黒い車の洗車は、淡色車に比べてかなり繊細な作業になります。
特に、水垢やウォータースポット、細かい傷が目立ちやすいので、慎重なアプローチが必要です。以下に、黒い車の洗車に関するコツや注意点、使用すべき道具を詳しく説明します。
本記事では洗車に「黒い車の洗車方法とは?」「黒い車用の洗車用品は何が良いのか?」「黒い車のメンテナンス方法とは」について、1987年創業、カーコーティング専業一筋30余年、新車中古車の施工台数は20,000台超という経験の東京の車コーティング専門店を営む現役施行者である及川が解説いたします。
黒い車の特徴
美しさと高級感:
- 黒い車は他の色と比べて美しさと高級感を感じさせるため、多くの人に人気があります。光沢のある黒は特に魅力的で、上質なイメージを与えます。
汚れや傷が目立ちやすい:
- 黒い車は汚れや傷が他の色よりも目立ちやすいです。ほこり、泥、鳥糞、水アカなどがすぐに目立ち、細かい傷も白っぽく見えることが多いため、頻繁な洗車と細心のケアが必要です。
洗車の頻度:
- 黒い車は汚れやすいことから、定期的に洗車することが重要です。最低でも2週間に一度の洗車を推奨します。また、ワックスやコーティングを定期的に行うことで、塗装面を保護し、美しい光沢を保つことができます。
熱吸収:
- 黒い車は太陽の光を吸収しやすく、他の色に比べて車内の温度が上がりやすいです。夏場の駐車時にはサンシェードの使用や、できるだけ日陰に駐車することが推奨されます。外気温が35度の場合の黒い車の塗装面は80度以上になります。
塗装の劣化:
- 長期間放置すると、黒い塗装は紫外線や酸性雨などの影響を受けやすく、色あせや劣化が進むことがあります。これを防ぐために、ガレージに保管するか、カーカバーを使用することが有効です。
黒い車の洗車のコツと注意点
日陰で洗車する
- 理由: 直射日光の下で洗車すると、シャンプーや水が乾燥して水垢やウォータースポットの原因になります。
- 対策: 日陰で作業するか、曇りの日を選んで洗車する。
予洗いを丁寧に行う
- 理由: 車に付着した砂や泥を事前に流すことで、洗車中に傷が付くのを防ぎます。
- 対策: 高圧洗浄機やホースを使って車全体をしっかりと水で流す。
二つのバケツを使う
- 理由: 一つのバケツには洗車用シャンプー、もう一つにはすすぎ用の清水を用意します。これにより、スポンジやタオルに汚れが再付着するのを防ぎます。
- 対策: すすぎ用バケツでスポンジをしっかり洗ってから、シャンプー用バケツに浸す。
上から下へ洗う
- 理由: 重力に従って汚れが下に流れるので、効率よく洗車できます。
- 対策: ルーフから始めて、ウィンドウ、ドア、ボディパネル、最後に下部を洗う。
適切なクロスやタオルを使用する
- 理由: 粗いタオルや古い布は細かい傷を付けることがあります。
- 対策: マイクロファイバークロスや高品質の洗車用タオルを使用する。
十分にすすぐ
- 理由: シャンプー残りがあると水垢やシミの原因になります。
- 対策: 車全体をしっかりと水で流して、シャンプーを完全に落とす。
柔らかい水を使う
- 理由: 硬水はミネラル分が多く、ウォータースポットを形成しやすいです。
- 対策: 軟水を使うか、硬水フィルターを使用する。
乾燥させる際の注意
- 理由: 自然乾燥はウォータースポットを作りやすいです。
- 対策: 洗車後は、すぐにマイクロファイバータオルで優しく拭き取り、残った水滴を完全に除去する。
黒い車に使用する道具
高圧洗浄機
- 用途: 車全体を事前に洗浄し、大きな汚れを落とす。
二つのバケツ
- 用途: 一つは洗車用シャンプー、もう一つはすすぎ用の清水。
洗車用シャンプー
- 特徴: pHバランスが取れた、中性のものが理想的。
- 中性洗剤(例:シュアラスターの「シュアラスター カーシャンプー」)
マイクロファイバーウォッシュミットまたはスポンジ
- 特徴: 車の塗装に優しく、細かい汚れを取り除く。
マイクロファイバークロスやタオル
- 用途: 洗車後の拭き取りに使用。
- (例:「ソフト99 マイクロファイバークロス」)
シリコンブレードまたはエアブロワー
- 用途: 大量の水を速やかに除去するための道具。
専用のワックスやコーティング剤
- 用途: 洗車後に塗装を保護し、光沢を持続させる。
