愛車の洗車。キレイになると嬉しいですが、洗車はちょっと億劫・・・洗車後の拭き取りは大変なので拭き上げなくても良いのでは!!なんて思っているオーナー様も多いのではないでしょうか。
天気が良いときには洗車後は拭かなくても走れば乾くのに「何で拭き取りをしなきゃいけないの??」なんて思われる方もおられるでしょう。
本記事では、1987年創業、カーコーティング専業一筋30余年、新車中古車の施工台数は20,000台超という経験の東京の車コーティング専門店を営む現役施行者である及川が、同業界における経験に基づく知識を踏まえ「洗車後の水滴は拭かないとどうなるのか」「洗車後は水滴は拭き上げなきゃいけないの?」や「洗車後に効率よく拭き上げるには」について解説させていただきます。
洗車後の水滴を拭かないとどうなる
基本的に洗車後に水滴を拭かずに放置するとシミだらけになります。
ボンネットやワイパーの付け根の樹脂部分、フロントウインドウなどに水滴の跡が堆積しその堆積物が固着して強固なものになり取れにくくなります。
結論:長くキレイを維持されたい方は洗車後の水滴は拭き上げをしてください!!
水道水で洗車した場合
水道水で洗車をして水滴を拭き上げずに乾かしてしまうと、カルキやミネラルという不純物によりシミが出来てしまいます。
少し走ればワックスやコーティングで撥水してたりすると水滴は洗車後に拭かなくても水分はそこそこ蒸発します。
しかし、空気中には「ホコリ」や「花粉」などの汚れが浮遊してるため車のボディの乾く前に水滴に汚れがくっつき、車がシミが出来やすくなります。
せっかく洗車してキレイになったのに、拭き上げをしないと逆に車が汚れてしまうのです。特に水道水を使う場合はシミからさけることは出来ません。
純水で洗車した場合
ある程度洗車マニアで洗車でシミを作りたくない方などは「純水器」を使われているのではないでしょうか。その場合は水道水に比べてシミは出来にくいものの拭き取りをせずに放置をした場合は少なからずシミがついてしまうことがあります。
純水そのものには不純物はないものの、大気中の汚れは上から降ってきますのでそれらが水と混じり合いシミになりことが有ります。
密閉した室内でホコリや排気ガスがない室内でしたらそのまま洗車後の水滴を乾かしてもかなり防げると思いますが基本拭いた方がベターです。
純水洗車ついてより深く知りたい方は下記をご覧くださいませ。 車の洗車をした後にふとボディをみると、丁寧に拭上げしたはずなのに、拭き残しによってできた水滴跡や水シミのようなものが気になったことはありませんか。 特に夏場の暑い日に洗車した日には水が乾いた跡が気にな ...
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イオンデポジット、ウォータースポットって何?
・イオンデポジット:降雨後や洗車後にボディ表面の水道水や雨などの水滴を放置したことで乾き、白く残る跡(いわゆる水シミ)
・ウォータースポット:降雨後や洗車後にボディ表面の水滴がレンズのような役割をし、塗装が焼けてしまって陥没したシミになったもの
洗車の後の水滴が乾燥した際、ウロコやクレーター状になり、カーシャンプーで洗ったくらいでは除去できない厄介な汚れです。
両者とも、簡単に表現すると、付着した水滴に含まれるさまざまな汚れ原因物質が(ミネラルと呼ばれるケイ素、塩素、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄)水分の蒸発とともに塗装や窓ガラスに堆積固着する汚れです。
呼称についてはスケール、水染み、雨染み、ウロコ、水垢、クレーターなど様々な呼び方をされます。
洗車機で洗った後も拭き上げはした方が良いのか?
洗車機で洗車した場合、予洗い、シャンプー洗車、すすぎリンス後の最後の工程にエアブローがあります。
エアブローとは、高圧空気でボディどの全体にわたっての水滴を飛ばす工程がありますが、その工程のあとに手作業で洗車後の拭き上げは必要なのでしょうか?
ほとんどの場合自動車の形状では水分が残ってしまうので拭き上げが必要になります。
しかし、水分を完全に除去することはできずあくまでも拭き上げの補助的感じですので、洗車機から出てきたらドアやボンネット含め開口部を空けて水滴は拭き上げが必要になります。
またボディに洗車機のシャンプー成分やワックス成分が残り、拭き上げを行わないことによって、ボディに残ったシャンプーやワックス成分が原因で「シミ」がついてしまう場合があります。
洗車機で洗った後もきちんと拭き上げをしないと、これらシャンプー成分やワックス成分によりボディに水垢等が発生し、塗装面にダメージを及ぼす可能性があるので注意が必要です。
洗車後に効率よく水滴を拭き上げる
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洗車後の拭き上げは上から下へ
洗車後の拭き取りは通常ボンネットやルーフなどの上面から拭き上げます。乾きが早い面から拭き上げるのが鉄則です。
横面は直射日光が当たっている場合はその面が一番先に乾くのでその面からはやめに拭き上げましょう。基本的には青天の中で直射日光を浴びながらの洗車は気持ちよいのですが洗車には不向きです。日光により塗装面の温度が急速に上がり水滴を乾かして水シミになってしまうからです。
吸水力の高いクロスを使う
小さなクロスでチマチマ拭き上げを行うとアッという間に水滴が乾いてしまい水跡になったりします。その水跡が洗車回数によりたい積すると固着して取り返しの付かないウォータースポットになりますので注意が必要です。
拭き取り能力の高い大判クロス(大きさが90センチ×60センチ)などのマイクロファイバークロスを使いましょう。
面積のおおきな上面のボンネットやルーフなどは水滴の拭き上げに1ー2分もかかりませんので乾かすこともありません。
ドアの内側も別のクロスで拭き取りましょう
ドアの内側やボンネットの裏トランクなどの開口部には水道水で洗った場合は水滴が残り何度もたい積乾燥していくとボディカラーが分からないくらいに白くなっていきます。
ですので一番最後にはドアなどの開口部なども開け閉めをして水滴を拭き上げると良いでしょう。
もし洗車で拭き取りをしたくない場合は
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ブロアーを使って拭き上げをしない方法?!
近年ではドローンが大流行で世界中で飛んで活躍しています。
あのモーターの音を聞いたことがあるでしょうか??もの凄い高回転のモーター音はコワイくらいです。
開発には世界中しのぎを削っていると思いますが、ナンバーワンは中国でしょう。
その中国で開発競争に負けたり販売力で負けた会社のドローン用のモーターが余ってしまい何かに使えないかということで白羽の矢が立ったのは洗車後の拭き上げをしなくてもためのブロアー。
超強力なモーターですので水滴飛ばし能力は凄まじいものです。だってものを運んだりも出来る能力のある為のドローン用のモーターですから雰囲気はわかりますね。
実は筆者もこの記事を書く前に注文は済んでいるのですが・・・まだ届いていません。届き次第加筆しますのでお待ちください。
まとめ
結局洗車後は拭き上げをしないとクルマは汚れます
- 水道水を使った洗車後は必ず拭き取ってください
- 拭き取らずそのままにすると堆積汚れのシミになり取れなくなります
- 洗車後の拭き上げ時間がない方は洗車屋さんでの洗車がおすすめです
お風呂の鏡につくようなシミにしたくない!、キッチンのシンクのような白い水跡に固着にしたくない!という方は車の洗車後には水滴は拭き上げてください。
どうぞこれからもキレイな車で気持ちよいドライブをされてくださいませ!!♡