車のコーティング、必要かどうか迷っていませんか?実は、その答えはあなたの車の使い方次第なんです。特に青空駐車をしている方にとっては、コーティングは単なる選択肢ではなく、愛車を守るための必須アイテムと言えるでしょう。
こんにちは、35年以上カーコーティング専門店で施工を行ってきた及川です。今日は、青空駐車をしている車のオーナーさんに向けて、最適なコーティング方法と日々のケア術をお伝えします。
青空駐車が車に与える影響とは?
まずは、青空駐車が車にどんな影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。
紫外線による塗装の劣化
青空駐車の最大の敵は、実は目に見えない紫外線なんです。強い日差しを浴び続けると、車の塗装がどんどん劣化していきます。ある日突然、「あれ?車の色が薄くなった?」なんて気づくこともあるでしょう。
私が施工した車の中で、特に印象に残っているのは真っ赤なスポーツカーでした。オーナーさんは「洗車は欠かさないのに…」と困惑されていましたが、3年間ずっと青空駐車だったそうです。赤い塗装が日に焼けて、まるでピンク色に変わってしまっていたんです。
色系でいいますとグリーンも弱い部類の色になりますし総じてソリッドカラーは色あせには弱いですね。
雨や酸性雨による腐食
雨って気持ちいいですよね。でも、車にとっては大敵なんです。特に最近問題になっているのが酸性雨。通常の雨よりも酸性度が高く、車体を腐食させる原因になります。
以前、10年以上青空駐車していた車を見たことがあります。ボディの至る所に小さな穴が開いていて、まるでゴルフボールのような状態でした。「え?こんなことになるの?」と驚かれる方も多いですが、これが酸性雨の恐ろしさなんです。
鳥の糞や虫の死骸による塗装へのダメージ
青空駐車で避けられないのが、鳥の糞や虫の死骸の付着です。「ちょっとくらいなら…」と放置してしまいがちですが、これが大きな間違い。酸性の強い鳥の糞は、数時間で塗装を溶かしてしまうことも。
ある日、お客様から「洗車したのに、シミが取れない」と相談を受けました。見てみると、鳥の糞が長時間付着していたせいで、塗装が溶けてシミになっていたんです。「もう少し早く気づいていれば…」と後悔されていましたね。
なぜ青空駐車の車にコーティングが必要なの?
「青空駐車だからって、そんなにひどくなるの?」って思われるかもしれません。でも、コーティングをすることで、これらの問題のほとんどを解決できるんです。
紫外線からの保護
コーティングは、車の塗装の上に透明な保護膜を作ります。この膜が紫外線を遮断してくれるので、塗装の劣化を大幅に遅らせることができるんです。
私が施工した車で、同じ車種で青空駐車しているのに、5年経ってもピカピカの車と、くすんでしまった車がありました。違いは?そう、コーティングをしていたかどうかなんです。
水をはじく効果
良質なコーティングは、水をはじく効果も抜群です。雨や酸性雨が車体に直接触れにくくなるので、腐食のリスクも大幅に減らせます。
「雨上がりの駐車場で、1台だけ綺麗な車があったらそれは間違いなくコーティング済みの車です」なんて冗談を言うくらい、その効果は目に見えてわかるんですよ。
汚れが付きにくく、落としやすくなる
コーティングの大きな利点の一つが、汚れが付きにくくなること。そして、付いてしまっても落としやすくなるんです。鳥の糞や虫の死骸も、コーティングがあれば簡単に拭き取れます。
あるお客様は、コーティング後「洗車が楽しくなりました!」とおっしゃっていました。確かに、サッと拭くだけでピカピカになる車を見ると、私も嬉しくなりますね。
青空駐車に最適なコーティングの種類は?
さて、ここからが本題です。青空駐車の車に最適なコーティング、どんなものがあるのでしょうか?
「車のコーティングの種類」をより深く知りたい方は以下もご参考ください。
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ガラスコーティング
ガラスコーティングは、その名の通りガラス質の皮膜を形成します。硬度が高く、耐久性に優れているのが特徴です。
私のお客様で、高級車を所有している方がいらっしゃいます。「車は資産だから」と、毎年ガラスコーティングを施工されています。5年経った今でも、新車の輝きを保っています。
セラミックコーティング
セラミックコーティングは、ガラスコーティングよりもさらに硬度が高く、耐久性も抜群です。特に耐熱性に優れているので、真夏の直射日光にも強いんです。
スポーツカー好きのお客様には、このセラミックコーティングをおすすめしています。「洗車の回数が減った」「つや感が違う」と好評ですよ。
フッ素コーティング
フッ素コーティングは、水をはじく効果が特に高いのが特徴です。雨の多い地域や、酸性雨が気になる方におすすめです。
以前、海沿いに住むお客様の車にフッ素コーティングを施工しました。潮風にさらされる環境でしたが、3年経っても錆びの心配がないと喜んでいただけました。
塩害に強いセラミックコーティングももちろんございますし、当社でもご用意がございます。
ハイブリッドコーティング
最近注目を集めているのが、ガラスとセラミックのいいとこ取りをしたハイブリッドコーティングです。硬度、耐久性、艶出し効果のバランスが良く、青空駐車の車に最適と言えるでしょう。
「どれを選べばいいの?」と迷われる方も多いですが、私なら迷わずハイブリッドコーティングをおすすめします。様々な車に施工してきましたが、お客様の満足度が特に高いんです。
名称はハイブリッドと称していますが、基本セラミックコーティングでももちろん大丈夫です!
