洗車とコーティングに役立つ知識

車のボディコーティングとは?種類・特徴・施工方法からメンテナンスまで

こんにちは、35年以上カーコーティング一筋で頑張ってきた及川です。今日は、多くの車オーナーさんが気になる「ボディコーティング」について、私の経験を交えながら詳しくお話しします。

「車のコーティング、本当に必要なの?」「どんな効果があるの?」そんな疑問、よく聞きます。実は、その答えはあなたの車の使い方次第なんです。でも、ちょっと待ってください。その判断の前に、ボディコーティングについてしっかり理解しておく必要がありますよ。

NewZのコーティング施工画像

 

ボディコーティングって何?基本から解説

ボディコーティングって聞くと難しそうに感じますよね。でも、簡単に言えば「車の表面に保護膜を作る」ことなんです。

想像してみてください。あなたの大切な車が、いつもピカピカで水をはじいている姿を。それがボディコーティングの魔法です。

ボディコーティングの主な効果

  • 車の塗装を保護する
  • 光沢を長持ちさせる
  • 洗車が楽になる
  • 小さな傷がつきにくくなる

「へぇ、そんなにいいことあるの?」って思いましたか?実は、これらの効果は私が長年の経験で実感してきたことなんです。

ボディコーティングの種類:あなたの車に合うのは?

ボディコーティングと一言で言っても、実はいくつか種類があるんです。主なものを見ていきましょう。

1. ガラスコーティング

ガラスコーティングって聞いたことありますよね。これは、文字通りガラスやガラス繊維を使ったコーティングなんです。

でも、「ガラス系」と言っても実はいろいろな種類があるんですよ。ガラス繊維の量によって、その効果や持ちの良さが変わってくるんです。例えば、専門店でよく使われているポリシラザンという素材を使った高密度のガラスコーティング。

これなら、ガラスのように硬い膜で車体を包み込んで、長い間傷や酸化、劣化から守ってくれるんです。でも、ちょっと注意が必要。ガラス繊維が少ないコーティング剤もあるんです。これだと、「ガラスコーティングしたのに、思ったほど効果がない...」なんてことになりかねません。

だから、ガラスコーティングを選ぶときは、その中身をしっかり確認することが大切なんです。結局のところ、質の良いガラスコーティングなら、愛車を長期間美しく保護できるってわけですね。

2. セラミックコーティング

セラミックコーティング、最近よく聞くようになりましたよね。

実は、これ、車のお手入れの世界では今一番の話題の商品なんです。簡単に言うと、すごく小さなセラミックの粒子を使って、車のボディに透明な鎧を着せるようなものなんです。この鎧がすごくて、普通のワックスやポリマーコーティングとは比べ物にならないくらい頑丈で長持ちするんですよ。

ちゃんとケアすれば、3年から5年くらいは効果が続くって言われてるんです。すごくないですか?この「セラミックの鎧」は、車の塗装を守る最強の味方。日差しや酸性雨はもちろん、鳥のフンや虫の死骸からも車を守ってくれるんです。

おまけに、水をはじく力も抜群だから、洗車がめちゃくちゃ楽になりますよ。ただ、やっぱりいいことずくめってわけじゃないんです。

専門家じゃないとちゃんと施工できないし、お値段もちょっと高め。でも、長い目で見れば、その効果と持続性を考えると、実はお得かもしれないんですよね。結局のところ、愛車を本気で大切にしたい人には、セラミックコーティングはかなりおすすめなんです。ちょっと投資する価値はあるかもしれませんよ。

3. ポリマーコーティング

ポリマーコーティングって聞いたことありますか?

これ、実は身近な素材なんです。石油から作ったり、化学的に合成したりした「ポリマー」という物質を使うんですよ。実は、家で使うお掃除グッズや車のワックスにもよく使われているんです。

このコーティング、いいところがあるんです。他のボディコーティングと比べると、やり方が簡単で、お財布にも優しい。でも、ちょっと気をつけないといけないこともあります。

確かに、普通のワックスよりは効果が長持ちするんですが、正直言って劣化しやすいんです。それに、熱や日光に弱いという難点も。これは、ポリマーが複数の成分が混ざった有機物だからなんです。だから、「塗ったらおしまい」というわけにはいきません。

定期的にメンテナンスしてあげないと、せっかくのコーティングがすぐにダメになっちゃうんです。結局のところ、ポリマーコーティングは手軽で安いけど、こまめなケアが必要ってことですね。愛車をピカピカに保ちたい人には、ちょっと手間がかかるかもしれません。

「どれを選べばいいの?」って思いますよね。実は、車種や使用環境によって最適なコーティングは変わってくるんです。例えば、高級車なら耐久性の高いセラミックコーティング、普段使いの車ならポリマーコーティングがおすすめです。

