですか?
一般的な目安としては以下になります。
- 標準的なガラスコーティング: 2〜3年ごと
- 高品質なガラスコーティング: 3〜5年ごと
- セラミックコーティング: 5年以上持続する場合もあります
ただし、これはあくまで目安です。実際の再施工のタイミングは、定期的な点検を行い、コーティングの状態を確認しながら判断するのが最適です。効果の低下を感じ始めたら、専門店に相談することをおすすめします。
まとめ
ガラスコーティングの寿命を延ばすことは、単に車の外観を美しく保つだけでなく、車両の価値を維持し、長期的にはメンテナンスコストの削減にもつながる重要な取り組みです。
本記事では、ガラスコーティングの一般的な寿命と、その寿命を延ばすための3つの秘訣を専門店の立場で簡単に説明させていただきました。
ぜひ参考にしていただきガラスコーティングの寿命を伸ばしてあげてくださいませ。