ディテーリングスプレー
- 用途: 細かい汚れや指紋を取り除くための仕上げ用スプレー。
適切な洗車用品
- 洗車シャンプー:シュアラスター カーシャンプー
- 洗車スポンジ:ソフト99 洗車スポンジ
- マイクロファイバークロス:ソフト99 マイクロファイバークロス
- ワックス/コーティング剤:シュアラスター ゼロフィニッシュ
黒い車の洗車後のメンテナンス
定期的なワックス掛けやコーティング
- 目的: 塗装を保護し、汚れの付着を防ぐ。
- 頻度: 数ヶ月に一度のペースで行うと良い。
クイックディテーリング
- 目的: 洗車間の簡単な汚れ落としや光沢維持。
- 頻度: 毎週または必要に応じて行う。
黒以外の車で汚れが目立ちやすいボディカラーには、次のような色があります
白
特徴:
- 汚れ: 白い車は、特に泥、鳥糞、虫の死骸、油汚れなどが非常に目立ちます。タイヤから跳ね上がる泥や道路の汚れが特に目立つため、頻繁な洗車が必要です。
- 傷: 白い塗装は、小さな傷やスワールマークが比較的目立たないという利点もあります。
銀/シルバー
特徴:
- 汚れ: 銀色の車は、他の色と比べて汚れが目立ちにくいですが、細かいほこりや泥汚れは比較的目立ちます。特に、洗車後の水跡や水アカが目立つことがあります。
- 傷: 傷が目立ちにくく、日常的なメンテナンスが少し楽になるという利点があります。
ダークブルー
特徴:
- 汚れ: ダークブルーの車は、黒い車同様、ほこりや水アカが目立ちやすいです。雨跡やウォータースポットも非常に目立つため、こまめな手入れが必要です。
- 傷: ダークカラーのため、小さな傷やスワールマークが目立ちやすいです。
レッド
特徴:
- 汚れ: 赤い車は、特に泥や鳥糞などの汚れが目立ちやすいです。長期間放置すると塗装が色褪せやすいこともあります。
- 傷: 明るい色のため、小さな傷やスワールマークが目立ちやすいです。
これらのボディカラーは、汚れや傷が目立ちやすいため、定期的な洗車と適切なメンテナンスが重要です。また、適切なコーティングやワックスを使用することで、汚れや傷を防ぐことができます。
黒い車の雨汚れはコーティングで防ごう
黒い車に施工できるボディコーティングにはいくつかの種類があり、それぞれの特徴があります。以下に、代表的なコーティングの種類とその特徴をまとめました。
1. ガラスコーティング
特徴:
- 耐久性: 非常に高い耐久性を持ち、1〜5年程度の持続効果が期待できます。
- 光沢: 高い光沢を持ち、黒い車に深い艶を与えます。
- 防汚性: 汚れが付きにくく、メンテナンスが比較的容易です。ただし、鳥糞や樹液などの強い汚れには早めの対処が必要です。
- 耐傷性: ある程度の耐傷性を持ちますが、施工方法や品質によって異なります。
2. セラミックコーティング
特徴:
- 耐久性: ガラスコーティングよりもさらに高い耐久性を持ち、3〜7年程度の効果が期待できます。
- 光沢: 深い光沢と滑らかな仕上がりが特徴で、黒い車に特に適しています。
- 防汚性: 汚れや水を弾く効果が高く、セルフクリーニング効果が強いです。
- 耐傷性: 高い耐傷性を持ち、洗車時の小傷から塗装を守ります。
3. ポリマーコーティング
特徴:
- 耐久性: ガラスコーティングやセラミックコーティングに比べると短く、数ヶ月〜1年程度の持続効果です。
- 光沢: 艶やかな仕上がりで、黒い車の色を鮮やかにしますが、ガラスコーティングほどの深みはありません。
- 防汚性: 防汚性はありますが、ガラスコーティングやセラミックコーティングに比べると劣ります。
- 耐傷性: 基本的な耐傷性がありますが、他のコーティングに比べると低いです。
4. ナノコーティング
特徴:
- 耐久性: ナノ技術を使用しており、1〜3年程度の持続効果が期待できます。
- 光沢: 高い光沢を持ち、黒い車に透明感のある輝きを与えます。
- 防汚性: 汚れが付きにくく、撥水性も高いです。
- 耐傷性: 小さな傷から塗装を守る能力がありますが、極端な傷には対応できません。
5. ワックス
特徴:
- 耐久性: 最も短く、数週間から数ヶ月程度の持続効果です。
- 光沢: 高い光沢を持ち、黒い車に美しい仕上がりを与えますが、頻繁な再施工が必要です。
