車の洗車後は水滴の拭き上げは必要なの?!
車の洗車後に拭き上げをしないとどうなる?!
自分で水道水で洗車後の水滴はそのままで走っても良いの?そのまま駐車場においても良いの?
機械洗車機で洗車した後に滴る水滴は拭き取った方が良いの?
夏場は特に外がとても暑く、冬場は寒くて手がかじかみますのでできれば早く終わらせたいですね、急いでいる時は拭き上げをせずに走り去りたいですよね。
せっかくキレイに自分で手洗いや機械洗車機をしたあとに綺麗を持続するためには拭き上げはとても大事な要素になります。
本記事では、「洗車後の拭き上げの必要性?」や「洗車後拭き取りをしないとどうなるか」、などを、1987年創業「車のコーティング専門店ポリッシュファクトリー」の及川が解説します。
洗車後の拭き上げの必要性
洗車後に拭き上げが必要かどうか、疑問に思っている。拭き上げしないとどうなるのか、具体的なデメリットをお伝えします。
洗車後に拭き上げしないとどうなるか?
ウォータースポットの発生:
- 水滴が蒸発するとミネラル成分が車の表面に残り、ウォータースポット(水垢)が形成されます。これらのスポットは特に直射日光にさらされると固着しやすく、除去が困難になることがあります。
水アカや汚れの再付着:
- 水滴が乾燥する過程で空気中の汚れやホコリが水滴と一緒に塗装面に付着することがあります。これにより、洗車後に再び汚れが目立つようになります。特に注意しなくてはいけないのは黄砂や花粉の時期です。黄砂、花粉が水滴で濡れて乾くと頑固に固着します。
塗装面の劣化:
- 繰り返しウォータースポットが残ると、塗装面の光沢が失われ、長期的には塗装の劣化や損傷の原因となる可能性があります。
見た目の問題:
- 洗車後に拭き上げをしないと、水滴が残ったまま乾燥し、車の外観がまだ汚れているように見えることがあります。特に黒や濃色の車では目立ちやすいです。
洗車後の対策
- 洗車後に吸水性の高いマイクロファイバータオルやシリコンワイパーで拭き上げを行うことが推奨されます。
- 拭き上げを素早く行うことで、ウォータースポットや水アカの形成を防ぐことができます。
これらの対策を行うことで、車の外観を長期間きれいに保つことができます。
正しい拭き上げ方法
必要な道具はマイクロファイバータオル、 吸水性の高いドライタオル 、シリコンワイパー(濃色車は非推奨)、 ディテールスプレー(商品により使用可否あります)
拭き上げ方法
初めの拭き取り
- 吸水性の高いドライタオルを使用して、車の表面を優しく拭き取ります。タオルを車の表面に軽く当てて、水を吸収させるように拭きます。
- タオルが濡れたら、乾いた部分を使って拭き続けます。両面構造の大判のマイクロファイバーは多少濡れていても吸水可能です。
細部の拭き上げ
- マイクロファイバータオルを使用して、残った水滴や隙間に溜まった水を丁寧に拭き取ります。特に、ドアの縁やドア内側、ミラー、エンブレム周り、などを確認します。
ディテールスプレーの使用(商品は口コミ等で吟味すること)
- ディテールスプレーを使用することで、車の表面に光沢を与え、細かい汚れや水滴を除去できます。マイクロファイバータオルにスプレーを吹きかけ、車の表面を拭きます。吸水力も上がるので洗車後の拭き取りスピードが上がります。
清潔なタオルを使用する
- 常に清潔なマイクロファイバータオルを使用し、タオルが汚れたら交換します。
日陰での作業
- 拭き上げは日陰で行うと、水が速く乾燥するのを防ぎ、ウォータースポットの発生を防げます。特に気温の高い夏場などは乾きが早いので手早く
ゴミや砂を確認
- 車の表面にゴミや砂が付いていないことを確認してから拭き上げを開始し、塗装面に傷をつけないようにします。
プロがおすすめする洗車道具
洗車から拭き上げの工程
洗車後の拭き取りに使用する道具は以下の通りです。大きく分けて「拭き取り用」と「その他」があります。
■ 拭き取り用
吸水タオル(メインの拭き上げ用)
マイクロファイバークロス: 吸水性・速乾性に優れ、拭き傷もつきにくい。価格もお手頃で一番おすすめ
PVAタオル: 吸水速度が非常に速い。絞れば何度でも吸水できる。耐久性は低め。滑りにくいデメリットがある。
セーム革: 天然素材で吸水性が高い。適切に手入れすれば長く使える。高価。現在は使う人は限定される。
仕上げ用タオル(細かい部分の拭き上げ用)
マイクロファイバークロス: メインのタオルよりも毛足の短いものや、繊細な素材のものがおすすめ。
コーティング施工車用タオル: コーティング済みのボディに優しいタオルもあるのでそれらもおすすめです。
■ その他
バケツ: 洗車用とは別に、綺麗な水を用意する。拭き取り中にタオルをすすぐ際に使用。