コーティングの施工方法と注意点
コーティングの種類が分かったところで、実際の施工方法と注意点を見ていきましょう。
プロによる施工のメリット
コーティングは、DIYでも可能です。でも、プロに任せることをおすすめします。なぜでしょうか?
実は、コーティングの効果を最大限に引き出すには、事前の下地処理が超重要なんです。プロは、微細な傷や汚れも見逃さず、完璧な下地を作ります。
ある日、「自分でコーティングしたけど、すぐに効果がなくなった」というお客様がいらっしゃいました。確認すると、下地処理が不十分だったんです。結局、やり直しになってしまいました。
施工前の準備
コーティングの前には、まず徹底的な洗車が必要です。そして、クレイバーでボディの微細な汚れを取り除き、コンパウンドで研磨します。
私の施工では、この下地処理に全体の7割以上の時間をかけます。「時間がかかりすぎでは?」と思われるかもしれませんが、この工程がコーティングの仕上がりを左右するんです。コーティング液剤にもよりますがコーティングだけで14時間もかかるコーティングもあるんです。
施工時の注意点
コーティング剤の塗布は、ムラにならないよう慎重に行います。温度や湿度にも気を配り、最適な環境で作業します。
以前お客さまのお話で量販店系でコーティングを行ったときに、真夏に施工を行ったことがありました。しかし、高温のせいでコーティング剤が早く乾いてしまい、ムラができてしまったそうです。それ以来、施工環境には特に気を付けている会社しか選ばなくなったそうです。
乾燥と養生
施工後は、十分な乾燥と養生期間が必要です。この間は洗車を控え、できれば直射日光も避けましょう。
「明日から長距離ドライブなんです」と言われたお客様がいましたが、「せっかくのコーティングが台無しになりますよ」と説得して、予定を変更してもらったことがあります。養生期間は本当に大切なんです。
青空駐車でのコーティング後のメンテナンス方法
コーティングをしたら終わり、ではありません。適切なメンテナンスで、その効果を長く保つことができます。
日々のケア
毎日ちょっとした気配りをするだけで、コーティングの効果は格段に上がります。例えば、鳥の糞や虫の死骸を見つけたら、すぐに拭き取るようにしましょう。
私のお客様で、毎朝5分だけ車をチェックする習慣をつけた方がいらっしゃいます。その方の車は、3年経っても新車のような輝きを保っていますよ。
定期的な洗車のコツ
コーティング済みの車の洗車は、実はとても簡単です。水で流し、中性洗剤で優しく洗い、しっかりすすぐだけ。
ただし、注意点があります。強アルカリ性の洗剤や、研磨剤入りのコンパウンドは使わないでください。コーティング層を傷めてしまう可能性があるんです。
季節ごとのケア
季節によって、車への負担は変わってきます。例えば、春は花粉対策、夏は虫対策、秋は落ち葉対策、冬は凍結対策が必要です。
私は、お客様に季節ごとのケアカレンダーをお渡ししています。「これのおかげで、車のケアが習慣になりました」と喜んでいただけることが多いですね。
定期的なメンテナンスコーティング
どんなに優れたコーティングでも、時間とともに効果は薄れていきます。そこで、おすすめなのが定期的なメンテナンスコーティングです。
通常、半年から1年に1回程度のメンテナンスコーティングで、常に最高の状態を保つことができます。「面倒くさそう…」と思われるかもしれませんが、新車のような輝きを保てるんですから、十分価値があると思いませんか?
青空駐車でも色褪せしにくいボディカラーとは?