- 防汚性: 汚れを防ぐ効果はありますが、長期間の持続は期待できません。
- 耐傷性: 基本的な耐傷性がありますが、他のコーティングほど強力ではありません。
具体的な商品例
- ガラスコーティング:G'ZOX リアルガラスコート、クリスタルガード・グラス
- セラミックコーティング:Ceramic Pro、Gyeon Quartz
- ポリマーコーティング:シュアラスター ゼロフィニッシュ、WAXPLUS ポリマーコーティング
- ナノコーティング:CQuartz、Nanolex Si3D
- ワックス:Meguiar's Ultimate Liquid Wax、Mother's California Gold Carnauba Wax
デリケートな黒い車にはセラミックコーティングがおすすめです
黒い車の塗装はとてもデリケードですがお手入れが行き届いている場合は格別の美しさを醸し出します。デリケートな塗装を守ったり美しい状態を保つにはセラミックコーティングがおすすめです。おすすめの理由とメンテナンスの必要性は以下で解説します。
黒い車の課題を解決してくれる
セラミックコーティングを施行することにより黒い車のいろいろな悩みを解消することができます。塗装面にセラミック被膜を作ることにより淡色系のボディよりも目立って見える細かな傷や塗装劣化の原因になる汚れや雨シミが直接塗装面に付くのを極力防ぐことができます。
塗装面にダメージを受けるととても大変なことになりますが、コーティングをしているとコーティング面にダメージを受けてくれるので長期間綺麗なボディを保つことが可能になります。
セラミックコーティングの水弾きにより汚れが落ちやすくなります。超撥水タイプから少し撥水力が落ちた疏水タイプまで両方とも汚れが落ちやすくなります。黒い車ではまめに行われる洗車がとても楽になり、時間やコストを削減できます。
ポリッシュファクトリーでのコーティングは
ポリッシュファクトリーでのコーティングは下地調整技術とコーティングの高い防汚性、耐久性を兼ね備えた高品質セラミックコーティングです。最先端のセラミックコーティング剤と卓越した施行方法や施行技術をご提供します。
コーティングメニューは品質の異なる5コースをご用意しています。
最高品質の最高級コーティングは「BLACK セラミック」
高品質とコストのバランスを重視される方には一番人気「PLATINUM セラミック」
コストを重視される方には「GOLD セラミック」がおすすめです。
詳しくは本サイトにて御読みください。
卓越した下地調整技術
ポリッシュファクトリーのコーティングの品質に直結する下地調整技術はオプションで4種類ご用意して多彩なニーズにお応えしております。
「ライトポリッシュプラン」軽微な洗車傷がある新車購入後1ヶ月〜3ヶ月以内のおクルマや新古車などを施工をする場合は
「ハードポリッシュプラン」洗車傷の多い中古車などを施工をする場合に本プランが適用になります。
「プレミアムフィニッシュプラン」低圧力で磨くことにより、塗装への負担を可能な限り減らし研磨回数・量も最低限に抑えつつも、理想的な状態へもっていく下地調整法をとっています。
「フルオーダープラン」ポリッシュファクトリーの持ち得る最高峰且つ丁寧な施工をオーナーさまと打合せの元、進めるコースです。
下地調整には6時間から60時間を超える作業時間があります。繊細かつ丁寧に一台一台丁寧に行われます。
まとめ
上記の洗車のコツや道具を使用することで、黒い車の美しさを長期間維持することができます。
綺麗にお手入れをされた黒い車での美しさは、他のボディカラーでは味わうことができない素晴らしい艶や光沢感、重厚感を味わうことができます。
一方で黒い車では雨ごの汚れや洗車などでついた線傷などにより艶が他のカラーに比べて失われやすい弱点も持っています。
このようにデリケートな黒い車を長くきれいに保つにはプロが行う下地処理とセラミックコーティングを行うことが最も確実に綺麗になり維持できる方法です。
DIIYでコーティングをされる方におきましては上記の洗車方法などを参考にされて綺麗を長く保たれてください。
ポリッシュファクトリーではオリジナルの高品質セラミックコーティングをご提供しています。黒い車の雨汚れに悩んでおられる方や雨汚れを防ぎたいとお考えの方は、ぜひ利用をご検討ください。