ボディコーティングのメリット・デメリット

「いいことばかりじゃないでしょ?」そう思う方もいるかもしれません。正直に言うと、デメリットもあります。でも、メリットの方が断然大きいんです。

メリット

  • 長期的な塗装保護:紫外線や酸性雨から車を守ります
  • 美しさの持続:新車の輝きを長く保てます
  • 洗車の手間削減:水垢や汚れがつきにくくなります
  • 愛車の価値維持:中古車として売る時に有利になることも

デメリット

  • 初期費用:確かに、最初は少し高く感じるかもしれません
  • 定期的なメンテナンス:効果を長く保つには、適切なケアが必要です

「でも、高いんでしょ?」そう思う方も多いはず。確かに初期費用はかかります。でも、長い目で見ると、洗車の手間や塗装の劣化を防ぐことができるので、実はお得なんです。

ボディ以外のコーティング

車のボディ以外のパーツへのオプションであるコーティングもあります。以下、5つご紹介します。

・ウィンドウガラスコーティング

ウインドウの撥水コーティング。雨天時の視界確保やシミがつきにくくなります。昨今のゲリラ豪雨の時などの視界確保にはとても良いアイテムです。

・ヘッドライトコーティング

紫外線や排気ガスによる黄変黄ばみから保護します。プラスティックレンズに施工をします。

・ホイールコーティング

ブレーキダストのブツブツした固着を防ぎ軽減します。ブレーキパットを低ダストパットに交換すると効果は倍増します。

・未塗装樹脂部コーティング

経年劣化により白くなる未塗装樹脂部を紫外線から守ります。定期的に施工する事により長年キレイを維持できるアイテムです。最近のSUV車や欧州車に多いパーツです。

・金属モールコーティング

欧州車などの窓枠の黄砂によるアルカリ性の攻撃により出来るシミを軽減するコーティングです。新車に施工すると効果的です。

ボディコーティングの施工手順:プロの技を公開

「どんな風に施工するの?」って気になりますよね。プロの技、ちょっとだけ覗いてみましょう。

  1. 下地処理:車を徹底的に洗浄し、汚れ鉄粉などの不純物や古いワックスを完全に除去します
  2. 研磨作業:小さな傷や水垢を丁寧に磨き上げます
  3. 脱脂:油分を完全に取り除き、コーティング剤が密着しやすくします
  4. コーティング剤塗布:専用の道具を使って均一に塗り広げます
  5. 硬化:密閉したブースで硬化するまで乾燥させます。コーティングの種類や気温・湿度にもよりますが、一般的には12時間~24時間程で乾燥終了となります。

「へぇ、こんなに手間がかかるんだ」って思いましたか?そうなんです。だからこそ、プロに任せる価値があるんです。

DIYコーティングvs.プロによる施工:どっちがいい?

「自分でやれば安く済むんじゃない?」そう考える方も多いですよね。確かに、DIY用のコーティング剤も市販されています。でも、ちょっと待ってください。

DIYコーティングのメリット

  • 費用が安い
  • 好きな時にできる
  • 愛車と向き合う時間が持てる

プロによる施工のメリット

  • 高品質な仕上がり
  • 長持ちする効果
  • 専門的な下地処理
  • 保証がついてくることが多い

私の経験から言わせてもらうと、本格的なコーティングはプロに任せた方が良いです。特に高級車やスポーツカーなら、なおさらです。

「でも、そんなに違うの?」って思いますよね。実は、プロの施工では専門的な技術と高品質な材料を使用します。例えば、下地処理の段階で、目に見えない小さな傷まで丁寧に磨き上げるんです。これが美しい仕上がりと長持ちする効果の秘訣なんです。

ボディコーティングの持続期間:どれくらい効果が続く?

「せっかくコーティングしても、すぐ効果がなくなったらイヤだな」そう思いますよね。安心してください。プロによるコーティングなら、かなり長持ちします。

各種コーティングの持続期間

  • ガラスコーティング:約2〜3年
  • セラミックコーティング:約3〜5年
  • ポリマーコーティング:約6ヶ月〜1年

「え、そんなに違うの?」って驚きましたか?実は、使用環境や管理方法によっても大きく変わってきます。例えば、屋外駐車が多い車は、屋内駐車の車に比べて効果が早く薄れる傾向があります。

