ガラスコーティング後の洗車時の注意点や方法
コーティングをされたからといって洗車はしなくても良いものではありません。
効果の持続を長きに渡って維持できますように、洗車方法の注意点や保管時の注意事項をお書きいたしました。
自宅で流水洗車の場合
自宅やマンションの駐車場等で流水の洗車ができる場合のご説明です。
通常の洗車はスポンジで洗う方法かクロス洗車のいずれかになると思いますが、それぞれ慣れの問題もあるでしょうからお好みで良いと思います。
シャンプーを使用するかしないかはこれまたお好みもございますが、シャンプー使用のメリットは「すべることにより傷付きを抑えることができる」デメリットは「すすぎをきちんとしないと洗剤残滓になる可能性がある」
シャンプーを使用せず水洗いですと「すすぎの必要がない」ので地球環境にもやさしいですし時間も短縮できます。
デメリットは塗装面にダイレクトに伝わりますので、シャンプー使用のような滑り感がなく傷つきが懸念されますのでご注意ください。
ホースからの流水で洗車ができる場合の順番につきましては足回り(アルミホイール、タイヤ)などを洗います。
気温が高い場合などで水が乾きやすい場合は、サイド面を先にきれいにしいったん軽く水滴を拭き、その後上面を洗われて全体の拭き上げをされても良いでしょう。
特に注意されていただきたいのは、真夏の高温時にシャンプーや水道水が乾いてミネラル分やカルキ・シャンプー成分などが乾いて固着して撥水を阻害し汚れが付きやすくなることです。
手早く水道水を拭き上げられるか、また乾きそうな部分には再度水をかけて冷まして拭き上げられてください。
流水で洗車スポンジを使われてやる場合は塗装面に傷が付きにくいように心がけてください。クロス洗車をお得意とされる方は手の圧力などが細かな部位にかからないようにお気をつけてください。
シャンプーを使用の場合大事なことは粘度です。すすぎの段階で3秒間前後すすいでヌルヌルが残らない程度の粘度でシャンプーを作るのが理想です。
当店推奨のシャンプーは当社販売サイトで扱う「リフレッシュシャンプー」となります。
こちらを使う場合のコツはできるだけふわふわの泡を塗装面に滞留させて、汚れを浮かせることをイメージされることです。
これによりミクロレベルの汚れにも反応をして取り去ることができ、ボディに付いた撥水を疎外する成分を溶解して保つことができます。
洗車場でご自分で洗車される場合
コイン洗車場での洗車は時間に追われることが多いです。
コイン洗車場選びで大切なのは日陰のある事、洗車後に日陰で作業ができるのはお勧めです。
洗車のコツは高圧洗浄機で洗車する前にバケツに水を汲み、先に足回りを洗えることができればそれほど時間に追われる事なくできます。
ボディはシャンプー洗車をする前に圧水で埃などを飛ばして、作っておいたシャンプーで上面から下側に向かってからたっぷりとシャンプーをつけて洗ってください。
汚れのひどいところはシャンプーをたっぷりとつけて、傷付を最小限にできるように心がけてください。コツはすすぎを丁寧にしシャンプー成分のすすぎ残しを減らすことにあります。
当店推奨のシャンプーは販売サイトでも売っている「リフレッシュシャンプー」となります。
こちらを使う場合のコツはできるだけふわふわの泡を塗装面に滞留させて、汚れを浮かせることをイメージされることです。こ
れによりミクロレベルの汚れにも反応をして取り去ることができます。ボディに付いた撥水を疎外する成分を溶解して保つことができます。この際のコースは水洗いだけで十分です。
コイン洗車場でシャンプー洗浄するコースの場合は時間が限られます。重要なのはすすぎをきちんと上から下へ、シャンプーのたまりやすい部分を入念にすすぎをされることです。
洗車屋さんにお願いする場合
洗車環境がご自宅などにない方の場合は、選択肢としてガソリンスタンド系の洗車屋さんや洗車専門店、そして磨きやさんで洗車も平行して行われているお店になると思います。
各社共通で言えることはアルミホイールの裏側まできちんと洗っていただけるかどうか、また洗車後にしたたる水滴をブロアーで切ってくれるかどうか。
何よりもコーティング施工車両なので丁寧に扱ってくださるかが重要なことです。拭き取りのクロスなどが汚れている場合やタイヤの上に乗って窓拭きする所はちょっと厳しいかと。
コーティング施工車両という事を告げてその上で大事にしてくださるところはお奨めです。
ガソリンスタンドでの洗車は油外収益をあげるために注力されているところも数多くあると思います。やはり丁寧にされてくださる所を探されることが大事ですね。
洗車という作業や仕事に誇りをもたれているスタッフが一人でもいれば、その方にお任せするのが一番安全です。
もしそのような方が居りましたらご指名できれば安心ですね。
<注意>
屋外での洗車屋さんの場合、強風時の洗車は砂塵などを挟み込み、拭き取りの際に傷が付く場合がありますのでご注意ください。混雑時は手が少なく雑になる場合が予想されますので、強風時や混雑時は避けましょう。
コーティング後の注意点(必ずお読みください)
ガラスコーティング後の保管時や洗車時の注意点です。
定期的に洗車をしてください
ボディが汚れてきたら早めに水洗いで汚れを落としてください。なお、汚れが目立たない場合でも目に見えない汚れが付着していますので、月に一度程度を目安として必ず定期的に洗車してください。
※駐車環境が屋外等で雨の多き季節や天候不順の季節などは月に1度ではなく適宜汚れを滞留させないように洗車をされてください。
※長期間洗車を怠った場合、水洗いやメンテシャンプーでは汚れが落ちない場合があります。