ここで、ちょっと違う角度から青空駐車の話をしてみましょう。実は、ボディカラーによって色褪せのしやすさが違うんです。
色褪せしにくい色
一般的に、白や銀、グレーなどの明るい色は、色褪せが目立ちにくいと言われています。これらの色は、紫外線を反射しやすいんです。
私の経験でも、白い車のオーナーさんから「10年乗っているけど、全然色褪せしないね」なんて言われることが多いですね。
要注意の色
一方で、赤や青、黒などの濃い色は要注意です。特に赤は紫外線の影響を受けやすく、色褪せが目立ちやすい色なんです。
以前、真っ赤なスポーツカーのオーナーさんから相談を受けたことがあります。「3年で色が変わってしまった」とのこと。見てみると、鮮やかな赤からくすんだピンクに変色していたんです。
特に昔の車の赤はクリア塗装を含まない本当のソリッドからナノで傷みは激しいですが、塗装本来の赤色は何とも言えない良い色なんです。
カラーによるコーティングの選び方
色によってコーティングの選び方も変わってきます。例えば、黒い車には艶出し効果の高いガラスコーティングがおすすめ。赤い車には紫外線カット効果の高いセラミックコーティングが適しています。
「色で選んだ車だから、この色を保ちたい」というお客様には、色に合わせたコーティングをご提案しています。その結果、「思った以上に長持ちしました」と喜んでいただけることが多いんですよ。
よくある質問と回答
さて、ここまで読んでいただいて、いくつか疑問が浮かんできたのではないでしょうか?ここでは、よくいただく質問にお答えします。
Q1: Keeperコーティングは青空駐車の車には不向きですか?
A1: Keeperコーティングも青空駐車の車に使えますが、耐久性や効果の持続性を考えると、ガラスコーティングやセラミックコーティングの方がおすすめです。Keeperは比較的安価で手軽ですが、その分効果の持続期間が短いんです。
実際、Keeperコーティングをした車と、ガラスコーティングをした車を1年後に比べてみたことがあります。青空駐車だと、その差は歴然。ガラスコーティングの方が、はるかに美しさを保っていました。
Q2: コーティングの効果はどのくらい続きますか?
A2: コーティングの種類や使用環境によって異なりますが、一般的に1〜3年程度です。ただし、青空駐車の場合は、その期間が短くなる可能性があります。
私がお客様にお伝えしているのは、「3ヶ月から半年に1回はメンテナンスコーティングを」ということ。これを守っていただいているお客様の車は、3年経っても新車のような輝きを保っていますよ。
Q3: DIYでのコーティングは可能ですか?
A3: 可能ですが、プロの施工ほどの効果は期待できません。特に下地処理が難しく、ここが不十分だとコーティングの効果が大幅に落ちてしまいます。
以前、DIYでコーティングをして失敗したというお客様がいらっしゃいました。「思ったより難しかった」とのこと。結局、プロの手で再施工することになりましたが、「やっぱり違うね」と感動されていましたよ。
器用な方でしたら最近のケミカルはとても使いやすいので上手に出来るかもしれませんね、施工後は乾燥時間が必要ですので最低でも24時間は雨や夜露に濡れない環境がおすすめです。
Q4: コーティング後も定期的な洗車は必要ですか?
A4: はい、必要です。コーティングは汚れを付きにくくしますが、完全に防ぐわけではありません。定期的な洗車で、コーティングの効果を最大限に引き出せます。
私のおすすめは、週1回の水洗い、月1回の手洗いです。「面倒くさい」と思われるかもしれませんが、コーティング済みの車は洗車がとても楽なんです。15~20分程度で済んでしまいますよ。
まとめ:青空駐車でも輝く愛車を守るために
ここまで、青空駐車とコーティングについて詳しくお話ししてきました。最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。
- 青空駐車は車に大きなダメージを与える可能性がある
- 適切なコーティングで、そのダメージのほとんどを防ぐことができる
- コーティングの種類は車の使用環境や目的に応じて選ぶ
- プロによる施工で、コーティングの効果を最大限に引き出せる
- コーティング後も適切なメンテナンスが重要
青空駐車は避けられない…そんな方も多いと思います。でも、だからこそコーティングが重要なんです。適切なコーティングとケアがあれば、青空駐車でも車を美しく保つことができます。
私が35年以上このビジネスを続けてこられたのは、お客様の「ありがとう」の一言があったからです。新車のような輝きを取り戻した愛車を見て、目を細めるお客様の顔を見るのが何よりの喜びです。
そして最近は年齢を重ねて最後のクルマ選びをされる方も増えて来たり、健康相談を受けたりもしますので立ち話では足りない位ですね(笑)
あなたの愛車も、適切なコーティングとケアで、いつまでも美しく保てるはずです。ぜひ、この記事を参考に、愛車のケアを始めてみてください。きっと、毎日の運転が今まで以上に楽しくなるはずですよ。
最後に、こんな言葉を添えたいと思います。「車は単なる移動手段ではない。あなたの人生を彩る大切なパートナーなんだ」。その大切なパートナーを、一緒に守っていきましょう。
この記事が、あなたの愛車を守るヒントになれば幸いです。もし、さらに詳しいアドバイスが必要な場合は、ぜひ専門店にご相談ください。あなたの愛車に最適なコーティングプランを、一緒に考えていきましょう。
それでは、素敵なカーライフを!