私のお客様で、セラミックコーティングを施工して5年経っても新車のような輝きを保っている方がいらっしゃいます。秘訣は、定期的な洗車と年1回のメンテナンスです。

コーティング後のメンテナンス:美しさを保つコツ

「コーティングしたら、もう何もしなくていいの?」いえいえ、そうじゃありません。コーティングは魔法の杖ではありません。適切なケアが必要です。

日々のケア

  • 定期的な洗車(月1〜2回程度)
  • 鳥の糞や虫の死骸はすぐに拭き取る
  • 強い日差しの下での長時間駐車を避ける

定期的なメンテナンス

  • 年1回程度のプロによるメンテナンス
  • コーティングの種類に応じた専用シャンプーの使用

「面倒くさそう...」って思いましたか?でも、実は通常の車のお手入れよりも楽なんです。コーティングしていない車に比べて、汚れが付きにくく、落ちやすいんです。

私のお客様の中には、コーティング後に「洗車が楽しくなった」という方もいらっしゃいます。きれいな車を維持するのが、こんなに簡単だったのかと驚かれるんです。

ボディコーティング後の洗車は必要?

ボディコーティングが完了後の車は、どのようにメンテナンスしていけばよいのでしょうか?ボディコーティング施工後に洗車が必要になる場合と洗車する際に気を付けることについて解説します。

ボディコーティングに洗車が必要な場合

ボディコーティングを施した車は、そうでない車と比べて汚れが付きにくいんです。さらに、多少の汚れなら水で流したり、さっと拭くだけで簡単に落とせちゃいます。便利ですよね。

でも、ちょっと待ってください。「コーティングしたから洗車はもういらない」なんて思っちゃダメですよ。確かに、道路の泥はさっと落とせるかもしれません。でも、虫の死骸なんかは時間が経つと頑固になっちゃうんです。

特に要注意なのが鳥のフン。白い部分には強い酸性があって、これがコーティングの被膜を少しずつ傷めていくんです。見つけたら、すぐに洗剤使って洗い流すのがコツです。

結局のところ、コーティングは確かに便利ですが、適切なお手入れは必要なんです。こまめなチェックと、必要に応じた洗車。これが愛車を美しく保つ秘訣なんですよ。

ボディコーティング後の洗車出来をつけること

ボディコーティングした愛車の洗い方、ご存知ですか?基本は水洗いでOKなんです。でも、ちょっとした注意点があるんですよ。間違った洗い方をすると、かえって汚れがひどくなったり、最悪の場合、せっかくのコーティングを傷めちゃったりするんです。そこで、洗車する時に気をつけたい2つのポイントをお教えします。

  1. 洗車のタイミングと拭き上げが大事!
    暑い真昼に洗車するのはNG。なぜかって?水滴が急速に蒸発して、中に含まれるミネラルなんかがボディに残っちゃうんです。これが白くなって、後で落とすのが大変になるんですよ。だから、朝晩の涼しい時間を選んで洗車して、水分をしっかり拭き取るのがコツです。
  2. 洗車機は要注意!
    「洗車機で楽チン!」って思いがちですよね。でも、ちょっと待って!汚れたままの車を洗車機にかけると、高速で回るブラシが汚れと一緒にコーティング面を傷つけちゃうかもしれません。一度ついた傷は簡単には消えないんです。だから、汚れが固まる前に手洗いするのがおすすめです。

こうして見ると、ボディコーティングした車の洗車って、ちょっとした心遣いが大切なんですね。でも、これさえ守れば、愛車はいつまでもピカピカ!手間ひまかけた甲斐があると思いませんか?

ボディコーティングvs.カーワックス:どっちを選ぶ?

「結局、ワックスでいいんじゃない?」そんな声も聞こえてきそうです。確かに、昔はワックスが主流でした。でも、今はコーティングの時代です。なぜか、比較してみましょう。

カーワックスのメリット

  • 手軽に塗れる
  • 比較的安価
  • すぐに効果を実感できる

ボディコーティングのメリット

  • 長期的な保護効果
  • 高い耐久性
  • 深みのある艶
  • メンテナンスが楽

「でも、ワックスの方が手軽じゃない?」そう思う方も多いでしょう。確かに、短期的に見ればそうかもしれません。でも、長い目で見ると、コーティングの方が手間もコストも抑えられるんです。

例えば、ワックスなら月1回の作業が必要ですが、コーティングなら年1回のメンテナンスで済みます。時間とお金、どちらを大切にしたいですか?

特徴カーワックスボディコーティング
手軽さ◎ 手軽に塗れる△ 専門的な施工が必要
価格◎ 比較的安価× 高価
即効性◎ すぐに効果を実感できる△ 効果の実感に時間がかかる場合も
保護効果△ 短期的◎ 長期的な保護効果
耐久性△ 低い◎ 高い耐久性
○ 一時的な艶◎ 深みのある持続的な艶
メンテナンス△ 頻繁な再塗布が必要◎ メンテナンスが楽

凡例:
◎:非常に優れている
○:優れている
△:普通
×:劣っている

ボディコーティングの価格:本当に高いの?