※洗車は水道水をご使用ください。井戸水の場合含まれている成分がコーティング被膜に悪影響を及ぼす場合がありますので、ご使用はお避けください。
炎天下での洗車は危険です
炎天下での洗車は水道水が乾き、洗剤成分やカルキなどの成分の固まりができやすくなります。炎天下での洗車は避けましょう。屋外での洗車の最適な時間は、早朝か日が落ちた夕方以降です。
鳥糞や樹液、花粉や黄砂、虫の死骸の放置は危険です
鉄粉・鳥糞・虫の死骸・樹液・花粉・黄砂等を放置しておくと、コーティング被膜にダメージを与えシミになる場合があります。付着した場合は、洗い流すなど早目に取り除いてください。
様々な汚れがついた場合には空拭きではなく、濡れたクロスやテッシュを濡らしてふやかしたりして、水洗いで流されてください。
そのまま放置いたしますとコーティング膜を突破して、痛みの原因になる場合がありますのですみやかに除去されてください。
※一度付着したシミは洗車では容易に取れません。うっかりつけてしまった場合は当社にご相談ください。なお、お車の状態によってはコーティング再施工(有償)が必要となります。
洗車終了後は水滴は必ず早めに拭き取ってください
水道水をかけて汚れを流して、拭き上げずに自然乾燥はNG! しっかりと拭き上げてください。水道水を付着させたまま乾燥させてしまうと、水の輪郭の跡が目立つようになりますのでご注意ください。
水滴を適切に拭取らなかった場合、水道水に含まれるカルキ等の成分が固着し、白いリング状のシミになる場合があります。また水道水が乾いてしまいますとミネラル分などが撥水を阻害してしまいます。水が乾く前に必ず拭き取りましょう。
※特に水分が乾きやすい環境下(炎天下など)での洗車は充分にご注意ください。
※一度付着したシミは洗車では容易に取れません。うっかりつけてしまった場合は当社にご相談ください。なお、お車の状態によってはコーティング再施工(有償)が必要となります。
※洗車後の水道水のたれる場所は、カルキ等でシミになる場合がありますのでご注意ください。ドアミラーの付け根、バンパーの水が溜まる形状の部分、トランクの下部から落ちる水滴等々車種により変わります。
※水道水のカルキ等のしみとシャンプーの残滓の複合のシミは十分にお気をつけください。
雨が降って汚れた時に車庫に入れる際には
水道水で泥を落とされてそのまま乾燥させますと、撥水を阻害する成分と水道水のミネラル分やカルキなどでシミになります。
そのまま水道水などをかけっぱなしにせず雨に降られたままの状態で車庫に入れられて、晴れたらきちんと洗車されてください。心配な方はマイクロファイバークロスなどで雨滴を吸い取ってください。
セルフのドライブスルー洗車後は
洗車後にエアードライはしますが乾燥は不十分です。細部の水はきちんと拭き上げてください。
開口部の内側に残る水分はミネラル分などで撥水が悪く、シミになりがちですのでご注意ください。
融雪剤や消雪パイプから出る錆水
融雪剤の塩化カルシウム分は良く落としてください。また消雪剤の配管の中にある錆は撥水を悪くし汚れを固着させることがあります。固着する前に洗浄されてください。
雨水はシミ大丈夫?
雨水は降り出しの数分だけが空気中の埃やPM粒子などが混じり合い危険ですが、降り出して時間が経過すると本来の雨水の状態の軟水になり、塗装に対して影響は大変少ないのです。しかし空気中の汚染物と混じり合うと悪さをする場合があります。降り出してすぐに止んだ雨は割と危険ですが、降り続けた雨はそれほど悪者ではないのです。
洗車時以外ボディは基本触らない事で傷付くことは減らせます
汚れたからといって指先で触ったり、乾燥している状態での乾拭きは危険です。
もたれかかったりされるのも汚れた状態ではとても危険です。特に濃色車はデリケートですのでご注意ください。
<注意>
ワックス・コンパウンド・他のコーティング剤は、コーティング被膜を傷める恐れがありますので使用しないでください。御使用の際はお手数ですがご相談ください。
ボディの板金塗装修理をした場合は、修理部分のコーティング再施工をおすすめします。再施工されない場合色ムラなどの原因となることがあります。
コーティングの再施工に関しましては、当社にご相談ください。
推奨ではありませんが、水を最小限で使用する洗浄方法
流水を使用せずにバケツに溜めた水で上手に洗浄をされる方も居られます。これは推奨ではありませんが、そのような洗浄をやられる達人のお客様が当店には数人居られます。
方法は適度の濡れたマイクロファイバークロスで大まかに汚れを取り去り、仕上げ拭きの段階でシリコン系のケミカルを同時使用される方法です。
詳しい方法はそれぞれに違いはあると思いますが、一方向拭きで初期の汚れを取り去りその後保護膜と仕上げをするということで、シリコン系のケミカル使用で滑らせて完結する方法です。
この場合は多少のリスクはありますが慣れの問題で、車をジャブジャブと水で洗浄しないので長く乗り続ける際には錆等の心配がなくなります。リスクは高めですが地球環境保全と時間短縮、車にとっては良いと思います。
但し条件があると思われます。半屋根でも良いのですが直接雨等が当たらないか、もしくはボディカバーをされて直接風雨にさらされない事。雨天使用後はこの方法は難しいと思われます。
基本上記保管方法で雨天未使用であれば、この方法で慣れれば数年間は綺麗に持続できると思われます。
微細な傷を気にされない場合はシリコン洗浄方法で十分に綺麗を保てると思います。バケツ一杯の水とクロスを数枚で仕上げられる方法です。