脚立: 車高の高い車の屋根を拭く際に便利。
ブロワー: 強力な風で水滴を吹き飛ばす。乾燥時間の短縮になる。中華製のは経験上お勧めしない。無難なのはマキタ、リョービ。中華製の小型タイプは非推奨。
タイヤワックスアプリケーター: タイヤワックスを均一に塗布できる。手も汚れずに済みます。
- シリコンワイパーを使用して、車の表面から大まかな水を取り除きます。これにより、拭き上げの時間と労力が減ります。(濃色車は要注意するか使用しない方が良い)
- ディテールスプレーを使用することで、車の表面に光沢を与え、細かい汚れや水滴を除去できます。マイクロファイバータオルにスプレーを吹きかけ、車の表面を拭きます。
ポイント
タオルは複数枚用意しておくと、効率的に拭き上げができる。
こまめにタオルをすすぎ、砂や汚れを落としてから拭く。(大判タオルの場合は脱水機を使用すると良いでしょう)
力任せに拭かずに、優しく滑らせるように拭く。
洗車後のふき取りに関する商品情報
タオルの種類と具体的な商品
マイクロファイバータオル
- Meguiar's シュプリームシャイン マイクロファイバータオル
- 特徴: 高い吸水性と柔らかさがあり、傷をつけにくい。
- ケミカルガイズ プロフェッショナルグレード プレミアムマイクロファイバータオル
- 特徴: 厚手で耐久性があり、多目的に使用可能。
- ヨロスト マイクロファイバータオル
- 特徴: 超極細繊維立体構造のため、吸水性バツグン。
- Meguiar's シュプリームシャイン マイクロファイバータオル
吸水性の高いドライタオル
- GYEON Q²M シルクドライヤー
- 特徴: シルクのような滑らかな触り心地で、水滴を素早く吸収。
- [SPLASH JAPAN]洗車 タオル マイクロファイバー クロス
- 特徴: たっぷりの吸水力でよく吸収し、拭き取り後に跡が残りにくい。
- GYEON Q²M シルクドライヤー
ディテールスプレー等
クイックディテーラー
- Meguiar のQuik Detailer
- 特徴: 簡単に使用でき、光沢を与えながら水滴や軽い汚れを取り除く。
- ケミカルガイズ スピードワイプ クイックディテーラー
- 特徴: 速乾性があり、塗装面に深い光沢をもたらす。
- Griot's Garage 10950 スピードシャイン (クイックディテーラー)
- Meguiar のQuik Detailer
洗車後の拭き上げに関するわかりやすい画像
窓の拭き上げ
ウインドウは水滴の跡が出ないようにマイクロファイバーで水滴を除去した後にドライタオルで拭くことにより「拭き筋」が見えなくなります。もしくは窓にも使用できるディテールスプレーを使い拭き上げてください
ボディの拭き上げ
ルーフの拭き上げは、脚立を登ったり、降りたりする作業になるため、重労働になりがちです。小型の車であれば、脚立なども要らず簡単ですが、大型の車になれば、より大変な作業になります。そんなときに大判のマイクロファイバータオルを使って、簡単に拭き取る方法があります。
大判のマイクロファイバータオルを広げてルーフに被せ、手前に引きましょう。
吸水性の高いマイクロファイバーで細かい部分の吸水をしてください。大判タオルだけでは細かい部分は吸水が難しいです。
細かいところの拭き上げ
ドアの内側とかトランクやボンネットなど開けたときに水が溜まっている箇所が多くあるのでのしっかりと開けて水分を拭き上げましょう。しっかり拭くことにより水滴によるカルキによる白い跡がつかなくなります。
ドアハンドルやドアミラー下部の拭き上げ
ドアハンドルやドアミラーカバーの下側から出る水滴はしっかりと何度か拭かないと出てきます。やがてその部分が水後や水シミになり汚れの癖がついてしまいます。きちんと拭き上げて水滴をなくしましょう。
何度かドアを開け閉めをして水滴を出し切ると良いです。その上で水滴を吹き上げてください。
ドアミラーの付け根付近や水切りモールの端から水滴が出てきますのでしっかりと拭き上げてください。ドアの開閉を何度かすることにより水滴が出てきます。水滴の拭き取り不足ですと垂れた部分に水アガか固着する可能性が大きくなります。
こういった部分の下端も水滴がとめどなく出てきますのでしっかりと拭き取りましょう!
まとめ
洗車後の拭き上げは、愛車のボディを守る重要な工程です。
適切な拭き上げを行うことで、洗車機や手洗い洗車の効果を最大限に引き出し、車の美しい状態を維持できます。拭き上げには、専用の柔らかいクロスを使用し、優しく一方向に拭くことがポイントです。「洗車 拭き上げ」と「洗車 拭き上げしない」の違いを理解し、正しい方法で新車の輝きを保ちましょう。