「結局、いくらくらいかかるの?」これが一番気になるところですよね。正直に言いますと、決して安くはありません。でも、その価値は十分にあります。

一般的な価格帯

  • ガラスコーティング:5〜10万円程度
  • セラミックコーティング:10〜20万円程度
  • ポリマーコーティング:3〜5万円程度

「えっ、高すぎ!」って思いましたか?でも、ちょっと待ってください。この価格、実は長い目で見るとお得なんです。

例えば、セラミックコーティングを施工した場合、効果は3〜5年続きます。年間のメンテナンス費用を考えても、月々に換算すると数千円程度。毎月のカーシャンプーやワックスにかかる費用と手間を考えると、実はリーズナブルなんです。

私のお客様の中には、最初は価格に驚いていた方も、施工後の車の変化を見て「やって良かった」と喜んでくれる方がたくさんいます。特に、愛車を大切にしている方には、その価値を実感していただけると思います。

ボディコーティング、どこでやればいいの?

ボディコーティングができるお店、実は4種類あるんです。それぞれ料金も仕上がりも違うから、ちょっと見てみましょう。

  1. ディーラー
    新車買うときによくある「オプション」、あれです。車と一緒にコーティングしてくれるから楽チン!でも、本格的なガラスコーティングとなると、ちょっと注意が必要。仕上がりにバラつきが出ちゃうかもしれません。
  2. ガソリンスタンド
    お財布に優しいのがウリ。いつも給油してるスタッフさんと相談しながらできるのも魅力です。ただ、仕上がりは人によってまちまち。運しだいかも???
  3. カー用品店
    コスパ重視ならここがおすすめ!設備もある程度整ってるし、スタッフさんも慣れてる。相談しやすいし、アフターフォローもまあまあ充実。予算に合わせていろんなコースから選べるのも嬉しいポイント。
  4. ボディコーティング専門店
    プロ中のプロ!最新設備と専門知識を持ったスタッフさんが丁寧に仕上げてくれます。ちょっとお高めだけど、その分効果は抜群。愛車に合ったコーティングを提案してくれたり、施工後のケアまでしてくれたりするのが魅力です。

結局どこがいいの?って思いますよね。予算と希望の仕上がり、そして自分の車への思い入れ。これらを考えて選んでみてください。きっと、あなたにぴったりのお店が見つかるはずです!

まとめ:あなたの車に最適なボディコーティングとは

さて、ここまで読んでいただいて、ボディコーティングについてどう感じましたか?「思ったより奥が深いな」って思われたかもしれませんね。

最後に、私からのアドバイスをまとめてみます:

  • 新車や高級車の所有者:セラミックコーティングがおすすめです。長期的な保護と美しさの維持に最適です。
  • 普段使いの車の所有者:ガラスコーティングやポリマーコーティングで十分です。コストパフォーマンスが良好です。
  • 中古車の所有者:まずは下地処理をしっかりと行い、その後にコーティングを施すことをおすすめします。車の価値を大きく上げることができますよ。

「でも、本当に自分の車にコーティングが必要なの?」そう迷っている方もいるでしょう。正直に言って、全ての車にコーティングが必要というわけではありません。

でも、こんな方にはぜひおすすめします:

  • 愛車を長く大切に乗り続けたい方
  • 洗車の手間を減らしたい方
  • 車の外観を常にベストな状態に保ちたい方
  • 中古車として高く売りたい方

35年以上、数え切れないほどの車をコーティングしてきた私の経験から言えることは、適切なコーティングとケアがあれば、どんな車も驚くほど長く美しさを保てるということです。

「セラミックコーティング 後悔」なんて言葉を聞くこともありますが、それは適切な施工や管理がなされていないケースがほとんどです。プロによる適切な施工と、その後の正しいケアさえあれば、後悔することはまずありません。

愛車のことを考えると、ワクワクしませんか?ピカピカの車で走る爽快感、洗車後の達成感、そんな喜びをより長く、より簡単に味わえるのが、ボディコーティングの魅力なんです。

さあ、あなたの愛車にも、ボディコーティングの魔法をかけてみませんか?きっと、新しい車の楽しみ方が見つかるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。皆さんの愛車が、いつまでも美しく輝き続けることを願っています。何か質問があれば、いつでもお気軽にどうぞ!

ボディコーティングされた車の画像

 

  • この記事を書いた人
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及川勝一

車コーティング専門店『ポリッシュファクトリー』で、施工歴37年。

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